かんりにんです。
「フリードの改良を待つべきか、それとも今買うべきか」で迷っている方に先に結論をお伝えします。現行フリードはすでに新規受注を終了しているため、いま選べるのは「在庫車・登録済未使用車を押さえる」「中古を買う」「2026年11月の一部改良(2027年モデル)を待つ」の3つです。急がないなら11月の改良を待つのが無難で、年内にどうしても必要なら在庫車か中古で動くことになります。
今回の改良は内外装デザインが変わらない「一部改良」で、目玉はAIR EXへの2列5人乗り追加と特別仕様車「BLACK STYLE」、そしてHonda CONNECT 9インチナビ+ETC2.0のメーカーオプション化です。あわせて10万円前後の価格改定も見込まれています。この記事では、報道ベースで判明している変更点を整理したうえで、「待つ人」「在庫を今買う人」「中古で妥協する人」をタイプ別に切り分けていきます。
※ 2027年モデルの内容は各情報サイトの事前情報にもとづくもので、確定はホンダの正式発表(先行受注は2026年10月中旬ごろの予定)を待つ必要があります。契約前に必ず販売店で最新情報を確認してください。
フリードは現行が受注終了。いまの選択肢は3つある

「待つか買うか」を考える前に、前提を押さえておきます。フリードは2024年6月にフルモデルチェンジした3代目が現行モデルですが、その現行モデルは2026年7月に全グレードの新規受注を終了しました。つまり「現行を新車でフルオーダーする」という選択肢はすでに閉じています。いま取れる動き方は、次の3パターンに限られます。
- 在庫車・登録済未使用車を押さえる……販売店にある完成在庫や、ナンバーだけ付けた未使用車を買う
- 中古車を買う……2024年6月以降の3代目中古から選ぶ(登録済未使用車を含む)
- 2026年11月の一部改良(2027年モデル)を待つ……先行受注は10月中旬ごろ、発売は11月下旬の見込み
現行の受注は2026年7月に終了した
現行フリードは人気が高く、2025年から一部の売れ筋グレードで受注制限がかかっていました。そして2026年7月、ホンダは全グレードの受注受付を終了し、以降は「在庫車両のみの販売」に切り替えています。改良モデルが出るまでのつなぎ期間は、基本的に完成在庫の取り合いになるということです。
ここで実務的に効いてくるのが「在庫は選べない」という点です。グレード・ボディカラー・オプションの組み合わせは店頭在庫に依存するため、こだわりが強い人ほど希望どおりの1台が見つかりにくくなります。逆に「e:HEVのAIRで白か黒なら何でもいい」くらいの柔軟さがあれば、在庫車でも十分に狙えます。
2027年モデル(一部改良)のスケジュール
各情報サイトの事前情報を総合すると、2027年モデルとなる一部改良フリードのスケジュールは以下のように見込まれています。年内に納車まで持っていきたい人にとっては、待つ場合のリードタイムが判断材料になります。
| 時期 | 予定されている動き |
|---|---|
| 2026年10月中旬ごろ | 2027年モデルの先行受注開始(詳細スペック・価格が判明する見込み) |
| 2026年11月下旬 | 一部改良モデル・特別仕様車「BLACK STYLE」発売 |
| 発売直後〜 | 人気車のため受注が集中し、納期が延びる可能性 |
先行受注が始まる10月中旬までは、価格もグレードごとの装備も「予想」の域を出ません。確実な数字を見てから決めたい人は、少なくとも10月中旬までは動きようがない、と考えておくとよいです。
今動く人が知っておくべき「価格改定」の見込み
2027年モデルでは、原材料費の上昇を反映しておおむね10万円程度の値上げが入るとみられています。加えて、これまでディーラーオプション扱いだったHonda CONNECT 9インチナビとETC2.0がセットでメーカーオプション化されるため、ナビ込みで考えると総額はさらに上がる可能性があります。
「待てば安くなる」ことは基本的にありません。改良後は価格が上がり、発売直後は値引きも渋くなるのが通例です。コスト最優先なら、値引きが残っている在庫車や、相場がこなれてきた中古のほうが総額を抑えやすい場面もあります。
2026年11月の一部改良(2027年モデル)で変わる点まとめ

ここからは、報道ベースで判明している2027年モデルの変更点を項目ごとに見ていきます。繰り返しになりますが、これは正式発表前の事前情報です。方向性の把握に使い、最終判断は先行受注時の公式情報で行ってください。
AIR EXに2列5人乗りが追加される
今回いちばん実用的な変更が、標準デザインの「AIR EX」への2列5人乗り仕様の追加です。これまでフリードで2列5人乗り(3列目なし・広い荷室)を選べるのはアウトドア志向の「CROSSTAR」だけでした。改良後は、街乗り向きの落ち着いた外観のまま、3列目を使わず広いラゲッジスペースを取れる選択肢が増えます。
- 3列目を「ほぼ畳みっぱなし」で使っている人は、2列5人乗りにすると床下収納や荷室長で有利
- 年に数回でも6人・7人乗せる可能性があるなら、従来どおり3列シート仕様が無難
- 2列5人乗りは3列シート仕様より車両価格が抑えられる見込み
「シエンタではなくフリードで、かつ2列5人乗りが欲しい」という人にとっては、この追加だけでも待つ価値があります。
特別仕様車「BLACK STYLE」が新設定
「フリード BLACK STYLE」と「フリードクロスター BLACK STYLE」が新たに設定される見込みです。e:HEVをベースに、グリル・フロントロアスカート・サイドシルガーニッシュ・ドアミラー・ドアハンドル・ホイール・内装加飾をブラックで統一した外観重視のグレードです。
事前情報では、ベース比でおおむね15万円前後の価格アップ、そしてマルチビューカメラシステムやLEDアクティブコーナリングライト、アダプティブドライビングビーム、後退出庫サポートが標準装備になるとされています。装備を単品で足していくよりまとめて付く分お得になりやすい一方、Honda CONNECT 9インチナビのメーカーオプションが選べないといった制約も伝えられています。黒基調の見た目が好みなら待つ動機になりますが、ナビ構成にこだわる人は仕様確定を見てからの判断が安全です。
Honda CONNECT 9インチナビ+ETC2.0がメーカーオプション化
これまでディーラーオプション(納車後の取り付け)だったHonda CONNECT 9インチディスプレイオーディオとETC2.0車載器が、セットでメーカーオプション化されると報じられています。工場で組み付けられるため取り付け工賃がかからず、配線の仕上がりもきれいになるのがメリットです。
ナビを社外品で安く済ませたい人にはメリットが薄いですが、「純正の見た目と機能で統一したい」「リセール時に純正ナビが評価されやすい」と考える人には、地味ながら効く改良です。なお、最廉価のAIRグレードなど一部は対象外になる可能性が伝えられているため、狙うグレードで選べるかは確認が必要です。
安全装備の拡充とパワートレイン(内外装デザインは変更なし)
2025年の改良で先行して進んでいた安全・利便装備の適用範囲拡大(アダプティブドライビングビーム、後退出庫サポート、マルチビューカメラシステム、LEDアクティブコーナリングライトなど)を、2027年モデルも引き継ぎます。Honda SENSINGは全車標準で、新機能の追加も見込まれています。
一方で、エクステリア・インテリアのデザインは変更なし、パワートレイン(1.5Lガソリンと1.5L+2モーターのe:HEV、WLTCモードでe:HEV AIR FFの燃費25.6km/L)も基本的に据え置きです。つまり「走りや見た目が刷新される」タイプの改良ではありません。ここが「待つべきか」を左右する大きなポイントになります。
| 項目 | 現行モデル(〜2026年7月受注終了) | 2027年モデル(2026年11月一部改良・事前情報) |
|---|---|---|
| 外装・内装デザイン | 現行のまま | 変更なし |
| 2列5人乗り | CROSSTARのみ | AIR EXにも追加 |
| 特別仕様車 | 設定なし(時期による) | BLACK STYLE/クロスター BLACK STYLEを新設定 |
| 9インチナビ+ETC2.0 | ディーラーオプション | セットでメーカーオプション化(一部グレード除く見込み) |
| 安全・利便装備 | 2025年改良で適用拡大済み | 拡充を継続+Honda SENSING新機能 |
| パワートレイン・燃費 | 1.5Lガソリン/e:HEV | 据え置き見込み |
| 価格 | 受注終了時点の価格 | 10万円前後の値上げ見込み |
| 買い方 | 在庫車・未使用車・中古のみ | 先行受注10月中旬ごろ/発売11月下旬 |
「待つ人」「在庫を今買う人」「中古で妥協する人」タイプ別診断

変更点が「デザイン刷新なし・走り据え置き・装備とグレードの拡充が中心」だとわかると、判断はかなりシンプルになります。3つのタイプに切り分けてみます。
2027年モデルを待つべき人
- 納車が2027年になっても困らない(今の車の車検にまだ余裕がある)
- AIR EXの2列5人乗り、またはBLACK STYLEが「まさに欲しい仕様」
- 純正9インチナビ+ETC2.0のメーカーオプションで組みたい
- グレード・色・オプションを自分で一から選びたい(在庫の妥協をしたくない)
- 最新の安全装備・Honda SENSING新機能まで取り込みたい
ひとつでも強く当てはまるなら、待つのが正解です。特に「フルオーダーで自分好みの1台を作りたい」というニーズは、受注終了中の在庫車では満たせません。
在庫車・登録済未使用車を今押さえるべき人
- 今の車が故障がち、または車検切れが近く、年内には乗り換えたい
- デザインも走りも現行のままでまったく不満がない
- グレードや色に強いこだわりがなく、条件が合う在庫があれば決められる
- 改良後の値上げ・値引き渋りを避けたい
2027年モデルの中身が「デザイン据え置き+装備拡充」である以上、現行の在庫車を買っても「型落ちで大きく損をした」とはなりにくい構図です。値引きが残っている在庫を条件よく引ければ、総額では有利になることもあります。
中古(2024年6月以降の3代目)で妥協するのもアリな人
- 新車在庫の条件が悪く、希望のグレード・色が見つからない
- 初期費用をできるだけ抑えたい(登録済未使用車や低走行の中古を狙う)
- 納期ゼロですぐに乗りたい
3代目は2024年6月以降のモデルなら、装備・安全性ともに大きな不足はありません。フルモデルチェンジ直後は中古の玉数が少なく割高でしたが、時間の経過とともに登録済未使用車を含めて選びやすくなっています。
| あなたの状況 | おすすめの動き | 理由 |
|---|---|---|
| 車検まで1年以上・仕様にこだわりたい | 2027年モデルを待つ | フルオーダーで新装備・新グレードを選べる |
| 年内に乗り換え必須・仕様は柔軟 | 在庫車・未使用車を押さえる | デザイン据え置きで型落ち感が小さい/値引きが残る |
| 初期費用重視・すぐ乗りたい | 2024年6月以降の中古 | 納期ゼロ・相場がこなれてきた |
| 2列5人乗りのAIR系が欲しい | 2027年モデルを待つ | 現行ではCROSSTARしか選べない |
在庫車や中古で乗り換える場合、実際の負担額を左右するのは「今の愛車をいくらで手放せるか」です。フリードの支払総額は下取り額しだいで数十万円変わります。ディーラー下取りの数字をそのまま受け入れる前に、買取相場を把握しておくと商談の土台が作れます。
乗り換えの前に、今の愛車の価値を把握しておく
下取り額が上がれば、その分フリードの実質負担は小さくなります。まずは個人情報の入力なしで概算をチェックし、金額感をつかんでおきましょう。
待つ場合・買う場合それぞれの注意点

どのルートを選ぶにしても、事前に知っておくと後悔しにくいポイントがあります。要点は次の3つです。
- 待つ……納期が延びやすく、発売直後は値引きがほぼ効かない
- 在庫車……グレード・色が選べない。決算期と重なると条件が良くなることがある
- 中古……2024年6月以降の3代目が無難。未使用車は新車在庫より選びやすい場合がある
待つ場合:納期と「発売直後の値引きの渋さ」
フリードは改良のたびに受注が集中し、納期が延びる傾向があります。11月下旬発売なら、人気グレードは年明け以降の納車になる可能性を織り込んでおくべきです。さらに、発売直後は値引きがほとんど期待できません。「新しい装備を定価に近い金額で買う」覚悟が必要になります。値引きが動き出すのは、一般的に発売から数か月が経ってからです。
フリードの値引き相場の考え方は、フリードの値引き相場と限界額|グレード別見積もり&交渉術5選にまとめています。改良後の商談にも基本的な考え方は流用できます。
在庫車を買う場合:グレード・色が選べない/値引きは弱含み
受注終了中の在庫販売は、店舗ごとに持っている在庫が違います。希望条件を伝えて複数のホンダカーズや販売店に在庫を探してもらう動きが必要です。また、メーカーが「売り切りたい在庫」なのか「最後の人気在庫」なのかで値引きの余地は変わります。決算期(3月・9月)や登録台数を稼ぎたいタイミングと重なると、条件が良くなることがあります。
支払い方法でローンや残価設定を検討している場合は、月々の負担と総支払額を必ず試算してください。フリードの残価設定の注意点はフリードのローン地獄を回避する方法|残価設定の5つの落とし穴と月々シミュレーションで具体的に解説しています。
中古を買う場合:狙い目の年式と相場
3代目(2024年6月〜)の中古は、登録済未使用車や1年落ち前後が中心です。新車の在庫条件が悪いときは、未使用車のほうがグレード・色を選べて総額も近い、というケースがあります。先代GB系まで含めて予算を落とす選択もありますが、e:HEVや最新のHonda SENSINGを求めるなら3代目に絞るのが無難です。
「そもそもフリードで後悔しないか」を先に確かめたい人は、フリードはやめとけって本当?後悔する人としない人の違いもあわせて読んでおくと、購入後のギャップを減らせます。ライバルのシエンタも待つ判断で揺れているなら、シエンタのマイナーチェンジ2026は待つべきか?今買う人・待つ人を5軸で比較が参考になります。
フリードの改良と現行購入に関するよくある質問

現行フリードの受注はいつ終了しましたか?
2026年7月に全グレードの新規受注が終了しました。以降は販売店にある在庫車両のみの販売です。フルオーダーでの新車購入はできません。
2027年モデル(一部改良)はいつ発売ですか?
事前情報では、先行受注が2026年10月中旬ごろ、発売が11月下旬の見込みです。正式なスケジュール・価格・装備はホンダの発表で確認してください。
改良を待てば安く買えますか?
安くはなりません。10万円前後の値上げが見込まれ、発売直後は値引きも渋くなります。価格を優先するなら、値引きが残る在庫車や相場がこなれた中古のほうが総額を抑えやすい場面があります。
現行の在庫車を買うと「型落ち」で損しますか?
今回の改良は内外装デザインとパワートレインが据え置きの一部改良です。見た目や走りが刷新されるわけではないため、現行を買っても大きな型落ち感は出にくい構図です。ただしAIR EXの2列5人乗りやBLACK STYLEなど、新設グレードそのものが欲しい場合は待つ価値があります。
中古を買うなら何年式が狙い目ですか?
e:HEVや最新のHonda SENSINGを求めるなら、2024年6月以降の3代目に絞るのが無難です。登録済未使用車や1年落ち前後は、新車在庫より条件よく選べることがあります。予算を優先するなら先代GB系まで視野を広げる手もあります。
まとめ:急がないなら待つ、年内必須なら在庫か中古
フリードの「改良を待つべきか」は、現行が受注終了している事実を起点に考えると整理できます。
- 現行は2026年7月で受注終了。新車は在庫車・未使用車・中古のみ
- 2027年モデルは先行受注10月中旬ごろ、発売11月下旬の見込み。デザイン・走りは据え置き
- 目玉はAIR EXの2列5人乗り追加、BLACK STYLE、9インチナビ+ETC2.0のメーカーオプション化
- 10万円前後の値上げ見込み。待っても安くはならない
- 仕様にこだわる・車検に余裕がある → 待つ/年内必須・仕様は柔軟 → 在庫車/初期費用重視・すぐ乗りたい → 中古
どのルートでも、今の愛車の買取相場を先に把握しておくと、下取り交渉と支払総額のコントロールがしやすくなります。まずは相場を確認し、そのうえで「待つ・在庫・中古」を選んでください。2027年モデルの正式内容が出たら、この記事も更新します。

