かんりにんです。
「フリードはやめとけ」と言われる一番の理由は、3列目シートが大人の長距離移動には実用的でない狭さにあります。
2024年にフルモデルチェンジし、コンパクトミニバン市場でNo.1の売上を誇るフリードですが、その人気ゆえに「本当に買って後悔しないか?」と検索する方も増えています。この記事では、実際にやめとけと言われる6つの理由と、それでもフリードが向いている人・向いていない人の違いを整理します。
フリードが「やめとけ」と言われる6つの理由

フリードへの不満は大きく6つに集約できます。どれも購入前に把握しておけば、後悔のリスクを大幅に下げられます。
①3列目シートは「大人が長時間座れる」広さではない
フリードの「やめとけ」理由として最も多く挙がるのが3列目シートの狭さです。全長4,310mmのコンパクトなボディに3列を詰め込んでいるため、物理的な制約は避けられません。
2列目シートを後方限界まで下げた状態では、3列目の足元スペースは極端に狭くなります。身長170cm以上の大人が座ると「体育座り」に近い姿勢になり、長距離移動では足や腰に負担がかかります。2列目を前に出せば3列目のスペースは確保できますが、今度は2列目に座る人が狭くなるトレードオフです。
- 3列目は短時間・補助席として割り切れる人向け
- 帰省・遠足など「フル定員で長距離」が多い家族には向かない
- 座面のクッション性も2列目より薄く、乗り心地の差は明確
「6〜7人で毎週末遠出する」という使い方を想定して購入した人が、実際に乗ってみて後悔するのがこのパターンです。購入前に必ず3列目に大人を乗せて試乗することをおすすめします。
②価格が高い — e:HEV上位グレードは337万円超
2024年フルモデルチェンジ後、フリードの価格は旧型と比べて全体的に上昇しました。グレード別の価格は以下のとおりです。
| グレード | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| AIR(ガソリン) | FF | 250万8,000円 |
| AIR EX(ガソリン) | FF | 278万3,000円 |
| AIR EX(ガソリン) | 4WD | 308万7,700円 |
| AIR e:HEV | FF | 302万2,800円 |
| CROSSTAR e:HEV EX | FF | 327万1,500円 |
| AIR e:HEV EX | 4WD | 337万1,500円 |
コンパクトミニバンのライバル、シエンタの最安グレードが207万円台から選べることを考えると、フリードは初期費用が約100万円高い選択になるケースもあります。
「もう少し手が届く価格帯だと思っていた」という声が後悔のパターンとしてよく見られます。予算を決めてからグレード選択を絞り込むことが重要です。
③ガソリン車の実燃費は15km/L前後に留まる
フリードのガソリン車はWLTCモードで16.5km/Lですが、実際のオーナー報告では15km/L前後が多く見られます。都市部の渋滞+夏場のエアコン全開では13〜14km/Lになることもあります。
| 条件 | フリード ガソリン | フリード e:HEV | シエンタ e:HEV |
|---|---|---|---|
| WLTC燃費(FF) | 16.5km/L | 25.6km/L | 28.2km/L |
| 実燃費(街乗り推定) | 13〜15km/L | 18〜22km/L | 20〜24km/L |
| 年間ガソリン代(1万km・180円/L) | 約12万〜14万円 | 約8万〜10万円 | 約7.5万〜9万円 |
ガソリン車とe:HEVの本体価格差は約29〜50万円ですが、年間走行距離が多いほどe:HEVの燃費メリットで回収できます。年間1万km以上走るなら、e:HEV一択と言っても過言ではありません。
「ガソリン車でも十分かな」と思って安いグレードを選んだ結果、維持費で後悔するのがよくあるパターンです。
④フル乗車時は荷室がほぼ消える
7人乗りの3列フル活用状態では、フリードの荷室スペースはほぼゼロになります。3列目シートは床から跳ね上げるタイプで、格納しないと荷物を置く場所がありません。
- 3列目格納時の荷室奥行:約680mm(AIR FF)
- 3列目使用時:荷物を置けるスペースはほぼなし
- 7人+スーツケース複数個の旅行は現実的に困難
「家族旅行でフル乗車+大きな荷物」を想定していた方は特に要注意です。実際には3列目をたたんだ5〜6人状態で使うシーンが多くなり、「3列ある意味がほとんどない」と感じる方もいます。
逆に言えば、3列目をたたんだ状態での荷室は広く確保でき、自転車やベビーカーなど高さのある荷物の積載性は優秀です。荷室の使い方が「大人数乗車」か「大型荷物積載」かを事前に整理しておくことが重要です。
⑤ボディが旧型より45mm長くなった
2024年のフルモデルチェンジで、フリードは旧型より全長が約45mm大きくなりました。
| 項目 | 新型フリード(2024〜) | 旧型フリード(2019〜2024) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,310mm | 4,265mm |
| 全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
| 全高(AIR FF) | 1,755mm | 1,710mm |
「旧型フリードで問題なく使えていた立体駐車場に入らなくなった」「細い路地での取り回しが難しくなった」という声があります。特に旧型オーナーが乗り換える場合は、駐車場の長さ制限を事前に確認することをおすすめします。
なお、ライバルのシエンタ(全長4,260mm)より約50mm長くなっています。コンパクトミニバンとして特別に大きいわけではありませんが、旧型からの乗り換えでは駐車場の長さ制限を確認することをおすすめします。
⑥シエンタとの燃費・価格差は思った以上に大きい
「フリードかシエンタか」で悩む多くの方が最後に気になるのが燃費と価格の差です。e:HEV同士を比較すると、シエンタの優位性は数字ではっきり出ます。
| 項目 | フリード e:HEV AIR(FF) | シエンタ e:HEV X(FF) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 302万2,800円 | 275万円前後 |
| WLTC燃費 | 25.6km/L | 28.2km/L |
| 年間燃料費差(1万km) | — | 約3,500〜5,000円安い |
| 荷室奥行(3列格納時) | 約680mm | 約780mm |
| 3列目定員 | 3名(補助席相当) | 2名(やや広め) |
燃費・価格ではシエンタが有利、室内高・全高・荷室開口部ではフリードが有利という関係です。「コスト最優先ならシエンタ、室内の広さと使い勝手を優先するならフリード」という判断軸が後悔しない選択につながります。
それでも「フリードを買うべき人」の条件

デメリットを把握した上で、フリードが向いている人の条件をまとめます。
| こんな人にはフリードがおすすめ | 理由 |
|---|---|
| 3列目は「たまに使う補助席」で割り切れる人 | 普段2〜4人、たまに5〜7人というシーンに最適 |
| e:HEVを選べる302万円以上の予算がある人 | 長期所有で維持費を抑えられる |
| チャイルドシートとスライドドアを重視する人 | 両側スライドで駐車場での乗降が安全 |
| リセールバリューを気にする人 | 中古市場での需要が安定して高い |
| 高さのある荷物(自転車・ベビーカー)を積む人 | 全高1,755mm・荷室高1,255mmで積載性優秀 |
| デザイン・質感にこだわりたい人 | CROSSTARの内外装はアウトドア感があり個性的 |
フリードの「ちょうど良さ」は本物です。「フル定員より、普段は少人数で使ってたまに大人数に対応したい」という使い方に対して、このクラスで最もバランスが取れた1台です。
特にリセールバリューの高さは魅力で、フリードの値引き相場を把握した上で購入すれば、数年後の売却時にも損をしにくい車種です。
フリードを買う前に「現在の車の相場」を確認しておく
フリードの購入予算を考える際、今乗っている車の売却額が高いほど実質的な負担は下がります。ディーラー下取りは安くなりがちなので、事前に買取相場を把握しておくことが大切です。
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STEP 2 | 相場がわかったら、最大10社の本査定で具体的な金額を取る
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フリードを「やめとけ」な人のチェックリスト

以下の項目に多く当てはまる場合、フリードより別の車種を検討した方が後悔が少ないかもしれません。
| チェック | 内容 | 代替候補 |
|---|---|---|
| ☑ | 毎週末6〜7人で長距離移動する | ステップワゴン・セレナ・ノア |
| ☑ | 燃費をとにかく最優先にしたい | シエンタ e:HEV(28.2km/L) |
| ☑ | 初期費用を250万円以下に抑えたい | シエンタ ガソリン(207万円〜) |
| ☑ | アウトドア用品・大型荷物を常時積載したい | ステップワゴン・フリードプラス |
| ☑ | 3列目に大人が快適に乗るシーンが頻繁にある | ノア・ヴォクシー・ステップワゴン |
| ☑ | 立体駐車場(高さ155cm未満)を頻繁に使う | シエンタ(全高1,695mm・注意必要) |
上記に3つ以上当てはまる場合は、フリードにこだわらずに選択肢を広げることをおすすめします。
たとえばステップワゴンは3列目シートの居住性と荷室容量でフリードを大きく上回ります。毎週フル乗車が予想される家族には、より現実的な選択肢です。
シエンタとどっちがいい?後悔しない選び方

フリードかシエンタかで迷っている人が最も多いため、両車の主要スペックと向き・不向きを整理します。
| 比較項目 | フリード(e:HEV AIR FF) | シエンタ(e:HEV X FF) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 302万2,800円〜 | 275万円前後〜 |
| WLTC燃費 | 25.6km/L | 28.2km/L |
| 全長 | 4,310mm | 4,260mm |
| 全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
| 全高 | 1,755mm | 1,715mm |
| 3列目定員 | 3名(補助席相当) | 2名(やや広め) |
| 荷室奥行(3列格納時) | 約680mm | 約780mm |
| 最低地上高 | 140mm(CROSSTAR 160mm) | 135mm |
| スライドドア | 両側電動 | 両側電動 |
| リセール(推定) | 高め・安定 | やや高め |
フリードを選ぶべき人
- 全高が高く、荷室開口部が大きい車を求めている(チャイルドシート・自転車積載)
- CROSSTARのアウトドアテイストに惹かれる
- 室内高・3列目の幅が少しでも広い方が良い
- 3列目を「緊急用サブシート」として割り切れる
- デザイン・質感でシエンタより上を求めている
シエンタを選ぶべき人
- 燃費・価格を最優先にしたい
- 荷室奥行を重視する(3列格納時の奥行はシエンタが広い)
- 初期費用を200万円台に抑えたい(シエンタ 207万円〜)
- 3列目への乗降しやすさを重視する(シエンタの3列目はやや乗降しやすい)
「どちらがいいかわからない」という状態なら、両方の試乗をセットで予約するのが一番確実です。カタログのスペック差よりも、実際に3列目に乗った感覚・荷物の積み降ろしのしやすさで直感的に決まることがほとんどです。
シエンタのローンについてはシエンタのローン・残クレの落とし穴も合わせて確認しておくと、フリードとの総費用比較に役立ちます。
まとめ:フリードを後悔しないために事前確認したいこと
フリードの「やめとけ」ポイントを改めて整理します。
フリードを買う前の確認ポイント
- 3列目シートに大人を乗せて試乗する:補助席レベルの狭さを体感してから判断する
- 予算を確認する:e:HEV上位グレードは337万円超。長期所有ならe:HEV一択
- ガソリン車の実燃費を確認する:15km/L前後が現実ライン。年間走行距離が多いほどe:HEVが有利
- フル乗車時の荷室を試す:7人乗り時に荷物スペースがなくなることを確認する
- 駐車場の長さ制限を確認:全長4,310mmが自宅・職場の駐車場に収まるか測定する
- シエンタと必ず比較試乗する:燃費・価格ならシエンタ、室内高・使い勝手ならフリードという結論が多い
フリードは「やめとけ」どころか、使い方が合えば非常に優秀なコンパクトミニバンです。ただし、6〜7人フル乗車が多い、荷物を大量に積む、燃費を最優先にしたい、という場合は別の選択肢を検討する価値があります。
購入の際は、今乗っている車をディーラー下取りより高く売ることで、フリードの実質購入費用を下げることができます。まず相場を確認してから、ディーラーとの交渉に臨みましょう。
愛車の買取相場を確認して、フリードの実質購入費を下げよう
ディーラー下取りに出す前に必ず相場を確認しましょう。相場を知らないまま下取りに出すと、数十万円損をすることがあります。
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相場を把握してからディーラーと交渉するだけで、フリードの実質的な購入負担を大幅に下げられます。
フリードのローンや値引き交渉については、以下の記事も参考にしてください。


