かんりにんです。
結論から言うと、「いま確実に買えて、リセールと下取りで有利なほうがいい」ならランドクルーザー250、「取り回しの良いサイズで、価格が読める範囲に収まればランクル一択から抜け出したい」なら新型パジェロです。ただし2026年9月時点で新型パジェロは日本価格が未発表なので、最終判断は10月29日ごろとされる正式発表を待つのが現実的です。
新型パジェロは2026年9月2日に世界初公開され、日本では10月1日から予約注文が始まります。7年ぶりの復活で「ランクルが買えないならパジェロ」という比較が一気に増えました。この記事では、公式諸元と各メディアの予想をもとに、サイズ・パワートレーン・価格・納期・リセールの5点でどちらを選ぶべきかを整理します。
新型パジェロとランクル250、まず何が決定的に違うのか

両車はどちらもラダーフレームの本格クロスカントリーSUVで、7人乗り、ディーゼルターボを軸にするという点が共通しています。一方で、ボディサイズと駆動方式の考え方には明確な差があります。まずは早見表で全体像をつかんでください。
| 項目 | 新型パジェロ(2026年発表) | ランドクルーザー250(現行) |
|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,920×1,925×1,910mm | 4,925×1,980×1,925mm |
| ホイールベース | 2,870mm | 2,850mm |
| 最低地上高 | 230mm | 約215〜220mm |
| エンジン | 2.4L直4クリーンディーゼルターボ | 2.7L直4ガソリン/2.8L直4ディーゼルターボ |
| 最高出力 | 204PS | ガソリン163PS/ディーゼル204PS |
| 最大トルク | 480N・m | ガソリン246N・m/ディーゼル500N・m |
| トランスミッション | 新開発8速AT | 6速AT(ガソリン・ディーゼルとも) |
| 駆動方式 | スーパーセレクト4WD-II+S-AWC | フルタイム4WD(センターデフロック付) |
| 乗車定員 | 7名 | 5名/7名 |
| 日本での価格 | 未発表(予想550万〜700万円台) | ガソリンVX 577万9,400円/ディーゼル約520万〜785万円 |
| 予約・発売 | 予約2026年10月1日〜/発売は年度内予定 | 販売中(ディーゼルは2026年12月受注再開予定) |
数字だけを見ると近い2台ですが、「全幅55mm差」「変速段数」「4WDの制御思想」の3点が実使用の印象を大きく分けます。
サイズ|全幅1,925mmは立体駐車場と細道で効いてくる
新型パジェロの全幅1,925mmは、ランクル250の1,980mmより55mm狭い設計です。数値上はわずかに思えますが、機械式立体駐車場の入庫可能幅(多くが1,850〜1,950mm)や、狭い峠道でのすれ違い、住宅街の車庫入れでは、この55mmが「入る・入らない」「気を使う・使わない」の境目になりやすい部分です。全長はほぼ同じ4,920mm台なので、取り回しの差は主に幅から来ます。
ホイールベースは新型パジェロが2,870mmとランクル250より20mm長く、高速巡航の直進安定性では有利に働きます。逆に、最小回転半径や悪路での取り回しはホイールベースが短いほど有利なので、ここはランクル250にわずかな分があると考えられます。とはいえ体感差は小さく、日常の扱いやすさは「幅が狭いパジェロ」という印象になりそうです。
パワートレーン|8速ATのパジェロ、実績の2.8Lディーゼルのランクル
新型パジェロは2.4Lクリーンディーゼルターボ(204PS/480N・m)に新開発の8速ATを組み合わせます。多段ATは発進のスムーズさと高速燃費で有利になりやすく、街乗り中心のユーザーにはメリットが大きい構成です。エンジン本体はピックアップトラック「トライトン」で実績のあるユニットをベースにしているとされ、耐久性の下地はあります。
ランクル250は、2.8Lディーゼルターボ(204PS/500N・m)と2.7Lガソリン(163PS/246N・m)の2本立てです。トルクはディーゼルで500N・mとパジェロを上回り、重い荷物や牽引を想定するなら数値上の余裕があります。ただしミッションは6速ATで、変速の緻密さでは8速ATのパジェロにやや譲る可能性があります。ガソリンVXは価格が抑えめな反面、車重2トン超のボディに163PSは非力に感じる場面があり、選ぶなら基本はディーゼルです。
- 街乗り・高速メイン:多段ATで扱いやすい新型パジェロが有利
- 牽引・重積載・悪路の踏破性重視:500N・mのランクル250ディーゼルが安心
- 初期費用を抑えたい:ランクル250ガソリンVX(577万9,400円)が現実的な入口
駆動方式|2WDも選べるパジェロ、フルタイム4WD一本のランクル
新型パジェロは「スーパーセレクト4WD-II」に車両運動統合制御「S-AWC」を初めて組み合わせます。舗装路では2WD(後輪駆動)を選べるため、燃費と走りの軽さで有利になります。悪路やアイスバーンでは4WDへ切り替え、S-AWCが4輪のブレーキと駆動力を細かく配分して安定させる仕組みです。「普段は2WDで経済的に、いざという時だけ4WD」という使い方ができるのがパジェロの個性です。
ランクル250はフルタイム4WD一本で、常時4輪に駆動力がかかります。センターデフロックやマルチテレインセレクトなど、悪路の「詰めの走破性」に振った装備が標準で厚く、雪山や林道を日常的に走る人にとっては信頼感が高い構成です。舗装路の経済性より、どんな路面でも同じ感覚で走れる安心を優先した設計と言えます。
室内と3列目|「常用7人」か「たまに7人」か
どちらも7人乗りを用意しますが、性格は異なります。新型パジェロは全高1,910mmと背が高く、歴代パジェロと同様に3列目まで実用を意識したパッケージが期待されています。ホイールベースが2,870mmと長めなのも、後席・荷室のスペースに効いてくる部分です。
ランクル250の3列目は、どちらかといえば「非常用・短距離向け」という評価が一般的です。5人乗り設定があるのも、割り切って荷室を優先するユーザーが一定数いるためです。フル乗車の機会が多い家庭ならパジェロ、普段は2〜5人で使い、荷室の広さと悪路性能を重視するならランクル250、という住み分けになりそうです。
- 7人フル乗車が日常:3列目の実用性を意識した新型パジェロ
- 2〜5人+大荷物が中心:5人乗りも選べるランクル250
- キャンプ・車中泊で使う:フラットにしやすさは実車確認が必須。どちらもラゲッジ形状を要チェック
価格で比較すると「どっちが得」なのか(2026年9月時点)

2026年9月時点で新型パジェロの日本価格は未発表です。ここは推測を避けつつ、確定しているランクル250の価格と、各メディアが出しているパジェロの予想レンジを並べて考えます。
ランクル250の確定価格(2026年改良後)
| グレード | パワートレーン | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|---|
| GX | 2.8Lディーゼル | 約520万円〜 | 実用装備中心のベース |
| VX(ガソリン) | 2.7Lガソリン | 577万9,400円 | 2026年4月改良で装備強化・約33万円値上げ |
| VX(ディーゼル) | 2.8Lディーゼル | 約630万円〜 | 中核グレード |
| ZX | 2.8Lディーゼル | 約735万〜785万円 | 最上級。大径ホイール・電動系フル装備 |
ディーゼルは2026年12月の受注再開が案内されている段階で、価格改定の可能性もあります。現時点で「すぐ発注できる」のは実質ガソリンVXが中心という点は覚えておいてください。
新型パジェロの予想価格と、その根拠
複数の自動車メディアは、新型パジェロの日本価格を550万〜700万円台と予想しています。根拠として挙げられているのは、(1)プラットフォームやエンジンを共有するピックアップ「トライトン」の車両価格(日本仕様はGLS 498万円/GSR 540万円)、(2)サイズ・価格帯ともランクル250とランクル300の中間を狙うとみられること、(3)7人乗り本格SUVとしての装備の充実度、の3点です。「装備を積んだトライトン+アルファ」で680万円前後になるという見方も出ています。
注意:上記はあくまで発表前の予想です。正式価格・グレード構成は2026年10月29日ごろとされる日本正式発表で判明します。予約は10月1日開始ですが、価格を見てから動きたい場合は「発表待ち」でも大きな不利にはなりません。
総支払額で見ると「下取り」で差がつく
新車価格が近い2台では、実際の負担額は「いまの愛車をいくらで手放せるか」で数十万円単位で変わります。とくにランクル系やアルファードなど人気車から乗り換える場合、ディーラーの下取り査定と買取専門店の査定で差が出やすく、下取り一択で進めると総支払額が膨らみがちです。パジェロとランクル250のどちらに進むにせよ、先に現在の車の相場を把握しておくと、値引き交渉の土台ができます。
年式・走行距離・グレードを入れるだけで、個人情報の入力なしに概算の買取相場が分かるサービスがあります。乗り換え前に相場観を持っておくと、下取り提示額が妥当かどうかを判断しやすくなります。
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概算を見て「下取りより高く売れそう」と感じたら、次は複数社の一括査定で具体的な金額を取るステップです。1社だけだと相場より低い提示に気づきにくいため、まとめて依頼できるサービスを使うのが基本です。
「買いやすさ」で選ぶならどっちか(納期・抽選・予約)

「ランクルが欲しいのに買えない」という悩みが、そもそも新型パジェロ復活が注目される最大の理由です。入手性の観点で両車を整理します。
| 項目 | 新型パジェロ | ランドクルーザー250 |
|---|---|---|
| 予約・受注 | 2026年10月1日〜予約開始 | ガソリンは受注中/ディーゼルは2026年12月受注再開予定 |
| 抽選の有無 | 初期は割り当て・抽選販売の可能性が報じられている | グレード・地域により実質的な受注制限あり |
| 納期の目安 | 未定(初年度グローバル生産計画は約1万台) | ガソリンVXで数カ月〜/ディーゼルは長期化しやすい |
| 生産拠点 | タイ・レムチャバン工場 | 国内(田原・岐阜車体など) |
ランクル250:ガソリンなら現実的、ディーゼルは待ち覚悟
ランクル250はガソリンVXであれば、地域や販売店によっては数カ月レンジで手に入るケースが増えてきました。一方でディーゼルは人気と生産枠の関係で受注が絞られ、2026年12月の受注再開後も納期が読みにくい状態が続くと見られます。「本命はディーゼルだが待てない」という層が、パジェロに流れやすい構図です。
ランクル250の納期を具体的に短縮する方法は、別記事で詳しくまとめています。
ランクル250の納期【2026年5月最新】ガソリン受注再開・ディーゼル21ヶ月待ちの現状と短縮術
新型パジェロ:予約は早いが、初期は数が読めない
新型パジェロは10月1日から予約が始まりますが、初年度のグローバル生産計画は約1万台とされ、日本への割り当ては限られる見込みです。初期ロットは抽選・割り当て販売になる可能性も報じられており、「予約開始日に動けば確実に買える」とは言い切れません。それでも、ランクル250ディーゼルの長期待ちと比べれば、パジェロのほうが早く乗り出せる可能性は十分あります。
- とにかく早く本格SUVに乗りたい:ランクル250ガソリンVX、または新型パジェロの初期予約
- ディーゼルにこだわる&待てる:ランクル250ディーゼルを受注再開に合わせて発注
- ディーゼルにこだわる&待てない:新型パジェロが最有力の代替
リセール・値引きの見通しはどうか

長く乗るつもりでも、数年後に手放す可能性がある以上、リセールバリューと値引きのしやすさは判断材料になります。
ランクル250:リセールは国産トップクラス、値引きは渋い
ランドクルーザーシリーズは、世界的な需要と供給の絞り込みで中古相場が高止まりしており、250も3年落ちで残価率が高水準を維持すると見られます。「資産として持てる本格SUV」という点では、現状ランクル250に対抗できる国産車はほぼありません。ただし人気ゆえに新車値引きは厳しく、車両本体からの値引きはごくわずか、実質はオプションや下取りでの調整が中心になります。
裏を返せば、数年後に手放す前提なら「買った値段に近い金額で売れる可能性」があり、実質的な保有コストは車両価格の印象ほど高くならないケースもあります。転勤や家族構成の変化で乗り換える可能性がある人にとって、この出口の強さは無視できないメリットです。
新型パジェロ:復活効果でリセール期待、値引きは発売直後ほど渋い見込み
三菱は近年、デリカD:5やトライトン、アウトランダーPHEVなどでリセールが底堅く、パジェロブランドの復活という話題性を考えると、初期のリセールはある程度期待できるという見方が多いです。とはいえ、ランクルほどの世界的ブランド力・供給不足があるわけではないため、数年単位では「ランクル250のほうが手放す時に強い」可能性が高いと考えておくのが無難です。値引きは発売直後は渋く、受注が落ち着く発売半年〜1年後から動きやすくなるのが一般的なパターンです。
支払い方法で迷っている場合は、残価設定ローンの落とし穴をまとめた記事も参考になります。
ランドクルーザー250のローン地獄を回避する方法|2026年残価設定の5つの落とし穴と月々シミュレーション
維持費・ランニングコストの差はどれくらいか

車両価格が近くても、税金・燃料・タイヤなどの維持費は選ぶパワートレーンで変わります。どちらも2トン超・排気量2.4〜2.8Lクラスなので大枠は近いですが、細部で差が出ます。
| 項目 | 新型パジェロ(2.4Lディーゼル想定) | ランクル250(2.8Lディーゼル) | ランクル250(2.7Lガソリン) |
|---|---|---|---|
| 自動車税(年) | 3.0L以下 5万円前後 | 3.0L以下 5万円前後 | 3.0L以下 5万円前後 |
| 燃料の種類 | 軽油 | 軽油 | レギュラー |
| 燃料費の傾向 | 軽油+多段ATで有利になりやすい | 軽油。トルクに余裕があり実燃費は安定 | ガソリン単価は高め、実燃費もやや不利 |
| タイヤサイズ | 18インチ想定(実車で確認) | 18〜20インチ | 18インチ中心 |
| タイヤ交換費用の目安 | 4本で12万〜20万円クラス | 4本で15万〜25万円クラス(20インチは高め) | 4本で12万〜18万円クラス |
ディーゼル同士なら燃料代の差は小さく、8速ATを持つパジェロが高速燃費でわずかに有利、という程度に収まりそうです。ランクル250のZX(20インチ)はタイヤ・ホイールの交換コストが上がる点は頭に入れておくとよいでしょう。ガソリンVXは車両価格が安い代わりに、走行距離が多い人ほど燃料代でディーゼルとの差が縮まります。年1万km以上走るならディーゼル、5,000km前後ならガソリンVXでも十分、というのが目安です。
あなたはどっちを買うべきか(タイプ別診断)

ここまでの比較を、選ぶ人のタイプ別に整理します。
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 手放す時の価値を最優先したい | ランクル250 | 国産トップクラスのリセール。資産性で代わりがない |
| 牽引・重積載・本格的な悪路走行が多い | ランクル250ディーゼル | 500N・mのトルクとフルタイム4WD+悪路装備 |
| 初期費用をできるだけ抑えたい | ランクル250ガソリンVX | 577万9,400円と価格が確定していて発注も可能 |
| 立体駐車場・細い道をよく使う | 新型パジェロ | 全幅1,925mmはランクルより55mm狭い |
| 街乗り・高速が中心で扱いやすさ重視 | 新型パジェロ | 新開発8速AT+2WD切替で経済的 |
| ディーゼルが欲しいが長期の納車待ちは無理 | 新型パジェロ | ランクル250ディーゼルの待ち時間を回避できる可能性 |
| 「みんなと同じランクル」を避けたい | 新型パジェロ | 復活初期の希少性と話題性 |
どちらも決め切れない人へ:価格発表までにやっておくこと
新型パジェロの価格が出る2026年10月末までに、次の3つを進めておくと、発表と同時に動けます。
- いまの愛車の相場を把握する:下取りと買取のどちらが得かを判断する材料にする
- ランクル250の見積もりを取る:グレード・納期・値引き条件を具体的な数字で押さえる
- 予算の上限を決めておく:パジェロが予想上限(700万円台)だった場合に迷わないように
買い替えのタイミングそのものを見直したい場合は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
車の買い替えは何年がベスト?損しないタイミングを年数別に徹底比較【2026年版】
まとめ:確実性のランクル250、伸びしろの新型パジェロ
新型パジェロとランクル250の選び方を、もう一度整理します。
- ランクル250が向く人:リセール最優先、牽引・本格悪路、価格が確定した安心感が欲しい、いまガソリンVXで発注したい
- 新型パジェロが向く人:全幅の狭さと8速ATの扱いやすさ、ディーゼルの長期待ちを避けたい、復活初期の希少性に価値を感じる
- 共通の注意点:パジェロの日本価格は2026年10月29日ごろの正式発表待ち。予約は10月1日開始だが、価格を見てから決めても遅くない
- 先にやること:現在の車の相場確認とランクル250の見積もり取得。総支払額は下取り・買取の差で数十万円動く
「確実に買えて資産価値が高い」を取るならランクル250、「サイズと経済性、そして復活の物語」に価値を見いだすなら新型パジェロです。価格発表までの1〜2カ月で愛車の相場と見積もりを揃えておけば、どちらに転んでも損のない判断ができます。
新型パジェロのスペック・発売スケジュールの詳細は、こちらの記事で追っています。
新型パジェロ復活!2026年12月発売確実、価格530万円〜スペック・ライバル比較まとめ
※ 新型パジェロの画像は三菱自動車工業のニュースリリース(2026年9月2日)の報道用素材を使用しています。ランドクルーザー250の画像はWikimedia Commonsより。価格・スケジュールは2026年9月時点の情報および各メディアの予想で、正式発表で変わる可能性があります。

