メルセデス・ベンツの高級SUVクーペ、GLEクーペに、価格を戦略的に設定した新グレードCoreが登場しました。今回のマイナーチェンジを経て新型となったモデルは、燃費や性能にどのような変化があったのでしょうか。一方で、その大きなサイズがでかいと感じたり、特徴的なデザインがダサいという評価がないか気にする方もいるでしょう。また、購入を考える上では、考えられる欠点や、圧倒的な性能を誇るamgモデルとの違い、中古市場の動向も無視できません。この記事では、GLEクーペの最新情報から購入前に知っておきたいポイントまで、詳しく解説していきます。
新グレードCore登場!GLEクーペの魅力

- 新グレード「Core」で価格を抑える
- 改定されたGLEクーペの価格一覧
- 新型GLEクーペの主な変更点
- マイナーチェンジによる進化を解説
- AMGモデルの圧倒的なパフォーマンス
- 気になる燃費はどのくらい?
新グレード「Core」で価格を抑える

メルセデス・ベンツは、GLEおよびGLEクーペのラインアップに新しく「Core(コア)」グレードを設定しました。これは、GLEの持つ走行性能や乗り心地、利便性といった本質的な価値はそのままに、一部の装備内容を見直すことで、より魅力的な価格を実現したモデルです。
具体的には、「GLE 450d 4MATIC スポーツ」と「GLE 450d 4MATIC クーペ スポーツ」にCoreグレードが追加されています。ベースモデルからの主な変更点として、内装では人気の高い「AMGラインインテリア」が非設定となりました。また、シートの素材が本革から手入れのしやすい人工皮革「レザーARTICO」に変更され、ステアリングもスポーツタイプから標準のナッパレザー巻きになるなど、質感を維持しつつコストを最適化しています。
さらに、ドアを静かに自動で引き込む「ドアクロージングサポーター」といった装備が省略されたり、選択できるボディカラーが厳選されたりすることで、ベースモデルよりも約150万円低い戦略的な価格設定がなされました。GLEクーペの魅力をより多くの人に届けるための、新しい選択肢が生まれたと考えられます。
改定されたGLEクーペの価格一覧

今回の仕様変更に伴い、一部グレードの価格が改定されました。エントリーモデルである「GLE 300d 4MATIC」は、これまで標準装備だった3列目シートやパノラミックスライディングルーフなどを有償オプションに変更することで、大幅な値下げを実施しています。
新しく設定されたCoreグレードと合わせて、主なモデルの価格を以下にまとめました。
グレード名 | エンジン | 駆動方式 | 価格(税込) |
GLE 300d 4MATIC | 2.0L 直4ディーゼルターボ + ISG | 4WD | 11,470,000円 |
GLE 450d 4MATIC スポーツ | 3.0L 直6ディーゼルターボ + ISG | 4WD | 15,260,000円 |
GLE 450d 4MATIC スポーツ Core | 3.0L 直6ディーゼルターボ + ISG | 4WD | 13,790,000円 |
GLE 450d 4MATIC クーペ スポーツ | 3.0L 直6ディーゼルターボ + ISG | 4WD | 15,410,000円 |
GLE 450d 4MATIC クーペ スポーツ Core | 3.0L 直6ディーゼルターボ + ISG | 4WD | 13,930,000円 |
Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ | 3.0L 直6ターボ + ISG | 4WD | 17,970,000円 |
Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ クーペ | 3.0L 直6ターボ + ISG | 4WD | 18,510,000円 |
このように、Coreグレードの追加とGLE 300dの価格見直しにより、GLEクーペの購入検討の幅が広がったことが分かります。
新型GLEクーペの主な変更点

現行モデルのGLEクーペは、2023年に内外装のデザイン変更や機能性の向上を目的としたマイナーチェンジを受けています。今回の仕様変更は、このマイナーチェンジ後のモデルがベースです。
エクステリアデザインにおける主な変更点として、ヘッドライトの内部デザインが新しくなりました。片側4灯のLEDが印象的なデイタイムランニングライトは、よりシャープな印象を与えます。また、フロントグリルやフロントバンパーの意匠も変更され、より精悍でモダンな表情になりました。リアのコンビネーションランプ内部も、新しいデザインのLEDが採用されています。
インテリアでは、最新世代のステアリングホイールが採用された点が大きな特徴です。ナビゲーションやメーター設定などを手元で直感的に操作できるタッチコントロールボタンを備えています。対話型インフォテインメントシステム「MBUX」もアップデートされ、操作性や応答性が向上しました。これらの変更により、見た目の新鮮さだけでなく、日常的な使い勝手も高められています。
マイナーチェンジによる進化を解説
前述の通り、デザインの変更に加えて、パワートレインにも重要な進化が見られます。特に注目すべきは、全てのディーゼルエンジンモデルに48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されたことです。
このシステムは、エンジンとトランスミッションの間に配置された「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」が中心的な役割を担います。ISGは、従来のスターターと発電機(オルタネーター)の機能を兼ね備えたモーターであり、発進時や加速時にエンジンを電気モーターでアシストします。これにより、よりスムーズで力強い加速フィールを実現するとともに、エンジン始動時の振動を大幅に低減させました。
また、減速時にはエネルギーを回生してバッテリーに充電し、その電力を加速アシストやアイドリングストップ後の再始動に利用するため、燃費性能の向上にも貢献します。この技術的な進化によって、GLEクーペはパワフルな走りだけでなく、環境性能と快適性も高いレベルで両立させているのです。
AMGモデルの圧倒的なパフォーマンス

より刺激的で高性能な走りを求めるドライバーのために、メルセデスAMGが手掛けたハイパフォーマンスモデルもラインアップされています。代表的なモデルが「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ クーペ」です。
このモデルには、電動スーパーチャージャーを搭載した3.0リッター直列6気筒ターボエンジンが搭載されます。最高出力は435PS、最大トルクは520N・mという圧倒的なスペックを誇り、ISGによるアシストも加わることで、静止状態から時速100kmまでわずか5.3秒で到達します。
さらに、AMG専用にチューニングされたサスペンションやブレーキシステム、四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」が装備され、あらゆる走行シーンでダイナミックかつ安定した走りを提供します。内外装にもAMG専用のデザインが多数採用されており、標準モデルとは一線を画す迫力と特別感を放っています。日常の快適性を損なうことなく、サーキット走行も視野に入れた究極のパフォーマンスを求めるのであれば、AMGモデルが最良の選択肢となるでしょう。
気になる燃費はどのくらい?

GLEクーペのような大型SUVを選ぶ際、燃費性能は気になるポイントの一つです。マイルドハイブリッドシステムの搭載により、GLEクーペはボディサイズやパフォーマンスからは想像する以上に優れた燃費効率を実現しています。
各グレードのWLTCモード燃費は以下の通りです。
- GLE 300d 4MATIC: 14.2km/L
- GLE 450d 4MATIC クーペ スポーツ: 12.7km/L
2.0リッターディーゼルのGLE 300dは、日常使いから長距離ドライブまで経済的にこなせる優れた数値を記録しています。よりパワフルな3.0リッターディーゼルのGLE 450dも、12km/Lを超える燃費性能を確保しており、力強い走りと経済性のバランスが取れています。
軽油はハイオクガソリンに比べて価格が安いため、燃料コストを抑えられる点もディーゼルモデルの大きなメリットです。長距離を移動する機会が多い方にとって、GLEクーペの燃費性能は非常に魅力的だと言えます。
GLEクーペ購入前に知りたいポイント

- サイズはでかい?駐車場の注意点
- ダサいという評価は本当か検証
- 考えられる欠点とユーザーの評価
- 中古市場の動向と選び方
サイズはでかい?駐車場の注意点
GLEクーペの購入を検討する上で、まず確認しておきたいのがボディサイズです。「GLE 450d 4MATIC クーペ スポーツ Core」のサイズは、全長4,940mm、全幅2,020mm、全高1,715mmとなっています。特に全幅が2mを超えるため、日本の道路環境では「でかい」と感じる場面が多いかもしれません。
駐車時に注意すべきこと
都市部で一般的な機械式立体駐車場では、全幅の制限が1,850mmや1,900mmの場所が多く、GLEクーペは利用できない可能性が高いです。また、平置きの駐車場であっても、隣の車との間隔が狭くなり、ドアの開閉に気を使う必要があります。
自宅の駐車場はもちろん、頻繁に利用する商業施設などの駐車スペースのサイズを事前に確認しておくことが大切です。最小回転半径は5.5mと、ボディサイズの割には小回りが利く設計になっていますが、狭い路地でのすれ違いやUターン時には、車両感覚に慣れが必要です。購入前には必ず試乗を行い、実際のサイズ感を体感しておくことをお勧めします。
ダサいという評価は本当か検証
GLEクーペのデザインについては、個性的であるため評価が分かれることがあります。一部では「ダサい」といった意見も聞かれますが、これはクーペとSUVを融合させた独特のスタイリングに起因するものでしょう。
デザインの魅力と評価の背景
GLEクーペの最大の魅力は、ルーフ後端からリアエンドにかけてなだらかに下降していく流麗なシルエットです。このデザインは、スポーティーでエレガントな印象を与え、他のSUVとは一線を画す存在感を放ちます。特に斜め後ろからの眺めは、筋肉質で躍動感があり、多くのファンを魅了しています。
一方で、背の高いSUVのボディにクーペのルーフを組み合わせたスタイルは、塊感が強く、人によってはバランスが悪く見えることがあるのかもしれません。デザインの好みは主観的な要素が大きいため、「ダサい」という評価も一つの意見として存在します。
最終的には、カタログや写真だけで判断するのではなく、実際にショールームで実車を見て、自身の感性に合うかどうかを確かめることが最も後悔のない選択につながります。
考えられる欠点とユーザーの評価
GLEクーペは多くの魅力を持つ一方で、そのスタイリングゆえのいくつかの欠点も指摘されています。購入後に後悔しないためにも、これらの点を理解しておくことが不可欠です。
居住性と視界に関する注意点
まず挙げられるのが、後席の居住性です。デザインを優先したルーフラインのため、標準のGLE(SUVモデル)と比較すると、後席の頭上空間(ヘッドクリアランス)がやや狭くなっています。身長の高い方が乗る機会が多い場合は、実際に後席に座って確認することをお勧めします。
次に、後方視界の問題があります。傾斜したリアウィンドウはデザイン的には美しいものの、サイズが小さいため、ルームミラー越しの視界は限られます。もちろん、360°カメラシステムなどの運転支援機能が充実しているため、駐車時などに困ることは少ないですが、目視での確認がしにくい点は認識しておくべきです。
また、車高が高くサイドステップもないため、小柄な方や高齢者にとっては乗り降りがしにくいと感じる可能性があります。これらの点は、デザインと実用性のトレードオフとして受け入れる必要がある部分です。
中古市場の動向と選び方
新車価格が高価なGLEクーペは、中古車市場での購入も賢い選択肢の一つです。マイナーチェンジ前のモデルも含め、多様な選択肢の中から自分に合った一台を見つけることができます。
中古車の価格は、年式、走行距離、グレード、装備内容によって大きく変動します。一般的に、最初の車検を迎える3年落ちや5年落ちのタイミングで価格が大きく下がる傾向にあります。予算を抑えたい場合は、このあたりの年式のモデルが狙い目となるでしょう。
中古車選びのチェックポイント
GLEクーペの中古車を選ぶ際は、特に「AIRMATICサスペンション」の状態を確認することが大切です。この空気圧を利用したサスペンションは、非常に優れた乗り心地を提供しますが、万が一故障した際の修理費用は高額になる可能性があります。試乗時に異音がないか、車高の上下調整がスムーズに行えるかなどをチェックしましょう。
また、メルセデス・ベンツの認定中古車「サーティファイドカー」を選ぶのも一つの方法です。厳しい基準をクリアした車両のみが認定され、手厚い保証が付帯するため、安心して購入できます。価格は少し高めになりますが、購入後のトラブルのリスクを考えると、十分に価値のある選択だと言えます。
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この記事では、メルセデス・ベンツ GLEクーペの最新情報から購入を検討する上での注意点までを解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。