新型パジェロミニが2025年に復活するのでは、という期待が高まっています。多くの方が、その登場はいつになるのか、デザインはどのような姿で、便利な5ドア仕様は採用されるのか、そして価格や燃費、パワートレイン、例えばディーゼルやPHEVの可能性はどうなるのか、といった点に注目していることでしょう。
同時に、旧型モデルがなぜ生産されなくなったのか、あるいは今から乗るなら中古車を選ぶべきか、といった疑問も浮かんできますね。
この記事では、最新のスクープ情報などをもとに、新型パジェロミニに関するこれらの気になる点を徹底予想します。デザインの詳細から5ドア化の可能性、パワートレイン、価格、燃費、そして2025年登場説も含めた発売時期について、現時点(2025年4月時点)での情報をお届けします。
さらに、旧型が生産終了に至った背景や中古車情報についても解説します。新型パジェロミニの動向を詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
新型パジェロミニ2025年復活?期待される進化

- 新型スクープ!デザインはどうなる?
- 便利な5ドア仕様になる可能性は?
- 予想されるパワートレインは?ディーゼルやPHEVは?
- 気になる新型の価格帯を予想
- 最新技術!マイパイロット搭載の可能性
新型スクープ!デザインはどうなる?

多くのファンが復活を待ち望むパジェロミニ。その新型モデルが登場するとしたら、どのようなデザインになるのでしょうか。予想されるデザインについて、現在の三菱のデザイン戦略やコンセプトから読み解いていきましょう。
最新デザイン言語「ダイナミックシールド」採用か
新型パジェロミニのデザインは、現在の三菱車に共通して用いられているデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用する可能性が非常に高いと考えられます。ダイナミックシールドは、フロントフェイスにおいて、左右から中央に向かって包み込むようなプロテクション形状と、グリル中央のブラックアウト部分を一体化させたデザインが特徴です。これは、三菱が長年培ってきた「パジェロ」に代表されるSUVの持つ力強さやタフネス、そして乗員や車自身を守る安心感を表現しています。
例えば、最近発売され人気を博している「デリカミニ」や、ピックアップトラックの「トライトン」、主力SUVの「アウトランダー」など、多くの車種でこのダイナミックシールドが採用されており、三菱ブランドとしての統一感を演出しています。このため、新型パジェロミニにもこのデザイン言語が取り入れられ、一目で三菱車とわかる、力強くも洗練されたフロントマスクが与えられることが期待されます。
予想されるフロントフェイス:力強さと先進性の融合
ダイナミックシールドをベースとしつつ、パジェロミニ独自の個性を表現するデザインが施されるでしょう。予想CGなどを見ると、大型化されたフロントグリルが存在感を主張し、薄型でシャープな印象のLEDヘッドライトが組み合わされる可能性が示唆されています。これは、兄貴分にあたる新型「トライトン」や、海外で販売されている「パジェロスポーツ」にも通じるデザインテイストであり、「パジェロファミリー」としての一体感を意識したものかもしれません。
また、デリカミニがベース車であるeKスペースのイメージを払拭し、独自のタフな印象を与えることに成功したように、新型パジェロミニもベースとなる可能性のある軽自動車プラットフォームのイメージを感じさせない、オリジナリティあふれるデザインが追求されるはずです。力強さだけでなく、先進性や現代的なセンスを感じさせるディテールも盛り込まれることでしょう。
ボディ全体の印象:軽規格で最大限の存在感を
ボディ全体のフォルムとしては、軽自動車の規格(全長3,395mm、全幅1,475mm)の中で、最大限の存在感とSUVらしさを表現するデザインが求められます。初代・2代目パジェロミニが持っていた、どこか愛嬌のあるスクエアなフォルムを現代的に解釈しつつ、よりシャープで力強いラインを取り入れるのではないでしょうか。
具体的には、切り立ったフロントウィンドウや垂直に近いリアエンド、張り出したフェンダーなどが、本格オフローダーとしてのDNAを感じさせる要素となる可能性があります。また、ボディサイドのキャラクターラインやウィンドウグラフィックなども、ダイナミックシールドと連携し、全体として塊感のあるタフな印象を作り出す重要な要素となるはずです。最低地上高も確保され、悪路走破性を視覚的にもアピールするデザインが期待されます。
カラーバリエーションの予想
ボディカラーは、近年のSUVのトレンドを反映し、多彩なラインナップが用意されると予想されます。定番のホワイト、ブラック、シルバーに加え、アースカラー(カーキ、ベージュ、ブラウンなど)や、アウトドアシーンに映える鮮やかなカラー(ブルー、レッド、イエローなど)も設定されるかもしれません。
さらに、デリカミニでも好評な、ルーフ部分を異なる色で塗り分けた2トーンカラーも設定される可能性が高いでしょう。これにより、ユーザーはより自分らしい個性を表現できるようになります。
デザイン面の注意点:あくまで予想の段階
ここまで述べてきたデザインに関する内容は、あくまで現時点で得られる情報や予想CGなどから推測されるものです。実際の市販モデルのデザインは、開発の進行状況や市場の反応などによって変更される可能性があります。特に、フロントグリルの意匠やライト類のデザイン、ボディの細かなラインなどは、正式発表まで確定的なことは言えません。
しかしながら、三菱が近年力を入れているデザイン戦略や、パジェロというネームバリューを考えると、多くの人が納得し、魅力を感じるデザインで登場することは間違いないでしょう。正式なデザイン発表が今から待たれます。
便利な5ドア仕様になる可能性は?

かつてのパジェロミニは3ドアのみの設定でしたが、新型モデルでは5ドア仕様(バックドアを含めたドア枚数。乗降用としては4ドア)が採用される可能性が高いと見られています。ここでは、なぜ5ドア化が期待されるのか、そしてそのメリット・デメリットについて掘り下げていきます。
なぜ5ドア化が期待されるのか?
新型パジェロミニに5ドア仕様が期待される理由は、主に現代のユーザーニーズと市場環境の変化にあります。
後席へのアクセス向上
最大の理由は、後席へのアクセスの大幅な向上です。先代の3ドアモデルでは、後席に乗り降りする際、前席を倒してスペースを作る必要があり、特に狭い場所での乗り降りや、チャイルドシートの利用、荷物の積み下ろしなどには不便さが伴いました。5ドアであれば、独立した後席ドアからスムーズに乗り降りできるため、利便性は格段に向上します。
日常利用での利便性
軽自動車とはいえ、現代ではファミリーカーとしての利用や、日常の買い物、送迎など、多用途に使われることが一般的です。このような日常シーンにおいて、後席ドアの存在は大きなアドバンテージとなります。例えば、買い物袋を後席に置いたり、子供をチャイルドシートに乗せたりする際に、わざわざ前席を操作する手間が省けます。
ライバルとの差別化
軽本格オフローダーとして最大のライバルであるスズキ「ジムニー」は、現行モデル(JB64型)も3ドアのみの設定です。もし新型パジェロミニが5ドアで登場すれば、日常的な使い勝手の良さという点で明確な差別化を図ることができ、ジムニーとは異なるユーザー層を取り込むことが可能になります。特に、実用性を重視するユーザーにとっては、パジェロミニが有力な選択肢となるでしょう。
5ドア化によるメリット
前述の通り、5ドア化による最大のメリットは利便性の向上です。具体的には、以下のような点が挙げられます。
- 後席への乗り降りが容易になる。
- チャイルドシートの設置や子供の乗せ降ろしが楽になる。
- 後席に荷物を置いたり、取り出したりするのがスムーズになる。
- 狭い駐車場などでも、後席へのアクセスが比較的しやすい。
- ファミリーユースや複数人での乗車が快適になる。
このように、5ドア化はパジェロミニの活躍の場を広げ、より多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性を秘めています。
5ドア化によるデメリットや懸念点
一方で、5ドア化にはいくつかのデメリットや懸念点も考えられます。
ボディ剛性への影響
一般的に、ドア開口部が増えるとボディ剛性の確保が難しくなると言われています。特に、悪路走破性を重視するパジェロミニのような車種にとっては、高いボディ剛性は不可欠な要素です。3ドアモデルと比較して、5ドアモデルで同等の剛性を確保するためには、ボディ構造の工夫や補強が必要となり、これが重量増につながる可能性もあります。ただし、三菱には長年の四輪駆動車開発で培った技術力があるため、この点は克服してくると期待されます。
デザインへの影響
3ドアモデル特有のシンプルでスタイリッシュなデザインを好むユーザーもいます。5ドア化によってボディサイドの見た目が変化し、人によっては「間延びした印象」を受ける可能性も否定できません。デザインと利便性のバランスをどのように取るかが、開発陣の腕の見せ所となるでしょう。
車両重量の増加と燃費
ドアが増えることや、剛性確保のための補強により、車両重量が増加する可能性があります。車両重量の増加は、一般的に燃費性能や運動性能に影響を与えるため、どの程度の増加に抑えられるかが注目されます。
予想CGに見る5ドアの姿
現在出回っている新型パジェロミニの予想CGの多くは、5ドア仕様で描かれています。これらのCGを見ると、開発者も5ドア化を前提にデザインを検討している可能性が高いことがうかがえます。デザイン的には、後席ドアが追加されても、全体のバランスを崩さず、SUVらしい力強さを維持しようという意図が見て取れます。
結論として、新型パジェロミニが5ドア仕様で登場する可能性は高く、それは多くのユーザーにとって歓迎される進化と言えるでしょう。いくつかの懸念点もありますが、技術的な課題をクリアし、利便性と走破性、そして魅力的なデザインを両立したモデルとして登場することを期待したいところです。
予想されるパワートレインは?ディーゼルやPHEVは?

クルマの心臓部であるパワートレインは、走行性能や燃費、そして価格にも大きく影響する重要な要素です。新型パジェロミニにはどのようなパワートレインが搭載されるのでしょうか。現時点で有力視されている情報や、ディーゼル、PHEV(プラグインハイブリッド)搭載の可能性について解説します。
最有力候補:マイルドハイブリッド
現在の情報から総合的に判断すると、新型パジェロミニには、新開発の660cc直列3気筒ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインが搭載される可能性が最も高いと考えられます。
搭載エンジンの予想
エンジンは、日産と三菱の共同開発によって生まれた最新世代の軽自動車用エンジン「BR06」型がベースになると予想されます。このエンジンは、すでに日産「デイズ」「ルークス」や三菱「eKワゴン」「eKクロス」などに搭載されており、優れた燃費性能と軽快な走りを両立しています。新型パジェロミニには、自然吸気(NA)仕様とターボチャージャー仕様の2種類が用意される可能性が高いでしょう。予想されるスペックは以下の通りです。
スペック項目 | ターボ車 (予想) | NA車 (予想) |
---|---|---|
エンジン種類 | 水冷直列3気筒 DOHC インタークーラーターボ | 水冷直列3気筒 DOHC |
排気量 | 659cc | 659cc |
最高出力 (エンジン) | 47kW (64ps) / 5,600rpm | 38kW (52ps) / 6,400rpm |
最大トルク (エンジン) | 100Nm (10.2kgm) / 2,400-4,000rpm | 60Nm (6.1kgm) / 3,600rpm |
最高出力 (モーター) | 2.0kW (2.7ps) / 1,200rpm | – (または同等モーター) |
最大トルク (モーター) | 40Nm (4.1kgm) / 100rpm | – (または同等モーター) |
※上記スペックは、既存の三菱製軽自動車の数値を参考に記載した予想値です。
マイルドハイブリッドとは?
マイルドハイブリッドは、エンジンを主動力とし、発進時や加速時に小型モーターが補助的に駆動力をアシストするシステムです。減速時にはエネルギーを回生してバッテリーに充電し、その電力をモーター駆動やアイドリングストップからの再始動、電装品の使用に活用します。本格的なハイブリッドシステム(ストロングハイブリッド)に比べて、システムが小型・軽量でコストも抑えられるのが特徴です。
なぜマイルドハイブリッドなのか?
新型パジェロミニにマイルドハイブリッドが有力視される理由はいくつかあります。第一に、年々厳しくなる燃費規制に対応するためです。マイルドハイブリッドは比較的低コストで燃費を向上させる有効な手段となります。第二に、ライバルであるジムニーにはハイブリッドシステムが搭載されていないため、燃費性能で優位に立ち、差別化を図ることができます。第三に、すでに三菱・日産の軽自動車で広く採用されている技術であり、開発コストを抑えつつ信頼性の高いシステムを導入できる点も挙げられます。
ディーゼル搭載の可能性は?
一部ではディーゼルエンジンの搭載を期待する声もあるかもしれませんが、現時点ではその可能性は低いと考えられます。軽自動車規格に適合する小型ディーゼルエンジンは、開発コストや排ガス浄化システムの複雑さ、そしてエンジン自体の重量や価格などの面で課題が多く、ガソリンエンジンに対するメリットを見出しにくいのが現状です。
PHEVやEVの可能性は?
近年、電動化の流れが加速していることから、PHEVやEV(電気自動車)としての登場を期待する声もあります。
EV化の提案記事について
実際に、ある自動車ジャーナリストは、日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」のプラットフォームをベースにした「パジェロミニEV」として復活させるのが良いのではないか、という提案をしています。EVはバッテリー保護のために強靭なボディを持つことが多く、モーターの強力な低速トルクは悪路走破にも有利であるという点が理由として挙げられています。
EV化のメリット
確かに、EV化には、発進時から最大トルクを発揮できるモーターによる優れた悪路走破性、走行中の静粛性、排出ガスゼロという環境性能などのメリットがあります。三菱が得意とする四輪制御技術「S-AWC」などを電気モーターと組み合わせることで、さらに高度な走行性能を実現できる可能性も秘めています。
EV化の課題
しかしながら、EV化には大きな課題も存在します。最も大きいのはコストです。現状ではEVは同クラスのガソリン車に比べて車両価格が高くなる傾向にあり、軽自動車であるパジェロミニに採用するには価格競争力の面で不利になる可能性があります。また、航続距離の問題も無視できません。eKクロスEVの航続距離(WLTCモード)は180kmであり、オフロード走行などを考えると、さらなるバッテリー容量の拡大が必要となりますが、これはコストと重量の増加に直結します。充電インフラの問題も、特に郊外や山間部での利用を考えると懸念材料となります。
現時点での可能性
これらの点を考慮すると、新型パジェロミニが初期モデルからEVとして登場する可能性は低いと言わざるを得ません。ただし、将来的には技術の進歩やコストダウンによって、EVバージョンが追加される可能性は十分に考えられます。
トランスミッションと駆動方式
トランスミッションは、近年の軽自動車で主流となっているCVT(無段変速機)が採用される可能性が高いでしょう。一部グレードでMT(マニュアルトランスミッション)の設定が残るかどうかも注目点です。駆動方式は、FF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)が用意されると考えられます。4WDシステムは、かつてのパジェロミニに搭載されていた、走行中でも2WDと4WDの切り替えが可能な「イージーセレクト4WD」の進化版、あるいは電子制御式のフルタイム4WDなどが採用される可能性があります。
結論として、新型パジェロミニのパワートレインは、燃費性能とコスト、そして走りのバランスを考慮し、660ccガソリンエンジン+マイルドハイブリッドが最も現実的な選択肢と言えそうです。
気になる新型の価格帯を予想

待望の新型パジェロミニ、その魅力的なスペックやデザインとともに、やはり気になるのは車両価格でしょう。ここでは、ライバル車種の価格や、予想される装備内容などから、新型パジェロミニの価格帯を予想してみます。
ライバル「ジムニー」の価格帯を参考にする
新型パジェロミニの価格を予想する上で、最も重要な指標となるのが、直接的なライバルであるスズキ「ジムニー」の価格設定です。ジムニー(JB64型)の2025年4月現在のメーカー希望小売価格(消費税込)は以下のようになっています。
- XG (5MT/4AT): 1,654,400円 / 1,753,400円
- XL (5MT/4AT): 1,780,900円 / 1,879,900円
- XC (5MT/4AT): 1,903,000円 / 2,002,000円
このように、ジムニーは約165万円から200万円の価格帯で販売されています。新型パジェロミニも、このジムニーの価格帯を強く意識した設定になることは間違いないでしょう。いくつかの情報源では、新型パジェロミニの予想価格を「170万円~」としており、ジムニーと同等か、やや高めのスタートになる可能性を示唆しています。
価格を押し上げる要因
近年の新型車は、装備の充実化や原材料費の高騰などにより、価格が上昇する傾向にあります。新型パジェロミニにおいても、いくつかの価格上昇要因が考えられます。
最新装備の搭載
前述の通り、新型パジェロミニにはマイルドハイブリッドシステムの搭載が有力視されています。ハイブリッドシステムは燃費向上に貢献しますが、部品点数が増えるため、コストアップの要因となります。また、後述する先進安全運転支援システム「MI-PILOT」や「e-Assist」の搭載も、車両価格を押し上げる要因となるでしょう。衝突被害軽減ブレーキや各種センサー、カメラなどの搭載は、もはや必須装備となりつつあります。
原材料費や輸送費の高騰
世界的な半導体不足の影響は落ち着きつつありますが、依然として鋼材などの原材料費やエネルギー価格、輸送費などは高止まりの傾向にあります。これらのコスト上昇分は、車両価格に反映されざるを得ない状況です。
5ドア化によるコスト増
もし新型パジェロミニが5ドア仕様で登場する場合、3ドア仕様に比べてボディ構造が複雑になり、部品点数も増えるため、製造コストが増加する可能性があります。これも価格に影響を与える要因となり得ます。
価格を抑える要因(期待)
一方で、価格上昇を抑えるための努力も行われるはずです。最も期待されるのは、日産との共同開発による部品共通化です。エンジンやプラットフォーム、各種電子部品などを日産の軽自動車(デイズ、ルークス、サクラなど)や三菱の軽自動車(eKシリーズ)と共通化することで、開発コストや生産コストを大幅に削減できる可能性があります。
グレード構成と価格差の予想
価格帯は、グレード構成によって幅が出てくると考えられます。予想されるグレード構成と価格イメージは以下のようになるかもしれません。
- ベースグレード: 装備をシンプルにし、価格を抑えたエントリーモデル。マイルドハイブリッド非搭載の可能性も?(予想価格:170万円台~)
- 中間グレード: マイルドハイブリッドや基本的な快適装備、安全装備を備えた量販モデル。(予想価格:190万円台~)
- 上級グレード: MI-PILOTや充実した快適装備、専用内外装パーツなどを備えた最上級モデル。(予想価格:210万円台~)
※上記はあくまで予想であり、グレード名や装備内容、価格は変動します。
価格に関する注意点:正式発表を待つ必要性
ここで示した価格帯は、あくまで現時点での情報に基づいた予想に過ぎません。実際の価格は、搭載される装備の詳細、生産コスト、市場の状況などを踏まえて、メーカーによって最終的に決定されます。また、表示価格は車両本体価格であり、購入時には別途、税金や諸費用、オプション費用などが必要になります。特に、魅力的なオプション装備を選択していくと、総支払額は予想以上に高くなる可能性もあるため注意が必要です。
結論として、新型パジェロミニの価格は、ライバルのジムニーと同等か、最新装備の分だけやや高めの170万円~220万円程度の範囲になる可能性が高いと言えそうです。コストパフォーマンスに優れた魅力的な価格設定で登場することを期待しましょう。
最新技術!マイパイロット搭載の可能性
現代のクルマ選びにおいて、安全性や快適性を高める運転支援技術の有無は重要なポイントです。新型パジェロミニには、どのような先進技術が搭載される可能性があるのでしょうか。特に注目される三菱の運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」や「e-Assist」の搭載可能性について見ていきましょう。
MI-PILOT(マイパイロット)とは?

MI-PILOT(マイパイロット)は、主に高速道路や自動車専用道路において、ドライバーの運転負荷を軽減する技術です。日産の「プロパイロット」に相当するもので、以下の2つの主要な機能で構成されています。
- アダプティブクルーズコントロール(ACC): 設定した速度を上限に、先行車との車間距離を維持しながら追従走行します。先行車が停止した場合は、自車も停止し、停止状態を保持します(全車速追従機能付)。
- 車線維持支援機能(LKA): 車線の中央付近を走行するように、ステアリング操作をアシストします。
これらの機能により、高速道路での渋滞時や長距離運転時のドライバーの疲労を大幅に軽減し、より安全で快適なドライブをサポートします。
e-Assistとは?

e-Assistは、三菱自動車が展開する予防安全技術パッケージの総称です。事故の危険を検知してドライバーに注意を促したり、ブレーキ制御やステアリング制御などを自動で行うことで、事故の回避や被害の軽減をサポートします。搭載される機能は車種やグレードによって異なりますが、一般的に以下のような機能が含まれます。
- 衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM): 前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると判断した場合に、警報や自動ブレーキで衝突回避または被害軽減を図ります。
- 踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM): 前方または後方に障害物がある状況で、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて強く踏み込んだ場合に、エンジン出力やブレーキを制御して衝突被害を軽減します。
- 車線逸脱警報システム(LDW)&車線逸脱防止支援機能(LDP): 車線を逸脱しそうになると警報で注意を促し、さらに車線内に戻すようにステアリング操作を短時間アシストします。
- オートマチックハイビーム(AHB): 前方や対向車の状況を検知し、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替えます。
- 標識認識システム(TSR): 進入禁止、最高速度、一時停止などの道路標識をカメラで認識し、メーター内に表示してドライバーに注意を促します。
- 先行車発進通知(LCDN): 信号待ちなどで先行車が発進したにもかかわらず、自車が停止し続けた場合に、音と表示で知らせます。
- ふらつき警報(DAA): ドライバーのハンドル操作などから、注意力が低下していると判断した場合に、警報で休憩を促します。
これらの機能に加え、車両周囲を俯瞰映像で確認できる「マルチアラウンドモニター(移動物 検知機能付)」などもe-Assistに含まれる場合があります。
なぜ搭載が期待されるのか?
新型パジェロミニにこれらの先進技術が搭載されると期待される理由は、以下の点が挙げられます。
安全性向上への市場ニーズ
近年、自動車の安全性に対するユーザーの関心は非常に高く、先進安全装備の搭載はクルマ選びの重要な要素となっています。メーカーとしても、安全性能を高めることで商品力を向上させたいと考えています。
ライバルとの競争
軽自動車市場においても、先進安全・運転支援技術の搭載は一般的になりつつあります。ライバル車種との競争力を維持・向上させるためには、これらの技術の搭載は不可欠と言えるでしょう。
日産との技術共有
前述の通り、三菱自動車は日産自動車とアライアンスを組んでおり、軽自動車の開発においては多くの技術を共有しています。MI-PILOTやe-Assistの主要な機能は、すでに三菱「eKクロス」や日産「ルークス」などに搭載されているため、新型パジェロミニにも比較的容易に展開できると考えられます。これにより、開発コストを抑えつつ、最新の安全・運転支援技術を提供することが可能になります。
搭載される機能の予想
新型パジェロミニには、e-Assistに含まれる基本的な予防安全機能(衝突被害軽減ブレーキ、踏み間違い防止アシスト、車線逸脱警報など)は、多くのグレードで標準装備される可能性が高いでしょう。そして、上級グレードには、高速道路での運転を支援するMI-PILOT(ACCおよびLKA)が搭載されるか、オプションとして設定されることが予想されます。また、駐車時などに便利なマルチアラウンドモニターも設定される可能性が高いです。
搭載グレードに関する予想
すべてのグレードにMI-PILOTが標準装備されるとは考えにくく、おそらく上級グレードのみに標準装備されるか、中間グレード以上でメーカーオプションとして選択できる形になるのではないでしょうか。基本的なe-Assist機能については、法規対応の観点からも、幅広いグレードで標準装備化が進むと考えられます。
運転支援技術の注意点:過信は禁物
MI-PILOTやe-Assistは、あくまでドライバーの運転を「支援」するシステムであり、自動運転ではありません。システムには作動条件があり、天候や道路状況によっては正常に機能しない場合もあります。これらの技術を過信せず、常にドライバーが責任を持って周囲の状況を確認し、安全運転を心がけることが最も重要です。
結論として、新型パジェロミニには、MI-PILOTやe-Assistといった先進的な安全・運転支援技術が搭載される可能性が非常に高く、これにより安全性と快適性が大幅に向上することが期待されます。
2025年登場?新型パジェロミニの情報を探る

- 復活はいつ?2025年説と2026年説
- 燃費は改善される?マイルドハイブリッド搭載か
- 旧型パジェロミニはなぜ生産されなくなった?
- 現行モデルはない?中古車市場をチェック
- デリカミニヒット!パジェロミニ復活への布石?
復活はいつ?2025年説と2026年説

多くのファンが首を長くして待っている新型パジェロミニの復活。その登場時期については、いくつかの情報が飛び交っており、「2025年説」と「2026年説」が主に聞かれます。果たして、実際のところはどうなのでしょうか。現時点(2025年4月)で考えられる復活時期について、様々な情報から考察してみましょう。
なぜ発売時期の予想が分かれるのか?
新型車の発売時期に関する情報は、正式発表までは様々な憶測や噂が流れるものです。特にパジェロミニのように注目度が高い車種の場合、情報源によって予想が異なることは珍しくありません。自動車専門誌のスクープ情報、業界関係者からのリークとされる話、あるいは単なるファンの願望が入り混じった情報など、その確度は様々です。
また、自動車の開発スケジュールは、技術的な問題や市場の動向、社内の優先順位などによって変更されることが常であり、当初の計画から遅れることも少なくありません。このような開発状況の不透明さも、発売時期の予想が分かれる一因となっています。
2025年説の根拠は?
一部の自動車メディアやウェブサイトでは、2025年内の登場を予想する声もありました。これは、三菱自動車が2023年に発表した中期経営計画「Challenge 2025」(2025年度まで)の期間内に、話題性のある新型車として投入されるのではないか、という期待感に基づいていた部分が大きいようです。また、2023年のデリカミニ、2024年のトライトンと、三菱が積極的に新型車を投入している流れから、その勢いのままパジェロミニも早期に登場するのでは、という見方もあったかもしれません。熱心なファンからの「少しでも早く復活してほしい」という強い期待も、2025年説を後押ししていた側面があるでしょう。
2026年説(またはそれ以降)が有力視される理由
しかしながら、現状では2025年内の発売はやや厳しく、2026年以降になる可能性の方が高いと考える方が自然かもしれません。その理由はいくつか挙げられます。
三菱の中期経営計画「Challenge 2025」
前述の中期経営計画「Challenge 2025」では、計画期間中に全16車種(うち電動車9車種)を投入することが発表されました。計画の最終年度である2025年度(2026年3月まで)にパジェロミニが登場する可能性もゼロではありませんが、計画の終盤に大型の新型車を投入するのはスケジュール的にタイトな印象も受けます。もしかすると、次期中期経営計画の目玉車種として位置づけられている可能性も考えられます。
他の新型車開発の優先度
三菱自動車は、デリカミニやトライトンといった重要車種を近年立て続けに発売しました。これらの車種の市場導入や生産体制の安定化に加え、電動化戦略の推進など、他の開発プロジェクトも抱えています。限られた開発リソースの中で、パジェロミニの開発がどの程度の優先順位で進められているかによって、登場時期は左右されます。
開発の遅れに関する情報
一部の情報では、パジェロミニの開発が他の車種を優先したために遅れている、という噂も聞かれます。真偽のほどは定かではありませんが、もし開発が遅延しているとすれば、2025年内の登場は難しくなります。
正式発表はいつ頃?
新型車の正式発表は、多くの場合、モーターショーなどの大きな自動車イベントに合わせて行われたり、メーカーが独自の発表会を開催したりします。もし2026年に登場すると仮定するならば、その前年である2025年の後半あたりに、何らかの公式なアナウンスやティザー情報が出てくる可能性も考えられます。こればかりは、メーカーからの正式な発表を辛抱強く待つしかありません。
発売時期に関する注意点
繰り返しになりますが、ここでの発売時期に関する考察は、あくまで現時点での情報に基づく推測です。自動車の開発は常に流動的であり、メーカーの戦略や市場環境の変化によって、発売時期は前後する可能性があります。「2025年説」「2026年説」のどちらが正しいかは、今後の公式情報を注視していく必要があります。
燃費は改善される?マイルドハイブリッド搭載か

かつてのパジェロミニは、本格的な四輪駆動システムを備える一方で、燃費性能については現代の軽自動車と比較すると見劣りする点がありました。ファンが待望する新型モデルでは、この燃費性能がどの程度改善されるのか、大きな注目が集まっています。ここでは、新型パジェロミニの燃費性能と、その鍵を握るとされるマイルドハイブリッド搭載の可能性について詳しく見ていきましょう。
旧型パジェロミニの燃費性能(おさらい)
まず、旧型(2代目 H53/58A型)パジェロミニの燃費性能を振り返ってみましょう。最終モデル(2012年頃)のカタログ燃費(10・15モード)は、ターボ車(4WD)で13.0km/L~14.0km/L程度、NA車(2WD)で15.4km/L程度でした。実燃費については、乗り方や走行状況によって大きく変動しますが、多くのユーザーレビューを見ると、おおむね10km/L前後という声が多いようです。
当時の軽自動車としても、決して燃費が良いとは言えない数値でした。これは、重い車重(約900kg~1000kg)、常時噛み合い式のパートタイム4WDシステム、やや古い設計のエンジンやトランスミッションなどが影響していたと考えられます。
なぜ燃費改善が必須なのか?
現代において、自動車の燃費性能は非常に重要な要素です。理由は複数あります。
- 環境規制の強化: 世界的に自動車の燃費規制(CO2排出量規制)は年々厳しくなっており、メーカーは基準をクリアするために燃費性能の向上に努める必要があります。
- ユーザーニーズの変化: 環境意識の高まりや燃料価格の変動により、燃費の良い車を求めるユーザーが増えています。特に日常的に使用する軽自動車においては、経済性は重要な選択基準となります。
- ライバルとの競争: 軽自動車市場は競争が激しく、燃費性能で劣っていると商品力が低下してしまいます。特にライバルのジムニーも燃費が良いとは言えないため、ここで明確なアドバンテージを示せれば、大きな武器になります。
これらの理由から、新型パジェロミニにとって燃費性能の大幅な改善は、市場で成功するための必須条件と言えるでしょう。
マイルドハイブリッド搭載による燃費向上のメカニズム
新型パジェロミニの燃費改善の切り札として期待されているのが、前述の見出しでも触れた「マイルドハイブリッドシステム」の搭載です。このシステムがどのように燃費向上に貢献するのか、もう少し詳しく見てみましょう。
- モーターアシスト: 発進時や加速時など、エンジンに大きな負荷がかかる場面で、小型のモーターがエンジンの駆動を補助します。これにより、エンジンの燃料消費を抑えることができます。
- エネルギー回生: 減速時にタイヤの回転エネルギーを利用してモーターが発電し、その電気を専用のバッテリーに充電します。従来は熱として捨てられていたエネルギーを再利用することで、無駄を減らします。
- アイドリングストップからの静かでスムーズな再始動: 回生した電力は、アイドリングストップ状態からのエンジン再始動にも利用されます。これにより、スムーズで静かな再始動が可能となり、アイドリングストップの頻度を高めることにも繋がります。
これらの連携により、マイルドハイブリッドシステムは、比較的シンプルな構成ながら着実な燃費向上効果を発揮します。
予想される燃費目標値
マイルドハイブリッドを搭載した場合、新型パジェロミニの燃費はどの程度になるのでしょうか。現在の軽自動車の燃費基準(WLTCモード)で考えると、目標としては20km/L台前半から中盤あたりが一つの目安になるかもしれません。
例えば、同じくマイルドハイブリッドを搭載する三菱 eKクロス(Gグレード・2WD)のWLTCモード燃費は23.3km/Lです。パジェロミニは車重や駆動方式(特に4WD)の違いから、これよりは若干低い数値になる可能性が高いですが、それでも旧型モデルからは飛躍的な向上となるでしょう。ライバルのジムニー(XCグレード・4AT)のWLTCモード燃費が14.3km/Lであることを考えると、燃費面での優位性は明らかになるはずです。
燃費に関する懸念点や注意点
燃費性能を考える上で、いくつか注意しておきたい点もあります。
車両重量の影響
5ドア化やボディ剛性の強化、4WDシステムの搭載などは、車両重量の増加につながる可能性があります。車重が増えれば、それだけ燃費には不利になります。軽量化技術とのバランスが重要です。
走行条件による変動
カタログ燃費(WLTCモード)は、市街地・郊外・高速道路の各モード燃費を平均化した数値ですが、実際の燃費は運転の仕方や道路状況、エアコンの使用状況などによって大きく変わります。特に悪路走行などでは、燃費は大幅に悪化する可能性があります。
グレードによる違い
一般的に、ターボエンジン搭載車はNA車よりも燃費が悪くなる傾向があります。また、2WDモデルよりも4WDモデルの方が、駆動系の抵抗が増えるため燃費は不利になります。グレード選択の際には、燃費性能の違いも考慮する必要があるでしょう。
他の燃費向上技術の可能性
マイルドハイブリッド以外にも、CVT(無段変速機)の効率改善、タイヤの転がり抵抗低減、ボディ形状の最適化による空気抵抗の削減など、様々な燃費向上技術が投入されると考えられます。これらの積み重ねによって、総合的な燃費性能が高められることになります。
結論として、新型パジェロミニはマイルドハイブリッドシステムの搭載を軸に、様々な技術を組み合わせることで、旧型から大幅な燃費改善を実現する可能性が高いと言えます。経済性と走破性を高いレベルで両立するモデルとなることを期待しましょう。
旧型パジェロミニはなぜ生産されなくなった?

1994年の初代登場以来、約19年間にわたり多くのファンに愛されたパジェロミニ。軽自動車ながら本格的なオフロード性能を持つ個性的な存在でしたが、2012年6月に生産を終了し、翌2013年初頭には販売も終了となりました。長年親しまれたモデルが、なぜ姿を消すことになったのでしょうか。その背景には、いくつかの複合的な要因がありました。
生産終了の直接的なきっかけ:安全規制の強化
生産終了の決定に最も大きく影響したと考えられるのが、当時強化されつつあった自動車の安全・環境規制への対応です。特に以下の2点が大きなハードルとなりました。
対人衝突安全性(歩行者保護)
万が一、歩行者と衝突してしまった際に、歩行者の頭部への衝撃を緩和するための基準が強化されました。これに対応するためには、ボンネットの高さや構造、内部の部品配置などを大幅に見直す必要がありました。当時のパジェロミニの設計では、この基準をクリアするための改良が困難、あるいは多額の開発費が必要と判断された可能性があります。
横滑り防止装置(ESC)の義務化
2012年から段階的に、新型車への横滑り防止装置(ESC:Electronic Stability Control)の装着が義務化され始めました(継続生産車への義務化は2014年から)。当時のパジェロミニにはESCが標準装備されておらず、これを追加するためには車両の電子制御システム全体の見直しが必要となる可能性がありました。
これらの安全規制に対応するための改良は、単なる一部変更に留まらず、大規模な設計変更を伴うものでした。
メカニズムの旧態化
安全規制に加え、搭載されていたメカニズムが時代の要求に追いつけなくなっていた点も、生産終了の一因と考えられます。
エンジン・トランスミッション
搭載されていたエンジン(4A30型)は、基本設計が古く、燃費性能や環境性能の面で、当時登場していた最新の軽自動車用エンジンに見劣りするようになっていました。特に燃費性能は、前述の通り課題となっていました。また、オートマチックトランスミッションも、最終モデルまで4速AT(一部モデルは3速AT)であり、多段化が進んでいた他の軽自動車と比較して、走行フィーリングや燃費の面で不利になっていました。
プラットフォーム
2代目パジェロミニが登場したのは1998年であり、生産終了まで基本となるプラットフォーム(車台)は変わっていませんでした。14年以上にわたって使用されたプラットフォームは、最新の衝突安全基準や走行性能、静粛性などの面で、根本的な改良が必要な時期に来ていたと言えます。
開発リソースの問題
これらの大幅な改良を行うためには、多額の開発費と多くの開発人員(リソース)が必要です。しかし、当時の三菱自動車は、経営再建の途上にあり、開発リソースをより販売が見込める車種や、電動化技術などに集中させる必要があったと考えられます。パジェロミニの大規模改良に十分なリソースを割くことが、経営判断として難しかった可能性があります。
日産へのOEM供給(キックス)終了の影響
2008年から、パジェロミニは日産自動車へ「キックス」としてOEM供給されていました。これにより、一定の生産台数を確保することができていましたが、このOEM供給もパジェロミニの生産終了とともに終了しました。OEM供給がなくなることで、生産規模が縮小し、コスト面でのメリットが薄れることも、生産終了の判断に影響した可能性があります。
長期にわたるモデルライフ
1998年のフルモデルチェンジから約14年間、大きな変更なく生産が続けられたことは、モデルとしての完成度が高かった証とも言えますが、一方で、市場の変化や技術の進歩に取り残されつつあったことも事実です。モデル末期には、販売台数もピーク時に比べて減少していました。
このように、安全規制への対応、メカニズムの旧態化、開発リソースの制約、OEM供給の終了など、複数の要因が複合的に絡み合った結果、三菱自動車はパジェロミニの生産終了という決断に至ったと考えられます。それは、ファンにとっては残念なニュースでしたが、次の世代への進化のためには必要なプロセスだったのかもしれません。
現行モデルはない?中古車市場をチェック

「新型パジェロミニの噂を聞いて興味を持ったけど、今すぐ買えるモデルはないの?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。残念ながら、現時点(2025年4月)で、三菱自動車からパジェロミニの新車は販売されていません。ここでは、その理由と、パジェロミニを手に入れる方法である中古車市場について見ていきましょう。
新車販売の終了時期の再確認
前述の通り、パジェロミニは2012年6月に生産が終了し、在庫販売を経て2013年1月には三菱自動車の公式ウェブサイトからも情報が削除されました。したがって、新車としてパジェロミニを購入することは、もう10年以上前からできなくなっています。復活が噂される新型モデルの登場を待つか、あるいは中古車を探すかの二択となります。
中古車市場でのパジェロミニ
生産終了から時間が経過しているとはいえ、パジェロミニは個性的なキャラクターと根強い人気から、中古車市場では比較的多くの車両が流通しています。ただし、年式が古いため、購入を検討する際にはいくつかの注意点があります。
流通状況と人気の傾向
中古車情報サイトなどで検索すると、全国で多くのパジェロミニが見つかるはずです。特に2代目モデル(1998年~2012年)の流通量が多いようです。人気の傾向としては、やはり年式が新しく、走行距離が少ない最終モデル(2008年以降の後期型)や、装備が充実した特別仕様車(例:「プレミアムセレクション ~Final Anniversary~」など)に人気が集まりやすいようです。また、悪路走破性を重視するユーザーからは、ターボエンジン搭載の4WDモデルが好まれる傾向にあります。
中古車価格の相場
価格は、年式、走行距離、車両の状態(修復歴の有無、内外装の程度など)、グレード、装備によって大きく変動します。あくまで目安ですが、以下のような価格帯で流通していることが多いようです。
モデル世代 | 参考価格帯 (※) | 特徴・注意点 |
---|---|---|
初代 (H51/56A) | 10万円~60万円 | 設計は古いが非常に安価。状態の良い個体は少ない。要徹底チェック。 |
2代目 前期 | 20万円~80万円 | 2代目の初期モデル。比較的タマ数は多いが、年式なりの劣化は覚悟。 |
2代目 後期 | 40万円~140万円 | デザイン変更や改良が加えられたモデル。状態の良いものも多い。 |
最終特別仕様車 | 60万円~150万円 | 装備が充実。比較的高値で取引される傾向。 |
※上記価格帯はあくまで目安であり、実際の市場価格とは異なる場合があります。
ライバルであるジムニー(特に現行型の一つ前のJB23型)と比較すると、同程度の年式・状態であれば、パジェロミニの方がやや安価で見つかることが多いようです。
中古車選びの注意点
パジェロミニの中古車を選ぶ際には、以下の点に特に注意が必要です。
- 年式相応の劣化: 生産終了から10年以上経過しているため、ゴム部品(ブッシュ、ホース類)の劣化、塗装の色褪せやサビ、内装の傷みなどは避けられません。現車をよく確認しましょう。
- オフロード走行歴: パジェロミニはその性格上、オフロード走行に使われていた可能性があります。下回り(フレーム、サスペンションアームなど)にサビやダメージがないか、異音がないかなどをチェックすることが重要です。
- メンテナンス履歴: 定期的なメンテナンスがしっかり行われてきたかどうかが、車両の状態を大きく左右します。整備記録簿(メンテナンスノート)が残っているか確認し、オイル交換などの履歴をチェックしましょう。
- 燃費性能: 旧型モデルであるため、燃費性能は現代の軽自動車に比べて良くありません。この点は購入前に理解しておく必要があります。
- 安全装備: エアバッグやABSは装備されていますが、横滑り防止装置(ESC)や最新の衝突被害軽減ブレーキなどは搭載されていません。安全装備のレベルは現代の基準では低いことを認識しておきましょう。
日産キックス(初代)という選択肢
少し視点を変えると、日産が販売していた初代「キックス」(2008年~2012年)も選択肢に入ります。これはパジェロミニのOEM供給モデルであり、基本的な構造はパジェロミニと同一です。フロントグリルのデザインなどが異なりますが、中身は同じと考えてよいでしょう。中古車市場での流通量はパジェロミニほど多くはありませんが、選択肢の一つとして探してみる価値はあるかもしれません。
結論として、パジェロミニの新車はありませんが、中古車市場ではまだ多くの個体を見つけることができます。ただし、年式が古いため、状態の見極めと購入後のメンテナンスを考慮して、信頼できる販売店で慎重に選ぶことが重要です。
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デリカミニヒット!パジェロミニ復活への布石?

2023年5月に発売された三菱「デリカミニ」は、発売後わずか3ヶ月で約9,000台を受注するなど、大ヒットモデルとなりました。この成功は、単に三菱の新型車が売れたというだけでなく、今後の三菱の戦略、そして待望の「パジェロミニ」復活にも大きな影響を与えるのではないかと注目されています。デリカミニのヒットは、パジェロミニ復活への布石となるのでしょうか。
デリカミニの成功要因分析
デリカミニがなぜこれほどまでに市場に受け入れられたのか、その成功要因を分析してみましょう。
名車「デリカ」のブランド力活用
50年以上の歴史を持つ三菱の代表的なオフロードミニバン「デリカ」。その名を軽スーパーハイトワゴンに冠したことで、既存のデリカファンだけでなく、幅広い層に「タフ」「アウトドア」といったポジティブなイメージを訴求することに成功しました。
個性的でタフなデザイン
ベースとなったのは「eKスペース」ですが、デリカミニは専用のフロントフェイス(ダイナミックシールド)や前後バンパー、フェンダーアーチなどを採用し、ベース車の面影を感じさせない、力強く愛嬌のある独自のデザインを獲得しました。これが多くのユーザーの心を掴みました。
SUVテイストと軽スーパーハイトワゴンの実用性両立
見た目はSUVテイストながら、中身は広々とした室内空間と使い勝手の良いスライドドアを持つ軽スーパーハイトワゴンです。日常の利便性と週末のアウトドアレジャーを楽しみたいという現代のニーズにうまく合致しました。
独自の足回りチューニング(4WD)
特に4WDモデルでは、専用チューニングされたショックアブソーバーや大径タイヤ(オプション)を採用し、悪路や雪道での走破性を高めています。「デリカ」の名に恥じない走りへのこだわりも、評価されたポイントです。
効果的なプロモーション
発売前からCMキャラクターに俳優の水川あさみさんを起用するなど、積極的で親しみやすいプロモーションを展開したことも、認知度向上と販売に貢献しました。
パジェロミニ復活への応用可能性
デリカミニの成功体験は、パジェロミニ復活プロジェクトにも応用できる可能性を秘めています。
「パジェロ」ブランドの強力な訴求力
「デリカ」と同様、あるいはそれ以上に、「パジェロ」は三菱を代表する、そして世界的に有名なブランドです。その名前を冠するだけで、大きな注目を集めることは間違いありません。
デリカミニで確立した「名車ミニ」戦略の踏襲
デリカミニで成功した、「往年の名車の名前とイメージを軽自動車に展開する」という手法は、パジェロミニにもそのまま応用できる可能性があります。ダイナミックシールドを基調としつつ、パジェロらしいタフネスや本格感を表現したデザインを採用することが考えられます。
市場における軽SUVカテゴリーへの関心の高まり
スズキ「ジムニー」が依然として高い人気を維持していることからもわかるように、軽自動車でありながら本格的な走破性を持つSUVへの関心は非常に高いものがあります。この市場に、ジムニーとは異なる魅力を持つパジェロミニを投入することは、大きなビジネスチャンスとなり得ます。
デリカミニとパジェロミニの棲み分け
もしパジェロミニが復活した場合、デリカミニとのキャラクターの違いを明確にすることも重要です。デリカミニが「日常の使い勝手も重視したアウトドアテイストの軽スーパーハイトワゴン」であるのに対し、パジェロミニは「より本格的な悪路走破性を追求した軽クロスカントリーSUV」という位置づけになるでしょう。ターゲットとするユーザー層やアピールポイントを明確に分けることで、社内での競合を避けつつ、三菱のSUVラインナップを強化することができます。
三菱自動車の戦略への影響
デリカミニのヒットは、三菱自動車にとって、過去のブランド資産を有効活用する戦略が市場に受け入れられるという大きな成功体験となりました。この成功が、パジェロミニ復活プロジェクトを後押しする要因となっている可能性は十分に考えられます。社内での開発承認やリソース配分においても、追い風となっているかもしれません。
ファンの期待感の高まり
デリカミニの登場と成功は、「次はパジェロミニか?」というファンの期待感を一層高める結果となりました。市場からの待望論も、メーカーにとっては無視できない要素です。
注意点:安易な名前だけの復活はNG
ただし、注意すべき点もあります。単に「パジェロ」の名前だけを借りた、見かけだけのモデルでは、往年のファンを失望させるだけでなく、ブランドイメージを損なうことにもなりかねません。復活させるのであれば、「パジェロ」の名に恥じない、しっかりとした悪路走破性や基本性能を持ったモデルとして登場することが、成功のための絶対条件となるでしょう。
結論として、デリカミニの大ヒットは、パジェロミニ復活に向けた市場環境や社内機運を整える上で、非常にポジティブな影響を与えていると考えられます。まさに、復活への「布石」となっている可能性は高いと言えるのではないでしょうか。