かんりにんです。
結論から言うと、売却を少しでも考えているなら「早め」が有利です。CX-60は2026年3月の一部改良で新車価格が上がった一方、3年落ちの残価率はグレードによって58〜62%前後、PHEVは51%前後と、同クラスのSUVより値落ちが速い傾向が続いています。
ただし「今すぐ全員が売るべき」というわけではありません。パワートレイン(ガソリン/ディーゼル/PHEV)と、次の車検までの残り期間で判断が変わります。この記事では2026年時点の買取相場の目安、リセールが弱いと言われる理由、そして手放すタイミングの見極め方を整理します。
CX-60は今売るべきか|結論と3つの判断軸

まず、迷ったときに見るべきポイントは次の3つです。ここを押さえておくと、相場表を見たときの判断がぶれません。
| 判断軸 | 売り寄りのサイン | 保有継続寄りのサイン |
|---|---|---|
| 次の車検までの期間 | 3年目・5年目の車検まで半年以内 | 車検を通したばかり |
| パワートレイン | PHEV/初期型(2022〜2023年式) | ディーゼルXD・ガソリン25Sで走行が少ない |
| 使い方の変化 | 年間走行が減った・用途が変わった | ロングドライブ主体で価値を感じている |
「思い立ったときが最高値」は基本的に正しい
車の価値は時間とともに下がります。特にCX-60は新型・改良のニュースが出るたびに中古の見られ方が変わりやすく、様子見をしている間に数万円〜十数万円下がることも珍しくありません。「もう1年乗ってから」と考えているなら、その1年で失う金額と、乗り続けて得られる満足を天秤にかけて決めるのが現実的です。
2026年3月改良で「現行を今売る」動機がやや強まった
2026年3月19日の一部改良で、CX-60は先進安全機能(クルージング&トラフィック・サポート、緊急時車線維持支援など)やマツダオンラインナビ、Amazon Alexa対応が追加され、価格帯は382万8000円〜649万5500円に上がりました。最廉価だった「25S S Package」は廃止されています。改良で装備が底上げされたぶん、改良前モデルの中古は「型落ち」として見られやすくなりました。手放す予定があるなら、この差が広がる前に動くのがセオリーです。
売らない方がいいケースもある
- 車検を通したばかりで、あと2年以上乗る予定がある
- ディーゼルXDやガソリン25Sで、走行距離が年1万km以下に収まっている
- 6気筒+FRの走りに価値を感じていて、次に欲しい車が明確にない
この条件に当てはまるなら、慌てて売るより「次の車検前」を目標に据えた方が、トータルの負担は小さくなります。
CX-60の買取相場【2026年最新】ガソリン・ディーゼル・PHEV別

2026年の業者オークション落札データや買取比較サイトの集計をならすと、CX-60の3年落ち(2023年式・走行3万km前後)の買取相場はおおむね次のレンジです。グレード・装備・色・地域で上下するため、あくまで目安として見てください。
| パワートレイン・代表グレード | 新車価格帯の目安 | 買取相場の目安 | 3年落ち残価率の目安 |
|---|---|---|---|
| ガソリン 25S Lパッケージ(直4 2.5L) | 約400万円台前半 | 約240〜260万円 | 約60〜62% |
| ディーゼル XD Lパッケージ(直6 3.3L) | 約450万円前後 | 約250〜270万円 | 約56〜60% |
| PHEV(2.5L+モーター) | 約550〜650万円 | 約270〜300万円 | 約50〜53% |
金額そのものはPHEVが一番高く見えますが、新車で払った額に対してどれだけ戻るか(残価率)で見ると、PHEVが最も損失が大きいという関係です。ガソリン25SとディーゼルXDのLパッケージが、CX-60の中では相対的にリセールが安定しています。
年式別の相場推移と、走行距離の影響
CX-60は発売から日が浅く、相場は「1年ごとに1〜2割ずつ落ちる」ペースで動いてきました。ディーゼルXD Lパッケージ(2WD・標準的な装備・走行距離平均)を例に、年式別のおおよその買取目安を並べると次のようになります。
| 年式 | 経過年数 | 買取相場の目安 | 目安残価率 |
|---|---|---|---|
| 2022年式(初期型) | 約4年落ち | 約210〜240万円 | 約48〜54% |
| 2023年式 | 約3年落ち | 約250〜270万円 | 約56〜60% |
| 2024年式 | 約2年落ち | 約290〜320万円 | 約64〜70% |
| 2025年式 | 約1年落ち | 約330〜360万円 | 約72〜78% |
走行距離の影響も大きく、年1万kmを超えるペースで乗っている場合は、上の目安から1割前後引かれると考えておくと現実に近くなります。特にディーゼルは「10万km」を境に評価が一段下がるため、9万km台に入ったら売却を具体的に検討するタイミングです。
まずは自分のCX-60の概算相場を確認する
上の表はあくまで平均的なレンジです。自分の車がいくらになるかは、年式・走行距離・グレード・装備・色で変わります。売るかどうか決めていない段階でも、先に相場観をつかんでおくと「この金額なら手放す」「もう少し乗る」の線引きがしやすくなります。
個人情報の入力なしで、年式・走行距離・グレードを入れるだけで概算の買取相場が分かるサービスがあります。CX-60は業者間でも評価が分かれやすい車なので、複数の見立てを持っておくと交渉で不利になりにくいです。
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概算を見て「思ったより高そう」「改良前だし早めに手放そうかな」と感じたら、次は具体的な査定額を出すステップです。1社だけだと相場より低い提示をされても気づきにくいため、複数社へ一括で依頼できるサービスを使うのが基本になります。
CX-60のリセールが「悪い」と言われる4つの理由

CX-60は「マツダの本気のFR・直6」という話題性の一方で、中古市場での評価は同価格帯のトヨタ系SUVに比べると伸び悩んでいます。理由は主に次の4つです。
- 発売直後の乗り心地評価とリコールが中古の印象に残っている
- 直6ディーゼル・FRという構成で買い手の裾野が狭い
- 新車価格が上がり、程度のいい中古が相対的に割安に見える
- PHEVの値落ちが特に大きく、シリーズ全体の残価率平均を下げている
1. 発売直後の乗り心地評価とリコールが尾を引いた
2022年の発売当初、CX-60は突き上げの強い乗り心地が話題になり、その後もリコールが複数回発生しました。マツダは2024年以降の商品改良でサスペンションの設定やソフトウェアを見直していますが、初期型(2022〜2023年式)に付いた「乗り心地に癖がある」というイメージが中古の評価額を押し下げています。
2. 直6ディーゼル・FRという構成で買い手の裾野が狭い
CX-60は直6ディーゼル、後輪駆動ベース、スポーツ寄りのシャーシと、狙いが明確なぶんユーザー層が絞られます。実質的な国産のライバルが少ないのは魅力ですが、中古で「誰でも買う無難な1台」にはなりにくく、需要の総量が限られます。これはリセールにはマイナスに働きます。
3. 新車価格が上がり、中古が相対的に割安に見える
2026年3月の改良でエントリー価格が上がったことで、「新車は高い→程度のいい中古で十分」という流れが強まりました。中古の在庫が動きやすくなる一方、1台あたりの相場は上がりにくく、売る側にとっては買取額が伸びにくい状況です。マツダ車全体で中古価格が下がりやすい傾向は、CX-5でも指摘されています。
4. PHEVの値落ちが特に大きい
PHEVは新車価格が550万円以上と高い一方、3年落ちの残価率は50〜53%前後。バッテリーの経年評価や補助金前提の実質価格との比較で、中古では大きく引かれます。短期(2年以内)で乗り換えると差損が大きいため、PHEVを選んだ場合は3年以上乗って車両代を分散させる前提で考えた方がいいです。
「そもそも買って後悔しないか」を先に整理したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
【2026年版】CX-60で後悔する7つの理由|「やめとけ」の本当の根拠と2025改良後の真実
CX-5の中古が安い理由5選|後悔しない選び方と値引き相場【2026年最新】
パワートレイン・グレード別の売り時(残価率で見る損益分岐)

CX-60は「何年で売るか」で手取りが大きく変わります。パワートレイン別に、目安になるタイミングを整理します。
| パワートレイン | 売り時の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| ガソリン 25S | 3年目または5年目の車検前 | 残価率の下がり方が比較的ゆるやか。車検前は保証残ありで買い手が付きやすい |
| ディーゼル XD | 3年目の車検前が第一候補 | 過走行になると一気に評価が下がる。5年・10万kmが近づく前に判断 |
| PHEV | 3年以上乗ってから、5年目車検前まで | 2年以内の売却は損失が大きい。乗るなら長めに乗って車両代を分散 |
「3年目の車検前」が最も売りやすいのはなぜか
3年落ちは、メーカー保証(一般保証3年)が残った状態で中古車として流通できる最後のタイミングです。買い手は「保証が残っているうちに」と安心して手を挙げやすく、業者も強気の査定を出しやすくなります。次の節目は5年目の車検前で、ここを過ぎると「そろそろ古い」「走りすぎ」と見られ、相場の落ち方が速まります。
残価設定ローンの「据置額」と実際の残価は別物
残価設定ローンで購入している場合、契約時の据置額(保証残価)と、実際に買取に出したときの査定額がズレることがあります。買取額が据置額を上回れば、返却せず売却して差額を手元に残す選択肢が出てきます。逆に下回っていれば、返却が無難です。判断の前に、必ず現時点の買取相場を確認しておきましょう。仕組みの詳細はこちらで解説しています。
CX-60はローン地獄注意?残価設定(残クレ)の落とし穴と回避法2026
「据置額を上回っているか」「3年目の車検前に間に合うか」を判断するには、まず今の相場と査定額を数字で押さえるのが先です。
CX-60を高く売る3つのコツと、下取り・一括査定の使い分け

同じCX-60でも、売り方次第で査定額に数万円〜十数万円の差が出ます。押さえたいのは次の3点です。
- 改良・新型の発表前に動く:新型や大きな改良のニュースが出ると、現行の中古評価は一段下がります。売ると決めているなら発表を待たない。
- 複数社に同時に当てる:CX-60は業者によって得意・不得意が分かれます。1社だけだと安値を提示されても気づけません。
- 純正パーツ・記録簿・スペアキーをそろえる:社外品に替えている場合は純正パーツも渡せるように。整備記録簿がそろっていると評価が上がります。
ディーラー下取りは「手間なし」だが安くなりやすい
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ディーラー下取り | 新車購入と同時に完結/手続きが楽 | 買取専門店より安くなりやすい/査定の内訳が見えにくい |
| 買取専門店(一括査定) | 複数社が競合して高値が出やすい | 連絡・立ち会いの手間がある/店舗ごとに対応差 |
新車の値引きが渋いと言われるCX-60では、下取りを買取に切り替えるだけで実質的な負担が数十万円変わることもあります。時間が取れるなら、下取り見積もりを持ったうえで一括査定の金額と比べ、高い方を選ぶのが基本です。一括査定サービスの使い勝手や評判はこちらでまとめています。
MOTA車一括査定の評判や口コミを解説!地方は加盟店数に注意が必要
CX-60の買取・売却でよくある質問
ディーゼルとガソリン、どちらが高く売れる?
3年落ち時点の残価率で見ると、両者は僅差です。集計元によって前後しますが、おおむねガソリン25S Lパッケージが約60〜62%、ディーゼルXD Lパッケージが約56〜60%。ガソリンは装備がシンプルで買い手の裾野が広く、ディーゼルは走行距離が伸びると評価が落ちやすい、という違いがあります。過走行でなければディーゼルの方が金額そのものは高く付く傾向です。
「マツダ地獄」でCX-60も値引きされて手放すときに損する?
「マツダ地獄」は、決算期などに大きな値引きが入ると中古相場全体が下がり、下取り額も低くなるという昔からの言われ方です。CX-60は新車値引き自体が渋めなので、かつてのような極端な相場崩れは起きにくいものの、改良やキャンペーンのタイミングで相場が動くのは事実です。売るなら「大きな値引き施策が始まる前」を狙うのが無難です。
残価設定ローンの途中でも売れる?
売れます。ただしローン残債(据置額を含む)を一括で清算する必要があるため、買取額が残債を上回っていれば差額が手元に残り、下回っていれば不足分を現金で用意することになります。まず買取相場を確認し、残債と比較してから動くのが安全です。
CX-60は何年・何万kmまで値が付く?
10年・15万km程度までは値が付きます。ただしディーゼルは10万km、経過年数では7年を超えたあたりから相場の落ち方が速くなります。長く乗るつもりでも、7年目・10万km手前で一度査定を取り、乗り続けるコストと売却額を比べておくと判断を誤りにくいです。
まとめ|CX-60は「次の車検前」を基準に、相場を見てから決める
- CX-60の3年落ち残価率は、ガソリン25S・ディーゼルXDのLパッケージで約56〜62%、PHEVは50〜53%前後。
- 売る予定があるなら、改良・新型の発表前かつ「3年目・5年目の車検前」に動くのが有利。
- PHEVは短期売却の損失が大きいため、乗るなら3年以上が前提。
- ディーラー下取りより、下取り見積もり+一括査定の比較で高い方を選ぶ。
- 判断の前に、必ず現時点の買取相場と実査定額を数字で確認する。
「そもそも何年で乗り換えるのが得か」を車全般で整理したい場合は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
車の買い替えは何年がベスト?損しないタイミングを年数別に徹底比較【2026年版】


