かんりにんです。
ヴェルファイアの中古価格が値下がりしています。ピーク時に1,000万円を超えていた相場が、2026年6月時点では700〜800万円台まで下落。「あの頃に売っておけばよかった」という声もよく聞きます。
一方で、「今が中古ヴェルファイアを狙う絶好のチャンスでは?」という見方もあります。値下がりには必ず理由があり、理由がわかれば今後の動きも読めます。この記事では、2026年6月最新データをもとに値下がりの真相と、売り時・買い時の判断基準を徹底解説します。
ヴェルファイア中古の値下がり現状【2026年6月最新データ】

まず、現在のヴェルファイア中古相場がどこまで下がっているのか、具体的な数字で確認しましょう。
2023年秋にピークを迎えたヴェルファイアの中古相場は、その後一貫した下落傾向を続けています。特に2025年以降は下落ペースが加速しており、2026年6月現在は「正常化」の域を超えて「値崩れ」に近い状況になりつつあります。
| 時期 | 40系ヴェルファイアの中古平均価格 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2023年秋(ピーク) | 約1,000万円超 | — |
| 2025年5月 | 約823.9万円 | ▲約176万円 |
| 2026年6月(現在) | 769〜823万円(年式による) | ▲さらに下落中 |
わずか2〜3年で200万円近く値下がりした計算です。ただし、これは「暴落」ではなく「異常な高騰からの正常化」という側面が強いと捉えるべきです。発売当初はプレミア価格が付いていたことを思い出せば、現在の価格水準はむしろ「本来あるべき相場」に近づいているとも言えます。
特に注目すべきは、ハイブリッドモデルとガソリンモデルで下落幅が大きく異なる点です。ハイブリッドは引き続き下落幅が大きく、一方でガソリンターボZプレミアは2026年4月末ごろから相場が回復傾向に転じています。車種・グレードを一括りにせず、個別に判断することが重要です。
ヴェルファイアの中古が値下がりした5つの理由

値下がりには必ず構造的な理由があります。5つの要因を整理します。
①新車供給の安定化で中古需要が減少した
発売当初(2023年6月)は半導体不足の影響もあり、納期は1年以上に及んでいました。新車が手に入らないため、中古車に需要が流れ、プレミア価格が形成されたのです。
その後、トヨタの生産体制が安定し、2025年以降は納期が数ヶ月単位に短縮されました。「新車を頼めば数ヶ月で来る」という状況になれば、割高な中古車を急いで買う理由がなくなります。これが中古相場を押し下げる最大要因となりました。
②東南アジアを中心とした海外輸出需要が落ち着いた
ヴェルファイアは東南アジア(特にマレーシア・タイ・インドネシア)の富裕層から絶大な人気を誇り、「指名買い」が続いていました。海外に輸出されることを前提に中古車が高値で買い取られ、それが国内相場全体を押し上げていた時期がありました。
しかし、海外需要も「ある程度満たされた」状態になり、輸出プレミアが徐々に剥落しています。加えて、トヨタが「購入後1年以内の転売・輸出禁止」の誓約書を継続して求めており、投機的な購入が難しくなっていることも影響しています。
③中古市場への流通台数が増加した
2023年6月の発売から3年が経過し、法人リースや残価設定ローンの返却車が中古市場に大量流入し始めています。また、残価設定ローンで購入したユーザーが「想定より値落ちしている」と知り、早めに売却に踏み切るケースも増えています。
需要に変化がないのに供給だけが増えれば、価格は必ず下がります。これは自然な市場原理です。
④2026年6月の一部改良で初期モデルが「型落ち」に
トヨタは2026年6月3日に40系アルファード・ヴェルファイアの一部改良を実施しました。主な変更点は以下のとおりです。
- リアサスペンションをトーションビーム式からダブルウィッシュボーン式に刷新(乗り心地が大幅改善)
- 新色「ニュートラルブラック〈229〉」の追加
- セキュリティ機能の強化
- 内装加飾をシルバースパッタリングからブロンズスパッタリングに変更
特にリアサスペンションの変更は走行性能に直結する大きな変更であり、改良前の初期モデルは「吊るし」扱いとなり、中古相場がさらに下押しされる可能性があります。改良後モデルと比較されることで、初期ロットの市場価値が相対的に低下するためです。
⑤デザイン・維持費への抵抗感が根強い
ヴェルファイアは675万円〜(2026年6月改良後、Z PREMIERガソリンFF 6,749,600円)という高額車種であり、維持費(ガソリン代・保険・車検・税金)も相応にかかります。「高くてもアルファードの方が欲しい」という潜在層も多く、ヴェルファイアに特化した需要層はアルファードより限定的です。需要の幅が狭いことは、相場の下押し圧力になります。
40系ヴェルファイアの「リセール崩壊」は本当か?

ネット上では「ヴェルファイアのリセール崩壊」という言葉が飛び交っていますが、実態は少し異なります。正確に把握しましょう。
結論から言えば、「崩壊」ではなく「選別化」が起きています。すべてのグレードが一律に下落しているのではなく、グレードによって明暗がはっきり分かれているのが現状です。
| グレード | パワートレイン | 3年落ち残価率(2026年4月時点) | リセール評価 |
|---|---|---|---|
| Z PREMIER | ガソリンターボ 2WD | 約97% | ◎ 最強 |
| Z PREMIER | ガソリンターボ 4WD | 約90% | ○ 高い |
| Z | ガソリンターボ | 約85% | ○ 高い |
| Z PREMIER | ハイブリッド | 約75% | △ やや下落 |
| Z | ハイブリッド | 約70% | △ 下落中 |
ガソリンターボZプレミアの3年落ち残価率97%というのは、ミニバンクラスでは異例の高水準です。一般的なミニバンが3年落ちで残価率60〜70%であることを考えると、ガソリンモデルのリセールはいまだ健在と言えます。
問題はハイブリッドモデルです。バッテリー劣化リスクへの懸念や、トヨタ純正ハイブリッドの信頼性への疑問(実際には非常に信頼性が高いのですが)が中古市場では「割引要因」として働いてしまっています。現在もハイブリッドモデルは下落幅が大きく、これからさらに下がる可能性があります。
つまり「リセール崩壊している」のはハイブリッドモデルに限った話であり、ガソリンターボZプレミアについては依然として驚異的な高リセールを維持しています。
グレード・年式別の中古相場データ【2026年6月版】

実際の中古市場でいくらで取引されているのか、年式別・グレード別に整理します。
| 年式 | グレード | 中古相場の目安(2026年6月) | 前年比変動 |
|---|---|---|---|
| 2026年式(改良後) | Z PREMIER(ガソリン) | 900万円〜950万円 | —(新発売) |
| 2025年式 | Z PREMIER(ガソリン) | 750万円〜850万円 | ▲約50〜80万円 |
| 2025年式 | Z PREMIER(HV) | 700万円〜800万円 | ▲約80〜120万円 |
| 2024年式 | Z PREMIER(ガソリン) | 600万円〜750万円 | ▲約80〜100万円 |
| 2024年式 | Z PREMIER(HV) | 530万円〜680万円 | ▲約100万円以上 |
| 2023年式(初期) | Z PREMIER(ガソリン) | 430万円〜615万円 | ▲約100〜150万円 |
注目点は2026年6月3日の一部改良による「改良前・改良後」の価格差です。改良後のモデルはダブルウィッシュボーンサスペンションを搭載しており、乗り心地の面で改良前モデルとの差が明確になりました。今後、改良前の初期〜2025年式モデルがさらに値下がりする可能性は十分にあります。
カラーによっても相場に差が生まれています。現在はブラック(特に「ニュートラルブラック」への移行で旧カラーが評価下落気味)よりも、ホワイトパールクリスタルシャインの方が査定で有利なケースがあります。売却を検討している方は、カラー・グレード・年式を総合的に確認することが重要です。
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アルファードとのリセール比較——どちらが値下がりしている?

「ヴェルファイアとアルファードはどちらが値下がりしているか?」という疑問をよく聞きます。結論を先に言うと、短期(1〜2年落ち)はヴェルファイアが有利、長期(3年以上)はほぼ同等という傾向があります。
| 年式 | ヴェルファイア(ガソリン Z PRE)残価率 | アルファード(ガソリン Z)残価率 | 有利 |
|---|---|---|---|
| 1年落ち | 約110〜115% | 約105〜110% | ヴェルファイア |
| 2年落ち | 約100〜105% | 約98〜103% | ほぼ同等 |
| 3年落ち | 約95〜97% | 約95〜98% | ほぼ同等 |
| 5年落ち | 約70〜80% | 約75〜85% | アルファード |
興味深いのは、1〜2年落ちではヴェルファイアの方がアルファードよりもリセールが高いという点です。これはヴェルファイアの希少性(生産台数がアルファードより少ない)と、海外輸出需要が短期ほど強く働くためと考えられています。
一方、5年以上の長期保有ではアルファードの安定した国内需要が優位に働き、アルファードの方が相場が高くなる傾向があります。「何年乗るか」によって、どちらを選ぶかの判断基準が変わってくるというわけです。
アルファードの中古相場についてはこちらでも詳しく解説しています。
2026年6月一部改良が中古相場に与える影響

2026年6月3日に実施されたヴェルファイアの一部改良は、中古相場に無視できない影響を与えています。改良の内容と市場への影響を整理します。
改良内容の要点
| 変更項目 | 改良前(2025年モデルまで) | 改良後(2026年6月〜) |
|---|---|---|
| リアサスペンション | トーションビーム式 | ダブルウィッシュボーン式(大幅向上) |
| ボディカラー | ブラック〈202〉 | ニュートラルブラック〈229〉に変更 |
| 内装加飾 | シルバースパッタリング | ブロンズスパッタリング |
| セキュリティ | 標準仕様 | 大幅強化 |
| メーカー希望小売価格 | — | 約4〜5万円値上げ |
特に大きな変更はリアサスペンションの刷新です。トーションビームからダブルウィッシュボーンへの変更は、乗り心地と操縦安定性を根本から改善するもので、改良後モデルと改良前モデルの「質の差」は体感できるレベルです。
改良前モデルへの影響
一部改良の実施により、改良前モデル(〜2025年式、および2026年6月以前の生産車)は「型落ち」として中古市場で評価が下がるのが一般的なパターンです。今回はサスペンション刷新という走行性能への影響が大きい変更のため、改良前モデルは今後さらに20〜50万円程度の値下がりが起こる可能性があります。
すでにヴェルファイアを所有している方で「売却を検討している」場合は、相場がさらに下がる前の早期売却が有利です。一部改良の情報が市場に完全に織り込まれる前(2026年秋ごろまで)に動くことを推奨します。
今売るべき?損しない売却タイミングの判断法
ヴェルファイアを現在所有しており売却を検討している方のために、タイミングの判断基準を整理します。
売却を急いだ方がよいケース
- ハイブリッドモデルを所有している:下落幅が大きく、今後も下がる可能性が高い
- 初期ロット(2023〜2024年初め)の改良前モデル:一部改良により型落ち扱いが加速する
- サンセットブラウン内装:現在はブラック内装が高査定。ブラウン内装は相対評価が下がっている
- 走行距離が3万km超え:走行距離が増えるほど査定額は下がる。売るなら早い方が有利
しばらく保有を続けてよいケース
- ガソリンターボZプレミアの白・黒(1〜2年落ち):リセールはまだ高く、急いで売る必要はない
- 2026年6月以降の改良後モデル:改良後として評価されるため、相場下落は限定的
- 走行距離が1.5万km以内でコンディション良好:良質個体は相場下落の影響を受けにくい
いずれにせよ、最初に「今の査定額」を把握しておくことが判断の第一歩です。査定額を知らずに「もう少し待とう」と決断するのは危険です。
一括査定で複数社の査定額を比べることで、下取りに比べて平均16万円以上高く売れるとのデータもあります(ファブリカコミュニケーションズ調べ)。まずは相場確認から始めましょう。
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中古でヴェルファイアを買うなら今が狙い目?おすすめ年式・グレード
値下がりが進む中古ヴェルファイア市場は、「買う側」にとっては追い風とも言えます。ただし、一部改良後の状況を踏まえた賢い選び方が必要です。
中古購入の「買い時」条件
現時点では、次の2通りのアプローチが有望です。
| 戦略 | 対象 | ポイント | 想定予算 |
|---|---|---|---|
| 「改良後」を狙う | 2026年6月以降の改良モデル(中古流通は2026年秋以降) | ダブルウィッシュボーン搭載。新車より数十万安く入手できる可能性 | 850万円〜 |
| 「2024年式ガソリン」でコスパ重視 | 2024年式 Z PREMIER(ガソリン) | リセールが安定しており値下がり幅も出てきた。最もコスパが高い年式帯 | 600万円〜750万円 |
| 「思い切り安く」ハイブリッド | 2024年式 Z PREMIER(HV) | 静粛性を重視する人向け。ただし今後さらに下落リスクあり | 530万円〜680万円 |
最もリスクが低くコスパが高いのは「2024年式のガソリンZプレミア」です。2026年モデルと比べてリアサスが旧式(トーションビーム)であることは事実ですが、走行距離が少なく良質なコンディションの個体は今後も一定の中古需要が見込めます。
なお、改良後モデルの中古流通は2026年秋〜2027年初頭ごろからが本格化する見通しです。急ぎでなければ、改良後モデルが中古市場に流れ出すのを待つのも賢い選択です。
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まとめ:ヴェルファイアの中古値下がりとこれからの動き
ヴェルファイアの中古価格値下がりについて整理すると、以下のポイントが重要です。
- ピーク比で200万円近い値下がりが起きているのは事実。ただし「崩壊」ではなく「正常化」の側面が強い
- 値下がり要因は①新車供給安定 ②海外需要落ち着き ③流通量増加 ④2026年6月一部改良 ⑤デザイン需要の限定性
- ガソリンZプレミアのリセールはまだ高水準(3年落ち97%)。ハイブリッドの下落幅が大きい
- 2026年6月3日の一部改良(サスペンション刷新)により、改良前モデルはさらに20〜50万円の値下がりリスクがある
- 売る側:ハイブリッド・初期ロットはできるだけ早めの売却が有利
- 買う側:2024年式ガソリンZプレミアがコスパ最良。改良後モデルを待つのもあり
値下がりを「損」と見るか「チャンス」と見るかは、今の保有状況と今後の使い方次第です。まず「今の相場」を知ることが、最善の判断への第一歩です。
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