多くの三菱ファンが待ち望んでいた「パジェロ」の復活が、2026年についに現実となりそうです。2019年に国内販売が終了してから約7年ぶりとなる日本発売に向けて、様々なスクープ情報が出てきています。新型パジェロは、トライトンをベースにしたラダーフレーム構造を採用し、PHEVとディーゼルの2種類のパワートレインを搭載する予定です。価格は600万円〜700万円程度と予想され、中古パジェロとの価格差は約200〜300万円になるでしょう。パジェロスポーツよりも高級感のある装備や、パジェロミニとは一線を画す本格的なオフロード性能を備え、PHEVモデルの燃費はWLTCモードで約15.5km/Lと見込まれています。1982年の初代モデル誕生から約40年の歴史を持つパジェロが、どのような姿で復活するのか、詳しくご紹介します。
新型パジェロが2026年に復活か

- 新型パジェロのスクープ情報
- 新型パジェロの外観予想
- パワートレインとPHEVの搭載
- 新型パジェロの燃費性能
- 新型パジェロの価格予想
- 新型モデルの走行性能
新型パジェロのスクープ情報

多くの三菱ファンが長年待ち望んでいた「パジェロ」の復活が、2026年についに実現する可能性が高まっています。2019年に国内生産が終了してから約7年ぶりの復活となります。
三菱自動車は新中期経営計画「Challenge 2025」の中で、今後5年間で全16車種(うち電動車9車種)を投入すると発表しています。この計画の一環として、パジェロの復活も視野に入れているようです。
ベストカー編集部によるスクープ情報によると、新型パジェロは2023年に日本再導入されて以来好評の「トライトン」をベースとする見込みです。トライトンの堅牢なラダーフレーム構造を流用することで、未舗装路や過酷な環境でも高い走破性能を発揮する本格的なクロスカントリーSUVとなるでしょう。
パジェロ復活の背景
現在、SUV市場ではトヨタの「ランドクルーザー」シリーズが人気を博しています。この市場に三菱が参入しない理由はなく、かつての看板モデルであるパジェロの復活は市場戦略として理にかなっていると言えるでしょう。
特に国内外で好評を博している新型トライトンの成功を受け、同じプラットフォームを活用した新型パジェロの開発に拍車がかかっているとみられます。
開発の進捗状況
日刊工業新聞の報道によると、三菱自動車は早ければ2026年度にも新型パジェロを日本で発売する計画を進めています。車名はまだ正式に決まっていないものの、三菱の技術力を象徴するフラッグシップモデルとして位置づけられる予定です。
また、2025年内には新型「パジェロスポーツ」のワールドプレミアが予想されており、これが新型パジェロのベースとなる可能性も考えられます。実際に新型パジェロスポーツのプロトタイプは、スカンジナビアでテスト走行している姿がカメラに捉えられています。
三菱自動車としては、これまでのSUV開発で培ったノウハウを結集し、往年の名車「パジェロ」の名に恥じないモデルを開発中とみられます。
新型パジェロの外観予想
新型パジェロの外観デザインは、三菱の最新デザイン言語「ダイナミックシールド」を採用し、力強さと洗練さを兼ね備えたものになると予想されています。
現在出回っている予想CGによれば、トライトンと同じラダーフレームをベースにしつつ、特徴的だった荷台部分を切り詰めたスタイリングとなっています。ボディサイズは全長約5.1mとなり、迫力ある存在感を放つでしょう。
フロントデザイン
フロントには三菱車を象徴する新世代「ダイナミックシールド」デザインが採用される見込みです。このデザインは、新型トライトンでも採用されており、力強さとモダンさを両立しています。
LEDヘッドライトやスキッドプレートを装備し、オフロード志向のSUVとしての機能性と先進性を兼ね備えたデザインとなるでしょう。
ボディスタイル
予想CGから判断すると、パジェロらしいボクシーなスタイルを維持しつつも、現代的な要素を取り入れた流麗なデザインになりそうです。サイドビューでは、直線的なラインと適度な筋肉感を表現した面構成が調和し、SUVとしての力強さを演出しています。
リアデザインは、垂直に近いテールゲートと水平基調のテールライトで安定感を表現。全体として「タフネス」と「プレミアム感」を両立したデザインになると予想されます。
一方で、空力性能を向上させるボディラインやリアスポイラーも取り入れられる可能性があり、これにより走行性能や環境性能も向上するでしょう。
予想サイズ
新型パジェロの予想サイズは以下の通りです。
- 全長:4,930mm(一部情報では5,100mm)
- 全幅:1,875mm(一部情報では1,930mm)
- 全高:1,880mm(一部情報では1,815mm)
- ホイールベース:2,800mm(一部情報では3,130mm)
これは前モデル(全長4,900mm×全幅1,875mm×全高1,870mm)と比較すると若干大きくなっています。ホイールベースの延長により室内空間の拡大が期待できます。
パワートレインとPHEVの搭載

新型パジェロには、環境性能と走行性能を高次元で両立するパワートレインが搭載される見込みです。具体的には、プラグインハイブリッド(PHEV)とディーゼルエンジンの2種類がラインナップされると予想されています。
PHEVシステム
新型パジェロのPHEVモデルには、アウトランダーPHEVで実績のある技術をさらに進化させたシステムが搭載されるでしょう。予想される仕様は以下の通りです。
- エンジン:直列4気筒2.4L「MIVEC」ガソリンエンジン
- エンジン出力:133ps/20.3kgm
- モーター出力
- フロント:116ps
- リア:136ps
- バッテリー容量:リチウムイオンバッテリー20kWh
- EV最高速度:135km/h
2024年10月に大幅改良されたアウトランダーPHEVのバッテリーシステムを採用し、システム出力を20%向上させるなど進化が期待されます。これにより、環境性能、走破性能、プレミアム感といった要素を高いレベルでクリアしたモデルになるでしょう。
ディーゼルエンジン
ディーゼルモデルには、トライトンに搭載されている2.4L直4ディーゼルターボ(4N16型)が採用される見込みです。
- 排気量:2.4L直列4気筒ターボディーゼル
- 最高出力:204ps
- 最大トルク:47.9kgm
- トランスミッション:8速AT(一部情報では6速AT)
- 駆動方式:4WD
このエンジンは低速トルクが豊かで、オフロード走行やけん引など、SUVとしての実用性を高める特性を持っています。8速ATとの組み合わせにより、燃費と動力性能のバランスも良好でしょう。
駆動システム
駆動システムには、三菱の誇る四輪駆動システム「スーパーセレクト4WD-II」が搭載される予定です。このシステムは、通常走行時は後輪駆動、悪路走行時にはセンターデフロックの直結四輪駆動に切り替えることが可能で、様々な路面状況に対応できます。
さらに、トライトンのフレームは電動化を見据えた設計となっており、駆動用バッテリーも搭載できるように作られています。これにより、将来的に電動モデルのラインナップ拡充も可能となるでしょう。
新型パジェロの燃費性能

新型パジェロは、従来モデルと比較して燃費性能が大幅に向上すると予想されています。特にPHEVモデルの導入により、本格SUVながら優れた環境性能を実現するでしょう。
PHEVモデルの燃費
新型パジェロPHEVの燃費は、WLTCモードで約15.5km/Lと予想されています。これはアウトランダーPHEVの16.6km/Lと比較すると若干低い数値ですが、パジェロのサイズ感を考慮すれば十分な燃費性能と言えるでしょう。
電気モーターの低速トルク特性を生かした効率的な走りにより、同クラスのガソリンSUVと比較すると大幅に燃費が向上しています。また、PHEVならではのEV走行モードを活用すれば、短距離の通勤や買い物ではガソリンをほとんど使わずに走行することも可能です。
ディーゼルモデルの燃費
ディーゼルモデルの燃費は、WLTCモードで約11.5km/Lと予想されています。前モデルのディーゼル(3.2L)が10.4km/L、ガソリン(3.0L)が8.0km/Lだったことを考えると、排気量ダウンとエンジン技術の向上により、燃費が改善されていることがわかります。
多段ATの採用やアイドリングストップなどの省燃費技術も導入され、実燃費の向上も期待できるでしょう。ただし、本格SUVであるため、同クラスのクロスオーバーSUVと比較すると燃費はやや劣る可能性があります。
実燃費に影響する要素
新型パジェロの実燃費は、以下の要素によって変動する可能性があります。
- 走行条件(市街地、高速道路、オフロードなど)
- 積載重量
- 運転スタイル
- 気象条件
- 車両のメンテナンス状態
特にオフロード走行や重い荷物を積載した状態では、カタログ値より燃費が落ちる可能性があることに注意が必要です。
本格SUVとしての走破性と環境性能のバランスは、新型パジェロの大きな魅力となるでしょう。特にPHEVモデルは、その両面で優れたパフォーマンスを発揮すると期待されています。
新型パジェロの価格予想

新型パジェロの価格は、装備や技術の進化に伴い、前モデルから上昇すると予想されています。各種情報を総合すると、新型パジェロの価格帯は600万円〜700万円程度からになると見込まれます。
グレード別予想価格
具体的なグレード構成はまだ明らかになっていませんが、以下のような価格帯が予想されます。
- エントリーモデル(ディーゼル):600万円〜
- 中間グレード(ディーゼル上級仕様):650万円〜
- PHEVモデル:700万円〜
- 最上級グレード:750万円〜
前モデル「パジェロ」の価格は、最上級グレードの「SUPER EXCEED」(ディーゼル)で約495万円、ベーシックグレードの「GR」(ガソリン)で約328万円でした。新型モデルは大幅な価格上昇が予想されますが、これは最新技術の導入や装備の充実が理由と考えられます。
価格上昇の要因
新型パジェロの価格上昇には、以下のような要因が考えられます。
- 電動化技術(PHEVシステム)の導入
- 先進安全装備の充実
- インフォテインメントシステムの進化
- 室内の高級感向上
- 開発・製造コストの上昇
特にPHEVモデルは、バッテリーやモーターなどの電動化部品が高価なため、ディーゼルモデルと比較して価格が高くなる傾向があります。
競合モデルとの価格比較
新型パジェロの主な競合車種との価格比較は以下の通りです。
- トヨタ ランドクルーザー(300系):540万円〜
- トヨタ ランドクルーザープラド:370万円〜
- 日産 パトロール(海外モデル):約750万円〜
- フォード エベレスト(海外モデル):約550万円〜
このように、新型パジェロの予想価格は競合モデルと比較しても妥当な範囲内と言えるでしょう。ただし、装備内容や性能面での差異も考慮する必要があります。
新型パジェロの価格設定は三菱自動車にとって重要な戦略となるでしょう。高すぎれば市場競争力が低下し、安すぎれば利益率に影響します。適切な価格設定が、パジェロ復活の成功を左右する一因となるでしょう。
新型モデルの走行性能
新型パジェロは、三菱の四輪駆動技術の集大成とも言える走行性能を持つと予想されています。オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を高次元で両立させた、本格SUVならではの走りが期待できるでしょう。
四輪駆動システム
新型パジェロには、進化した「スーパーセレクト4WD-II」が搭載される見込みです。このシステムは以下のような特徴を持っています。
- 2H(後輪駆動):通常走行時の燃費向上
- 4H(フルタイム4WD):舗装路での高い安定性
- 4HLc(センターデフロック4WD):未舗装路や滑りやすい路面での走行
- 4LLc(低速ギア+センターデフロック):急斜面や障害物走破時
さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」も搭載され、前後左右の駆動力/制動力差を最適化することで、あらゆる路面でのグリップ力を高めます。具体的には、ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、「ブレーキAYC」が前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化します。
サスペンションシステム
新型パジェロのサスペンションは、オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を両立したセッティングが予想されます。前モデル同様、フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを採用すると見られます。
また、新型パジェロスポーツでは、ラダーフレームシャーシのねじり剛性が先代比60%増加することが報じられており、新型パジェロにもこの技術が応用される可能性があります。ボディ剛性の向上により、ハンドリングの正確さや乗り心地が向上するでしょう。
オフロード性能
本格SUVとしての走破性能も注目ポイントです。予想される主要オフロード性能は以下の通りです。
- 最低地上高:219mm以上(パジェロスポーツ並み)
- アプローチアングル:30度前後
- デパーチャーアングル:24度前後
- 渡河性能:700mm程度
これらのスペックは、競合車種であるランドクルーザーなどと比較しても遜色のない数値です。本格的なオフロード走行を楽しみたいユーザーにも満足できる性能となるでしょう。
走行モード
新型パジェロには、様々な走行条件に対応するための走行モードが搭載される可能性があります。
- ノーマルモード:通常走行時
- エコモード:燃費優先
- スポーツモード:よりダイレクトな走行フィール
- グラベルモード:砂利道などの未舗装路
- マッドモード:泥濘地
- スノーモード:雪道
- ロックモード:岩場などの悪路
これらのモードを選択することで、エンジン出力特性やトランスミッションのシフトパターン、4WDシステムの制御などが最適化され、様々な路面状況に対応できるでしょう。
新型パジェロの走行性能は、三菱のSUV開発の集大成として、オンロード、オフロードともに高いレベルを実現すると期待されています。特にPHEVモデルでは、電気モーターの特性を生かした走行性能の向上も見込まれ、新しい時代の本格SUVとしての魅力を持つでしょう。
2026年復活予定の新型パジェロ情報

- 日本発売の可能性と予想時期
- パジェロスポーツとの違い
- パジェロミニとの違い
- 新型パジェロの魅力と特徴
- 中古パジェロとの価格比較
- パジェロの歴史と魅力
日本発売の可能性と予想時期

新型パジェロの日本発売は2026年にほぼ確実と見られています。三菱自動車の新中期経営計画「Challenge 2025」において、今後5年間で全16車種(うち電動車9車種)を投入する計画が発表されており、この一環として新型パジェロが日本市場に登場する見込みです。
日刊工業新聞の報道によれば、早ければ2026年度にも国内発売が開始される可能性があります。すでに水面下での開発が進んでおり、年月を経るにつれてより詳細な情報がリークされていくでしょう。
国内販売再開の背景
パジェロは2019年8月に国内販売が終了し、その後2021年7月にはパジェロ製造の工場閉鎖に伴い、海外向け生産も終了しました。しかし、現在の世界的なSUVブームと三菱自動車の再建計画を背景に、フラッグシップSUVとしての復活が決断されたと考えられます。
実際、2023年に発売された新型トライトンのヒットが、同じプラットフォームを使用した新型パジェロ開発の追い風となっています。トライトンは発売開始から月販計画の6倍以上を達成する大ヒットとなっており、この成功体験が三菱自動車に自信を与えたことは間違いないでしょう。
発売時期の予測根拠
2026年という発売時期の予測には、以下の根拠があります。
- 新中期経営計画「Challenge 2025」の実施期間(2023年度〜2025年度)
- 新型パジェロスポーツの先行発表(2025年内に予定)
- 日刊工業新聞などの報道情報
- ベストカー編集部によるスクープ情報
これらの情報から総合的に判断すると、2026年前半(2026年春〜夏頃)の発売が最も可能性が高いと考えられます。
国内販売体制
新型パジェロの販売チャネルについては、現時点では明確になっていませんが、三菱自動車の主力販売網である「三菱自動車販売店」を中心に展開されると予想されます。
なお、パジェロのような高級SUVの場合、専門の販売スタッフによるきめ細かなサポートや、充実したアフターサービスが重要になるため、一部の専門店舗での取り扱いになる可能性もあります。
販売開始時期が近づくにつれて、より詳細な発売計画や予約開始時期などが明らかになるでしょう。本格SUVの復活を望むユーザーにとっては、待ち遠しい情報といえます。
パジェロスポーツとの違い

新型パジェロとパジェロスポーツは、名前は似ていますが、ポジショニングや性格の異なる車種です。パジェロスポーツは日本国内では「チャレンジャー」として1996年に発売されましたが、2001年以降は主に海外市場向けのモデルとして販売されています。2025年現在、残念ながら日本では販売されていませんが、現在も東南アジアなどの市場で人気があり、本格SUVとしての機能性と実用性を兼ね備えた車種として評価されています。
車体サイズとプラットフォーム
新型パジェロと現行パジェロスポーツの予想サイズを比較してみましょう。
項目 | 新型パジェロ(予想) | パジェロスポーツ(現行) |
---|---|---|
全長 | 4,930〜5,100mm | 4,840mm |
全幅 | 1,875〜1,930mm | 1,815mm |
全高 | 1,815〜1,880mm | 1,835mm |
ホイールベース | 2,800〜3,130mm | 2,800mm |
新型パジェロは、パジェロスポーツよりも全体的に大きなサイズになると予想されます。特に全長と全幅において余裕があり、室内空間も広くなると見込まれます。
プラットフォームについては、両車種ともトライトンのラダーフレームをベースとしていますが、新型パジェロはより高剛性の新設計フレームを採用する可能性があります。
装備と高級感
パジェロスポーツは、あくまでもピックアップトラックベースのSUVとして位置づけられています。対して新型パジェロは、三菱のフラッグシップモデルとして、より高級感のある装備や内装が採用されると予想されます。
具体的には、以下のような違いが想定されます。
- インテリア素材:パジェロはより高級な素材を使用
- インフォテインメントシステム:パジェロはより大型の最新システムを搭載
- 快適装備:パジェロはより充実した快適装備を標準化
- 安全装備:両車種とも先進安全装備を搭載するが、パジェロの方がより先進的
このような装備の差によって、新型パジェロの方がより高級SUVとしての位置づけになるでしょう。
パワートレインの違い
パワートレインにも明確な違いがあります。
- パジェロスポーツ:2.4L直4ディーゼルターボエンジン(主力)
- 新型パジェロ:2.4L直4ディーゼルターボエンジン + PHEVシステム(プラグインハイブリッド)
特に注目すべきは、新型パジェロにはPHEVシステムが搭載される予定であることです。これにより環境性能を大きく向上させつつ、電気モーターの特性を生かした優れた走行性能を実現できるでしょう。
パジェロスポーツが実用性重視のモデルであるのに対し、新型パジェロは高性能と環境性能を両立させた次世代SUVとなる見込みです。
ターゲット顧客層
両車種のターゲット顧客層も異なります。
- パジェロスポーツ:アウトドア志向のアクティブユーザー、実用性重視のユーザー
- 新型パジェロ:高級SUVを求めるプレミアムユーザー、パジェロのブランドイメージに共感するユーザー
新型パジェロは、より幅広い顧客層をターゲットとした車種になると予想されます。オフロード性能を重視するユーザーはもちろん、都市部での使用を主とする高級SUV志向のユーザーにも訴求するモデルとなるでしょう。
パジェロミニとの違い

パジェロミニは、三菱自動車が1994年から2012年まで製造・販売していた軽自動車規格の本格的なSUVです。パジェロミニは、ジムニーとは異なるアプローチで軽SUV市場に参入し、より乗用車に近い快適性と十分なオフロード性能を両立させた車として評価されました。
現在はパジェロミニは生産終了していますが、三菱自動車のラインナップに「デリカミニ」が加わっていることもあり、「パジェロミニ」の復活を望む声も根強くあります。一部では電気自動車としての復活案なども検討されているという情報もあります。
サイズと車格の違い
新型パジェロとパジェロミニのサイズを比較すると、その違いは一目瞭然です。
項目 | 新型パジェロ(予想) | パジェロミニ(旧モデル) |
---|---|---|
全長 | 4,930〜5,100mm | 3,395mm |
全幅 | 1,875〜1,930mm | 1,475mm |
全高 | 1,815〜1,880mm | 1,640mm |
車両重量 | 約2,200kg | 約900kg |
排気量 | 2.4L~ | 660cc |
新型パジェロは本格的な大型SUVであるのに対し、パジェロミニは軽自動車規格のコンパクトSUVです。この両者は大きさだけでなく、使用目的やターゲット層も大きく異なります。
コンセプトの違い
両車種のコンセプトには、以下のような違いがあります。
- 新型パジェロ:「本格的なオフロード性能と快適な乗り心地を両立した大型SUV」
- パジェロミニ:「軽自動車サイズに本格的な4WD性能を詰め込んだコンパクトSUV」
パジェロミニはその名の通り、本格SUVであるパジェロの魅力をコンパクトに凝縮した車種です。オフロード性能を持ちながらも、市街地での取り回しの良さや、経済性に優れているのが特徴でした。
一方、新型パジェロは、オフロード性能はもちろん、高速道路での快適性や長距離ドライブでの疲労軽減なども考慮された、より総合的なSUVとなる予定です。
パワートレインと走行性能
両車種のパワートレインも大きく異なります。
- 新型パジェロ:2.4Lディーゼルターボエンジンやプラグインハイブリッドシステム
- パジェロミニ(旧):660ccターボエンジン
- パジェロミニ(復活が噂される新型):660ccターボエンジンまたは電気自動車(EV)システム
走行性能に関しても、新型パジェロはより過酷なオフロード走行や高速道路での安定性を重視しているのに対し、パジェロミニは軽量ボディを活かした軽快な走りと、悪路でも走破できる最低限の能力を持つ車種として位置づけられています。
価格帯とターゲット層
価格帯にも大きな差があります。
- 新型パジェロ:600万円〜700万円台(予想)
- パジェロミニ(旧):150万円〜200万円台
- パジェロミニ(復活が噂される新型):200万円〜250万円台(予想)
この価格差からも分かるように、両車種のターゲット層は明確に異なります。新型パジェロは比較的富裕層や、本格的なSUVにこだわるユーザーをターゲットとしているのに対し、パジェロミニはより幅広い層、特に都市部で使いやすいコンパクトSUVを求めるユーザーをターゲットとしています。
新型パジェロの魅力と特徴

新型パジェロの最大の魅力は、本格SUVとしての性能と現代的な装備を高次元で両立させている点にあります。三菱自動車が長年培ってきたオフロード技術と、最新の電動化技術が融合した結果、他の追随を許さない独自の魅力を持つSUVとなるでしょう。
デザイン面での魅力
新型パジェロは、三菱自動車の最新デザイン言語「ダイナミックシールド」を採用し、力強さと洗練さを兼ね備えたエクステリアデザインが特徴です。レトロさと先進性が絶妙に融合した外観は、パジェロファンだけでなく、新たなユーザー層にも訴求するでしょう。
インテリアデザインでは、上質な素材と先進技術を融合させた快適な空間が提供されます。大型ディスプレイを備えたインフォテインメントシステムやコネクティッド技術により、最新の利便性と快適性を実現します。
走行性能の魅力
本格SUVとしての走行性能も大きな魅力です。特に以下の点が注目されます。
- 悪路走破性能:ラダーフレーム構造による高い剛性と信頼性
- 4WD性能:「スーパーセレクト4WD-II」による優れたトラクション性能
- 乗り心地:長いストロークのサスペンションによる快適な乗り心地
- 走行安定性:低重心設計と広いトレッドによる高い安定性
これらの性能により、オフロードでの走破性能だけでなく、オンロードでの快適な走行も実現しています。
電動化技術の魅力
新型パジェロのPHEVモデルには、以下のような魅力があります。
- EV走行モード:市街地では電気モーターのみで走行可能
- 高いシステム出力:電気モーターとエンジンの協調により力強い走り
- 低燃費性能:プラグインハイブリッドならではの優れた燃費性能
- 航続距離の拡大:ガソリンエンジンとの組み合わせにより長距離走行も安心
このPHEVシステムにより、本格SUVでありながら環境性能も優れた、現代のニーズに合致した車両になっています。
実用性の魅力
新型パジェロは、日常使いでの実用性も高いSUVです。以下のような魅力があります。
- 広い室内空間:大人5人がゆったりと乗れる広い室内
- 大容量ラゲッジスペース:アウトドアギアなども余裕で積載可能
- 高い視点位置:見晴らしの良い運転ポジション
- 多機能シート:多彩なシートアレンジが可能
これらの実用性の高さは、日常のさまざまなシーンで役立つでしょう。
安全性能の魅力
最新の安全技術も搭載されます。特に以下の点が注目されます。
- 高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT」
- 衝突被害軽減ブレーキシステム
- 車線逸脱警報システム
- アダプティブLEDヘッドライト
- 全方位モニター
これらの安全装備により、様々な状況での安全性が向上しています。
新型パジェロは、SUVに求められるあらゆる要素を高いレベルで達成した車両と言えるでしょう。本格的なオフロード性能と現代的な快適性・利便性の両立は、まさに三菱自動車の技術の結晶です。
中古パジェロとの価格比較

新型パジェロの販売価格は600万円〜700万円程度と予想されていますが、これは中古パジェロの価格とどの程度の差があるのでしょうか。中古車市場でのパジェロの価格動向と比較してみましょう。
中古パジェロの現在の相場
2024年時点での中古パジェロ(4代目)の価格相場は以下の通りです。
年式 | 走行距離 | 価格相場 |
---|---|---|
2018-2019年(最終型) | 3万km以下 | 350〜450万円 |
2015-2017年 | 5万km以下 | 280〜350万円 |
2010-2014年 | 10万km以下 | 150〜250万円 |
2006-2009年(初期型) | 15万km以下 | 100〜180万円 |
特に最終モデルとなる「ファイナルエディション」は、生産台数が限られていることもあり、高値で取引される傾向にあります。実際に走行距離の少ない良好な状態の「ファイナルエディション」であれば、新車時の価格を上回る事例も見られます。
新型パジェロとの価格差
新型パジェロと中古パジェロの予想価格差は以下の通りです。
- 新型パジェロ(予想):600〜700万円
- 最終型中古パジェロ(良好):350〜450万円
- 価格差:約200〜300万円
この価格差が大きいか小さいかは、個人の価値観によって異なりますが、新型パジェロが持つ最新技術や装備を考慮すると、決して不当な差ではないと言えるでしょう。
コストパフォーマンスの比較
コストパフォーマンスの観点から比較すると、以下のような違いがあります。
新型パジェロのメリット:
- 最新の安全装備や快適装備
- PHEVシステムによる低燃費性能
- 新車保証がつく
- 最新の排出ガス規制に対応
中古パジェロのメリット:
- 価格が安い
- 既に価値が安定している
- 部品供給やメンテナンス情報が充実
- 実証済みの信頼性
中古パジェロを選ぶか、新型パジェロを待つかは、ユーザーの予算や使用目的によって判断が分かれるところです。最新技術にこだわるユーザーや、長期間の使用を前提とするユーザーには新型パジェロがおすすめですが、コストを抑えて本格SUVを楽しみたいユーザーには中古パジェロも十分魅力的な選択肢となります。
中古車市場への影響
新型パジェロの発売は、中古パジェロの価格にも影響を与える可能性があります。一般的に新型モデルが発売されると、旧型モデルの中古車価格は下落する傾向にあります。しかし、パジェロの場合、すでに生産が終了しており、ファイナルエディションなどの希少なモデルは、むしろコレクター価値が高まる可能性もあります。
新型パジェロの発売が近づくにつれて、中古パジェロ市場の動向にも注目が集まるでしょう。特に最終型パジェロは、新型モデルとの比較対象として価格変動が予想されます。
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パジェロの歴史と魅力
パジェロは、1982年の初代モデル発売から約40年にわたり、本格SUVとして多くのファンに愛されてきました。その歴史を振り返ることで、新型パジェロへの期待もより深まるでしょう。
初代パジェロ(1982年〜1991年)

パジェロの物語は1982年5月に始まりました。当時の日本では、SUVと呼ばれるジャンルはまだ確立されておらず、パジェロは「乗用車感覚あふれる本格4WD」というコンセプトで登場しました。
3ドアと5ドアのボディタイプが用意され、2.3Lディーゼルや2.6Lガソリンエンジンなどが搭載されました。特にキャンバストップのモデルは、若者を中心に大きな人気を博しました。
また、初代パジェロは1983年からパリ・ダカールラリーに参戦し、1985年に初優勝を果たしました。この活躍がパジェロの名を世界に知らしめることになります。
2代目パジェロ(1991年〜1999年)

2代目パジェロは、初代の成功を受けて1991年1月に登場しました。ボディサイズが大きくなり、居住性や快適性が向上。また、世界初の「スーパーセレクト4WD」を採用し、オフロード性能と舗装路での走行性能を両立させました。
エンジンラインナップも充実し、3.0L V6や3.5L V6、2.8Lディーゼルターボなどが用意されました。2代目パジェロは販売台数も多く、パジェロの黄金期を築いたモデルと言えます。
パリ・ダカールラリーでも1992年から1998年まで7連覇を達成し、「ダカールの女王」と呼ばれるほどの強さを誇りました。
3代目パジェロ(1999年〜2006年)

3代目パジェロは、1999年9月に登場しました。最大の特徴は、シャーシがラダーフレームから「ラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディ」へと変更されたことです。これにより、車重が約100kg軽量化され、操縦安定性と乗り心地が大幅に向上しました。
また、4WDシステムも「スーパーセレクト4WD II」へと進化し、前後の駆動配分を電子制御できるようになりました。エンジンには3.2Lディーゼルターボや3.5L V6ガソリンなどが設定されています。
この世代から国内でのSUVブームは徐々に沈静化し始め、パジェロの販売台数も減少傾向に転じました。
4代目パジェロ(2006年〜2019年)

4代目パジェロは2006年10月に登場し、2019年8月まで約13年という長期間にわたって販売されました。先代から継承したラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディに、さらなる改良が加えられています。
ボディには高張力鋼板が多用され、溶接部位の拡大や構造用接着剤の使用などにより、ボディ剛性がさらに向上しました。エンジンには3.2Lディーゼルターボや3.8L V6ガソリンなどが搭載されています。
4代目は、ライバル車種の台頭や環境規制の強化などによって、徐々に販売台数が減少。最終的に2019年4月に「ファイナルエディション」が発表され、同年8月に国内販売が終了しました。
パジェロの魅力と遺産
パジェロの魅力は、何と言ってもその本格的なオフロード性能にあります。四輪駆動システムや堅牢なボディ構造により、一般的なSUVでは走破できない悪路も難なく走り抜ける能力は、パジェロならではの魅力でした。
また、パジェロは単なる実用車ではなく、SUVの新しいライフスタイルを提案する存在でもありました。特に初代と2代目は、ファッショナブルな外観と実用性を兼ね備え、都市部でもアウトドアでも映える車として人気を集めました。
パジェロの遺産は、現在の三菱SUVラインナップにも受け継がれています。特にアウトランダーやパジェロスポーツには、パジェロで培われた四輪駆動技術や走破性能が生かされています。
新型パジェロは、こうした歴史と遺産を引き継ぎつつ、現代的な技術と環境性能を備えた新世代のSUVとして生まれ変わることが期待されています。パジェロファンにとっては、待望の復活となるでしょう。