日産エクストレイルの次期マイナーチェンジは2025年7月〜10月頃に予定されており、多くのファンが「いつなのか」「どう変わるのか」と注目しています。北米市場の兄弟車「ローグ」がすでにマイナーチェンジを実施しているため、その変更点から新型エクストレイルの進化を予想できます。「デジタルVモーショングリル」の採用やGoogleビルトインの搭載、プロパイロット2.1への進化など、デザインから最新技術まで大幅な変更が見込まれています。
この記事では、歴史ある人気SUVのマイナーチェンジ情報を総合的にお伝えします。今すぐ購入すべきか、それともマイナーチェンジまで待つべきかの判断材料として、現行モデルと新型の比較、人気グレードとおすすめポイント、人気カラーランキング、中古車がなぜ安いのか、そして価格と維持費の詳細まで徹底解説します。これからエクストレイル購入を検討される方にとって、最適な選択をするための最新情報をご紹介します。
エクストレイルのマイナーチェンジ最新情報

- 日産エクストレイルのマイナーチェンジはいつ?2025年の発売予定
- マイナーチェンジで予想される変更点
- 新型エクストレイルのデザイン予想
- 新旧エクストレイルの比較ポイント
- エクストレイルの人気グレードとおすすめ
- 人気カラーランキングと新色情報
日産エクストレイルのマイナーチェンジはいつ?2025年の発売予定
日産エクストレイルの次期マイナーチェンジは2025年の後半に実施される見込みです。具体的には、複数の情報筋によると2025年7月から10月の間に日本市場での発売が予定されています。これは現行モデル(4代目)が2022年7月25日に発売されてからちょうど3年が経過するタイミングとなります。
なぜ2025年後半なのかというと、日産の生産サイクルと北米市場でのマーケティング戦略が関係しています。エクストレイルの兄弟車である北米市場の「ローグ」が先行してマイナーチェンジを実施しており、このタイミングに合わせて日本市場向けの改良も計画されているのです。
海外市場とのスケジュール差
実は日本市場と海外市場ではタイミングに差があります。北米市場では既に2023年秋にローグのマイナーチェンジが行われ、2024年初頭に販売が開始されています。一方、日本市場では2025年後半まで待つ必要があるのです。
このスケジュール差は、以下の理由によるものです:
- 北米市場が日産にとって最重要市場の一つであること
- 現地生産体制の違い
- 各市場における競合状況への対応
- 日本独自仕様(e-POWER等)の開発調整期間
それまでの動き
2025年のフルマイナーチェンジまでの期間、日産は以下のような対応をとっています:
- 2024年5月16日:一部仕様向上・価格改定を実施
- 2024年6月20日:90周年記念車の発売
これらの措置は、本格的なマイナーチェンジまでの「つなぎ」としての役割も果たしています。特に90周年記念車は、独自の装備やカラーリングで差別化を図り、マイナーチェンジ前の需要を喚起する狙いがあります。
納期の見通し
マイナーチェンジ後の新型エクストレイルの納期については、現時点では明確な情報がありません。しかし、現行モデルでも半導体不足などの影響で納期が長期化した経験を踏まえると、発売直後は需要が集中することが予想されます。
もし2025年後半の発売後すぐに購入を検討している方は、以下の点に注意が必要です:
- ディーラーへの事前相談・情報収集
- 予約開始のタイミングを逃さない
- 人気グレード・カラーは納期が特に長くなる可能性がある
マイナーチェンジ後の新型エクストレイルを狙うなら、2025年前半から情報収集を始め、発売日が近づいたらディーラーと密に連絡を取ることをおすすめします。
マイナーチェンジで予想される変更点
エクストレイルの次期マイナーチェンジでは、外観デザインの刷新から最新技術の導入まで幅広い変更が予想されています。これらの変更は北米版「ローグ」がすでに先行して実施したマイナーチェンジ内容から予測することができます。
主な変更点は外装デザイン、内装・技術面、安全装備、パワートレインという4つの分野に分けられるでしょう。
外装デザインの変更
外装面では、最も目立つ変更として「デジタルVモーショングリル」の採用が予想されています。これは日産の最新デザイン言語を取り入れたもので、より現代的で先進的な印象を与えるフロントマスクになるでしょう。
他にも以下の変更が予想されます:
- テールランプデザインの変更
- アルミホイールデザインの刷新
- 新ボディカラーの追加
- LEDヘッドライトの進化
- フロントバンパーのデザイン変更
これらの変更により、現行モデルよりも一段と洗練された印象になると考えられます。
内装・技術面の向上
内装や技術面では、最新のインフォテインメントシステムの導入が大きな変更点となるでしょう。具体的には「Googleビルトイン」の搭載が予想されています。
これにより以下の機能が利用可能になると予想されます:
- Googleマップのネイティブ表示
- Google アシスタント
- Google Play対応アプリの利用
- リアルタイム交通情報との連携強化
また、メーターパネルも液晶ディスプレイへの変更が予想されており、より多くの情報を視認性良く表示できるようになるでしょう。
安全装備の強化
安全面では、プロパイロットの進化が期待されています。具体的には、現行のプロパイロット(ナビリンク機能付)から「プロパイロット2.1」への進化が予想されます。
この進化により以下の機能が追加または強化される可能性があります:
- 特定条件下でのハンズオフ走行
- ナビと連動した高度な運転支援
- 自動車線変更機能
- より高度な渋滞時運転支援
これらの安全機能強化により、ドライバーの負担軽減とさらなる安全性向上が期待できます。
パワートレイン刷新の可能性
パワートレイン面では、現行の第2世代e-POWERから進化した新システムの搭載が期待されています。北米市場の情報によると、2026年度には第3世代e-POWERの導入が予定されているとのことです。
さらに、三菱アウトランダーとの技術共有により、PHEVモデルが追加される可能性も指摘されています。これにより、以下のようなラインナップ拡充が予想されます:
- 現行の1.5L VC-Turbo e-POWER(FF/e-4ORCE)の改良版
- 新規PHEV モデルの追加
- 第3世代e-POWERの先行導入(特に高速走行時の燃費性能向上)
これらの変更が実現すれば、現行モデルの弱点であった高速巡航時の燃費が改善され、より幅広いニーズに応えられる車種になると期待できます。
新型エクストレイルのデザイン予想

次期マイナーチェンジでのエクストレイルのデザイン変更は、北米市場のローグが先行して実施した変更から予測できます。大きな変更点はフロントフェイスを中心とした外観デザインの刷新になるでしょう。
フロントデザインの進化
最も注目すべき変更点は、新世代の「デジタルVモーショングリル」の採用です。このグリルデザインは日産の最新デザイン言語を反映したもので、従来のVモーショングリルよりも洗練された印象を与えます。
具体的な特徴は以下の通りです:
- より立体的な造形によるグリルパターン
- LEDデイタイムランニングライトの形状変更
- ヘッドライトユニットの薄型化
- バンパー下部の意匠変更
これらの変更により、現行モデルの堅実なイメージから、よりモダンで先進的な印象に生まれ変わることが予想されます。
リアデザインの変更
リア周りでも、テールランプのデザイン変更を中心とした刷新が予想されます。内部のLEDパターンやレンズカットが変わり、より精悍な印象を与えるデザインになると考えられます。
その他、以下のような細部の変更も予想されます:
- リアバンパー下部のディフューザー形状の変更
- バックドアのガーニッシュ変更
- 排気口デザインの刷新
これらの変更は、フロントデザインの変更と調和するよう慎重に設計されるでしょう。
サイドビューとホイールデザイン
サイドビューでは劇的な変更は少ないと予想されますが、アルミホイールデザインは一新される可能性が高いです。現行モデルとは異なる印象を与える新デザインのホイールが設定されるでしょう。
また、以下のような細部の変更も予想されます:
- サイドモールディングの形状変更
- ドアミラーデザインの微調整
- タイヤサイズの見直し
カラーバリエーションの拡充
マイナーチェンジに合わせて、新しいボディカラーの追加も予想されます。現行モデルでも人気のツートーンカラーは継続しつつ、新たな色の組み合わせが追加される可能性があります。
予想される新色や継続色は以下の通りです:
- 新色:より鮮やかなレッド系、グリーン系の追加
- 継続色:ダイヤモンドブラック、シェルブロンド、カスピアンブルー
- ツートーンバリエーション:より多様な組み合わせの設定
ただし、色の好みは個人差が大きいため、実際に発売された際に実車を確認することをおすすめします。写真だけでは正確な色調を判断することは難しい場合があります。
インテリアデザインの変更点
内装デザインでも、以下のような変更が予想されます:
- インフォテインメントシステムの大型ディスプレイ化
- メーターパネルの液晶化またはデザイン変更
- ステアリングホイールのデザイン刷新
- シートパターンの変更
- 新機能に対応したスイッチ類の配置変更
これらの変更により、より高級感のある室内空間が実現される可能性があります。
新旧エクストレイルの比較ポイント

現行のエクストレイル(4代目)と予想されるマイナーチェンジ後のモデルを比較すると、いくつかの重要なポイントで違いが生じるでしょう。これから購入を検討する方は、この違いを理解した上で判断することが重要です。
外観デザインの違い
現行モデルとマイナーチェンジ後のモデルで最も顕著な違いは、以下の点になるでしょう:
外観パーツ | 現行モデル | マイナーチェンジ後 |
---|---|---|
フロントグリル | 通常のVモーショングリル | デジタルVモーショングリル |
ヘッドライト | 縦2段デザイン | 形状はそのままで内部構造変更 |
テールランプ | 現行デザイン | 内部パターン変更 |
アルミホイール | 現行デザイン | 新デザイン |
外観デザインは個人の好みによるところが大きいため、どちらが「良い」とは一概に言えません。現行モデルの方が好みという方もいるでしょう。
技術・機能面の違い
技術や機能面では、マイナーチェンジ後のモデルに以下のような先進機能が追加される可能性があります:
- インフォテインメントシステム:現行の純正ナビから「Googleビルトイン」への進化
- 運転支援機能:プロパイロットが進化し、ハンズオフ機能が追加される可能性
- メーターパネル:より多機能な液晶メーターパネルへの変更
これらの技術面では、マイナーチェンジ後のモデルが明らかにアドバンテージを持つでしょう。特にインフォテインメントシステムの使い勝手は大きく向上する可能性があります。
走行性能の違い
走行性能については、以下の点で違いが出る可能性があります:
- パワートレイン:現行のe-POWERから進化した第3世代e-POWERへの変更可能性
- 燃費性能:特に高速走行時の燃費向上が期待される
- 走行安定性:足回りのセッティング変更による乗り心地・操縦安定性の向上
- PHEVモデルの追加:より多様な選択肢
ただし、走行性能面での変更は、マイナーチェンジの範囲を超える可能性もあるため、第3世代e-POWERなどの大幅な進化は次期フルモデルチェンジまで待つ必要があるかもしれません。
価格の違い
価格面では、マイナーチェンジに伴い若干の値上げが予想されます。目安としては:
- エントリーグレード(S):10〜15万円程度の値上げ
- 中間グレード(X):15〜20万円程度の値上げ
- 上級グレード(G):20〜25万円程度の値上げ
ただし、装備の充実度を考慮すると、コストパフォーマンスはそれほど変わらない可能性もあります。
購入タイミングの判断
現行モデルとマイナーチェンジ後のモデル、どちらを選ぶべきかは個人の優先順位によります。
現行モデルを選ぶべき人:
- デザイン面で現行モデルが好みの方
- 価格を重視する方
- 早急に購入が必要な方
- 実績のある技術を重視する方
マイナーチェンジ後を待つべき人:
- 最新の技術・デザインを重視する方
- 中〜長期的な所有を考えている方
- 最新安全機能を重視する方
- 値引きよりも将来の資産価値を重視する方
いずれにしても、予算と使用目的を明確にした上で判断することをおすすめします。
エクストレイルの人気グレードとおすすめ
エクストレイルには複数のグレードが設定されており、それぞれに特徴があります。ここでは現行モデルの人気グレードとその特徴、さらに用途別のおすすめグレードを紹介します。
現行モデルの主要グレード構成
現行エクストレイルの主要グレードは以下の通りです:
グレード | 駆動方式 | 価格帯(2024年現在) |
---|---|---|
S | 2WD | 約360万円〜 |
S | e-4ORCE | 約385万円〜 |
X | 2WD | 約384万円〜 |
X | e-4ORCE | 約414万円〜 |
G | 2WD | 約445万円〜 |
G | e-4ORCE | 約475万円〜 |
このほかに、特別仕様車として「エクストリーマーX」や「AUTECH」、「90周年記念車」などが設定されています。
人気グレードの特徴と選ばれる理由
Xグレード:最も人気のバランス型
最も人気が高いのは中間グレードの「X」です。その理由は以下の通りです:
- 価格と装備のバランスが良い
- 2列シート(5人乗り)と3列シート(7人乗り)が選択可能
- 2WD/4WD(e-4ORCE)を選べる柔軟性
- 主要な快適装備は標準装備
特に「X e-4ORCE」は、四輪駆動の安心感と走行性能を備えつつ、最上級グレードほど高額にならないことから、多くの購入者から支持を集めています。
Gグレード:上質さを求める方に
最上級グレードの「G」は、以下のような特徴があります:
- ナッパレザーシートなど上質な内装材
- より充実した快適装備
- 大型パノラミックルーフ(オプション)
- 先進安全装備の全標準化
価格は高めですが、SUVでありながらプレミアムな質感を求める方に選ばれています。
用途別おすすめグレード
街乗り中心の方におすすめ:S 2WD / X 2WD
都市部での使用が中心で、比較的平坦な道路環境が多い方には2WDモデルがおすすめです:
- 燃費性能が最も優れている(WLTCモード19.7km/L)
- 購入価格を抑えられる
- 取り回しの軽さ
ただし、2WDモデルでも悪路走破性はそれなりにあるため、軽度のアウトドア使用なら問題ありません。
アウトドア派におすすめ:X e-4ORCE エクストリーマーX
アウトドアでの使用頻度が高い方には、「X e-4ORCE エクストリーマーX」がおすすめです:
- 電動四輪制御技術「e-4ORCE」による優れた悪路走破性
- 防水シートの採用で水や泥を気にせず使える
- タフなデザインとSUVらしい存在感
- 専用装備(ルーフレール、専用ホイールなど)
特に冬場の雪道や未舗装路を走行する機会が多い方には、e-4ORCEの恩恵を大きく感じられるでしょう。
ファミリーユースにおすすめ:X e-4ORCE 3列シート
家族での使用が中心の方には、「X e-4ORCE」の3列シート(7人乗り)モデルがおすすめです:
- 大人数での乗車に対応可能
- 四輪駆動の安心感
- 広い荷室スペース(3列目を格納時)
- 安全装備の充実
なお、3列目シートは緊急時や短距離移動用と考え、長時間の乗車には向いていないことを理解しておくべきです。
グレード選びのポイント
エクストレイルのグレード選びでは、以下のポイントを考慮するとよいでしょう:
- 予算:維持費も含めた総コストを考える
- 使用環境:雪国や悪路の頻度で駆動方式を判断
- 乗車人数:最大何人で乗るかで列数を決める
- 使用頻度:頻度が高ければ上級グレードの価値も高まる
- 所有期間:長期保有なら装備が充実した上級グレードも検討価値あり
最終的には、実際に試乗して乗り心地や使い勝手を確認することが最も重要です。カタログスペックだけでは見えない部分もあるため、販売店でじっくり説明を受けることをおすすめします。
人気カラーランキングと新色情報
エクストレイルのカラー選びは、長く付き合う愛車の印象を大きく左右する重要な選択です。ここでは現行モデルの人気カラーと、マイナーチェンジで予想される新色情報をご紹介します。
現行モデルの人気カラーランキング
現行エクストレイルの人気カラーは、以下のような傾向があります:
- ダイヤモンドブラック:モノトーンでは最も人気のカラー。引き締まった印象と汚れの目立ちにくさが支持されています。
- シェルブロンド/スーパーブラック2トーン:ベージュ系×ブラックの組み合わせが高級感を演出し、特に上級グレードで人気です。
- ブリリアントホワイトパール/スーパーブラック2トーン:清潔感のある白とブラックの組み合わせは、都会的なイメージで特に女性に人気です。
- カスピアンブルー/ダイヤモンドブラック2トーン:鮮やかな青とブラックの組み合わせは、スポーティな印象を求める方に選ばれています。
- ステルスグレー/スーパーブラック2トーン:落ち着いたグレーとブラックの組み合わせは、大人の雰囲気を求める方に人気です。
モノトーンカラーでは、ダイヤモンドブラックに次いでブリリアントホワイトパールが人気です。ツートーンカラーの方が価格は高めですが、SUVらしい個性的な外観を演出できるため、予算に余裕がある方はツートーンカラーを選ぶ傾向があります。
カラー選びのポイント
エクストレイルのカラー選びでは、以下の点を考慮するとよいでしょう:
メンテナンス性
- ダークカラー(ブラック、ダークブルーなど):小さな傷や汚れは目立ちにくいですが、水垢や花粉は目立ちやすい傾向があります。
- ライトカラー(ホワイト、ベージュなど):砂埃や軽い汚れは目立ちにくいですが、泥汚れは目立ちやすくなります。
中古車としての売却価値
- 無難なカラー(ブラック、ホワイト、シルバー):人気が高く、売却時に有利になる傾向があります。
- 個性的なカラー:好みが分かれるため、売却時に買い手が限定される場合があります。
気候条件への適応
- 暑い地域:ライトカラーは太陽光の吸収が少なく、車内温度上昇を抑えられます。
- 寒い地域:ダークカラーは太陽光をより吸収し、雪などの付着が目立ちやすいですが、暖まりやすい傾向があります。
マイナーチェンジで予想される新色情報
マイナーチェンジでは、通常いくつかの新色が追加されると同時に、一部のカラーが廃止されることが予想されます。
予想される新色
- カーディナルレッド:90周年記念車に採用された鮮やかな赤色が正式カラーとして採用される可能性があります。
- サンセットオレンジ:北米ローグに設定されている鮮やかなオレンジ系カラーの導入も予想されます。
- セレニティグリーン:環境に優しいイメージの緑系カラーも新たに登場する可能性があります。
従来カラーの継続/廃止予想
- 継続予想:ダイヤモンドブラック、ブリリアントホワイトパール、カスピアンブルー
- 廃止/変更予想:一部のツートーンの組み合わせ、人気の低いモノトーンカラー
グレードとカラーの関係
エクストレイルでは、グレードによって選択できるカラーに制限がある場合があります:
- 上級グレード(G):全カラー選択可能
- 中間グレード(X):ほぼ全カラー選択可能
- エントリーグレード(S):一部の特別カラーが選択不可の場合あり
- 特別仕様車:専用カラーが設定される場合あり
特に90周年記念車やAUTECHなどの特別仕様車は、専用カラーが設定されることがあるため、特定のカラーに強いこだわりがある場合は、事前に確認することをおすすめします。
実際の購入を検討する際は、カタログや画像だけでなく、実車を見て判断することが重要です。光の当たり方によって印象が大きく変わるカラーもあるため、ディーラーショールームでじっくり確認するとよいでしょう。
マイナーチェンジ前のエクストレイル購入ガイド

- マイナーチェンジは待つべき?今買うべき理由
- エクストレイルの価格と維持費の詳細
- エクストレイル中古車がなぜ安い?理由を解説
- 初代から現行まで!エクストレイルの歴史
- 最新の安全装備と搭載テクノロジー
- プロパイロットなど先進技術の進化
マイナーチェンジは待つべき?今買うべき理由
日産エクストレイルのマイナーチェンジは2025年後半に予定されていますが、「待つべきか今買うべきか」という問いに明確な答えはありません。これは購入者の優先事項によって大きく異なるからです。ここでは両方の選択肢のメリットとデメリットを検討しましょう。
今すぐ購入するメリット
価格メリット
現行モデルは発売から2年以上経過しているため、ある程度の値引き交渉が可能な場合があります。マイナーチェンジ直後は需要が高まり、値引き幅が縮小する可能性が高いです。特に人気グレードは納期も長くなりがちです。
現在、ディーラーでは以下のような値引きが期待できるケースもあります:
- エントリーグレード(S):30〜50万円程度
- 中間グレード(X):40〜60万円程度
- 上級グレード(G):50〜70万円程度
ただし、これはあくまで目安であり、地域や時期、在庫状況によって大きく異なります。
実績のある信頼性
現行モデルは発売から2年以上が経過し、初期の不具合などはほぼ解消されています。一方、マイナーチェンジ直後のモデルは、新たに追加された機能や変更された部分に予期せぬ問題が生じる可能性も否定できません。
納車待ち期間の短縮
現時点での購入であれば、在庫車や生産調整によって比較的短期間での納車が期待できる場合があります。マイナーチェンジ直後は需要が集中し、長期の納車待ちとなる可能性が高いでしょう。
マイナーチェンジを待つメリット
最新デザイン・機能
マイナーチェンジでは「デジタルVモーショングリル」の採用や、Googleビルトインなどのインフォテインメントシステムの刷新が予想されています。最新の見た目や機能を重視する方にとっては、待つ価値があるでしょう。
安全装備の進化
プロパイロットが「プロパイロット2.1」へと進化し、ハンズオフ機能などがさらに充実する可能性があります。安全性を最優先する方にとっては魅力的なポイントです。
資産価値の維持
マイナーチェンジ後のモデルは、現行モデルに比べて将来的な中古車価格が高く維持される傾向があります。長期保有ではなく、3〜5年程度での乗り換えを予定している方は、この点も考慮に入れるべきでしょう。
購入判断の決め手となるポイント
最終的な判断材料として、以下の質問に答えてみてください:
- 予算はどれくらい重視するか? 値引きやキャンペーンを最大限活用したい → 今すぐ購入 予算より機能や最新性を重視する → マイナーチェンジを待つ
- いつまでに必要か? 急ぎで必要 → 今すぐ購入 1年以上待てる → マイナーチェンジを待つ選択肢あり
- どのような機能を重視するか? 基本的な機能で十分 → 今すぐ購入 最新のテクノロジーやデザインを重視 → マイナーチェンジを待つ
- 所有期間はどれくらいか? 短期(〜3年)→ 値引き重視なら今、資産価値重視ならマイナーチェンジ後 長期(5年以上)→ 長く使うなら最新モデルを待つ価値あり
多くの場合、「待つ」選択をする人は、最新の技術やデザインに強いこだわりがある場合です。一方、現実的な予算や納期を重視する人は「今買う」選択をするケースが多いようです。
いずれの選択をする場合でも、実際に試乗して乗り心地や使い勝手を確認することが重要です。カタログスペックだけでは見えない部分もあるため、じっくり比較検討することをおすすめします。
エクストレイルの価格と維持費の詳細

日産エクストレイルを購入する際に気になるのが、初期費用となる車両価格だけでなく、長期的な維持費についてです。ここでは現行モデルの価格体系と実際にかかる維持費について詳しく解説します。
車両価格の詳細
現行エクストレイル(2024年4月時点)の主要グレード別価格は以下の通りです:
グレード | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|
S | 2WD | 3,601,400円 |
S | e-4ORCE | 3,851,100円 |
X | 2WD | 3,842,300円 |
X | e-4ORCE | 4,104,000円 |
G | 2WD | 4,452,900円 |
G | e-4ORCE | 4,752,000円 |
これに加え、特別仕様車として以下のようなモデルがあります:
- X e-4ORCE エクストリーマーX:4,492,400円〜
- AUTECH e-4ORCE:4,841,100円〜
- 90周年記念車:各グレード+約20万円
値引きの実情
実際の購入価格は、時期や在庫状況、ディーラーの販売戦略によって変動します。エクストレイルの場合、おおよそ以下のような値引き幅が期待できるケースがあります:
- 通常期:30〜50万円程度
- 決算期(3月・9月):40〜70万円程度
- 在庫車・展示車:50〜80万円程度
ただし、人気グレードや人気カラーは値引き幅が小さくなる傾向があります。また、ディーラーオプションをつける場合は、オプション代金からの値引きも交渉可能なケースがあります。
年間維持費の内訳
エクストレイルを保有する場合の主な年間維持費は以下の通りです:
法定費用
- 自動車税:34,500円/年(2.0L〜2.5L)
- 重量税:8,800円/年(車両重量1.5t超2.0t以下の場合、エコカー減税適用後)
- 自賠責保険:約12,650円/年
- 車検費用:約15万円/2年(基本点検・整備費込み)
任意保険
- 年間保険料:約8〜15万円(年齢・等級・補償内容による)
燃料費
エクストレイルe-POWERの場合:
- 燃費:WLTCモードで18.4〜19.7km/L
- 年間走行距離10,000kmの場合:約6〜7万円/年(ガソリン価格170円/Lで計算)
消耗品・メンテナンス費
- エンジンオイル交換:約5,000〜8,000円/回(8,000km毎)
- タイヤ交換:約8〜12万円/セット(3〜4年毎)
- ブレーキパッド交換:約2〜4万円(3〜5年毎)
- バッテリー交換:約2〜3万円(3〜5年毎)
グレード別・年数別の総保有コスト
エクストレイルの5年間の総保有コスト(車両価格−売却価格+維持費)の目安は以下の通りです:
Xグレード 2WD(中間グレード)の場合
- 車両価格:380万円(値引き後)
- 5年後の予想売却価格:約200万円
- 5年間の維持費総額:約220万円
- 5年間の総保有コスト:約400万円
X e-4ORCE(四輪駆動モデル)の場合
- 車両価格:400万円(値引き後)
- 5年後の予想売却価格:約220万円
- 5年間の維持費総額:約230万円
- 5年間の総保有コスト:約410万円
維持費を抑えるポイント
エクストレイルの維持費をできるだけ抑えるには、以下のポイントが有効です:
- 燃費向上の工夫
- タイヤの空気圧を適正に保つ
- 不要な荷物を積みっぱなしにしない
- エアコンの使用を必要最小限に
- 保険料の見直し
- 複数の保険会社から見積もりを取る
- 必要な補償内容を精査する
- 家族の自動車保険と合わせて割引を受ける
- 定期メンテナンスの徹底
- ディーラー以外の整備工場も検討
- 消耗品はまとめて交換するとお得な場合も
- セルフメンテナンスできる部分は自分で行う
エクストレイルの維持費は決して安くはありませんが、SUVとしては比較的リーズナブルな部類に入ります。特にe-POWERモデルは、同クラスのガソリンSUVに比べて燃費面でのアドバンテージがあります。
長期的な視点で見れば、定期的なメンテナンスを怠らず、大切に乗ることで、結果的にコストパフォーマンスの高い車選びになるでしょう。購入前にはライフスタイルや使用頻度を考慮し、総保有コストをしっかり計算することをおすすめします。
エクストレイル中古車がなぜ安い?理由を解説

日産エクストレイルは新車での人気が高いにもかかわらず、中古車市場では比較的手頃な価格で取引されています。これは一見矛盾しているように思えますが、いくつかの要因が複合的に作用した結果です。ここでは、エクストレイルの中古車がなぜ比較的安価なのか、その理由を掘り下げていきます。
価格相場の実態
まず、エクストレイルの中古車価格の実態を確認しておきましょう。2024年4月時点での相場は以下の通りです:
- 初代モデル(T30型/2000〜2007年):20〜80万円
- 2代目モデル(T31型/2007〜2013年):30〜150万円
- 3代目モデル(T32型/2013〜2022年):80〜350万円
- 現行モデル(T33型/2022年〜):280〜550万円
同じSUVセグメントのトヨタRAV4やマツダCX-5と比較すると、特に3代目以前のモデルで価格差が顕著になっています。
中古車価格が安い理由
1. 販売台数の多さによる流通量
エクストレイルは累計販売台数が非常に多く、中古車市場への流通量も多いです。特に3代目(T32型)は長期間販売されたこともあり、市場に多くの車両が出回っています。需要と供給のバランスから見れば、供給量が多いことが価格を押し下げる要因となっています。
2. 新車価格設定の特徴
エクストレイルは新車時から比較的リーズナブルな価格設定がなされています。競合車種と比較しても、同等の装備で価格が抑えられているケースが多いです。新車価格が安いということは、必然的に中古車価格にも影響します。
具体的な例を挙げると:
- エクストレイル X(中間グレード):約390万円
- 競合SUV同等グレード:約420〜450万円
この新車時点での価格差が、中古市場でも継続する傾向があります。
3. 販売戦略とモデルサイクル
日産は他メーカーと比較して、値引き販売を積極的に行うケースが多いです。特に3代目(T32型)の後期モデルでは、次期モデル導入前の在庫処分として大幅値引きでの販売が行われました。これが中古車価格の基準を下げる結果となっています。
また、エクストレイルのモデルチェンジサイクルは若干長めで、特に3代目は9年間もの間販売されました。長期間同じデザインが継続すると、中古車価格が徐々に下がりやすくなります。
4. マイナーチェンジによる影響
エクストレイルは定期的にマイナーチェンジが行われ、装備や安全性能が向上しています。特に3代目(T32型)の2017年マイナーチェンジでは、プロパイロットなど先進機能が追加されました。このため、マイナーチェンジ前のモデルは中古市場で価格が下がりやすくなっています。
グレード・年式別の価格差
中古車市場では、同じエクストレイルでもグレードや年式によって価格差が大きいケースがあります:
- 20X(ガソリン)vs 20X HYBRID:同年式でもハイブリッドモデルが20〜40万円高い
- 20X vs 20X エクストリーマーX:特別仕様車は10〜20万円高い傾向
- 2WD vs 4WD:同年式・同グレードでも4WDが15〜30万円高い
また、3代目(T32型)では、2017年のマイナーチェンジ前後で30〜50万円程度の価格差があることも特徴的です。
中古車購入のおすすめポイント
エクストレイルの中古車を購入する場合、以下のポイントを押さえるとお買い得な選択になりやすいでしょう:
おすすめの年式とグレード
3代目(T32型)なら、2017年のマイナーチェンジ以降のモデルがおすすめです。プロパイロット搭載車であれば、現在でも十分実用的な先進安全装備を備えています。
具体的には以下のモデルが狙い目です:
- 2018〜2020年 20Xi:ディーゼルエンジン搭載で燃費と走りのバランスが良い
- 2018〜2020年 20X HYBRID:低燃費と静粛性に優れる
チェックすべきポイント
中古エクストレイルを購入する際は、以下のポイントを重点的にチェックするとよいでしょう:
- 走行距離:10万km未満が理想的
- 修復歴:なしが基本
- 内装の状態:特に防水フロア付きモデルは水濡れの痕跡がないか
- 電装系統:先進安全装備の動作確認
- 車両検査証:定期メンテナンスの記録が残っているか
中古車相場が安いということは、購入者にとってはチャンスでもあります。価格が安いからといって品質が劣るわけではなく、むしろコストパフォーマンスに優れた選択肢となる可能性が高いのです。ただし、個体差も大きいため、購入前の入念なチェックは欠かせません。適切な知識を持って賢く選べば、エクストレイルは中古車市場で非常に魅力的な一台となるでしょう。
初代から現行まで!エクストレイルの歴史

日産エクストレイルは、2000年の初代モデル登場から今日まで、日本を代表するSUVとして進化を続けてきました。「タフギア」というコンセプトを軸に、時代のニーズに合わせて変化してきたその歴史を振り返ります。
初代(T30型)2000-2007年:本格派SUVの誕生
2000年11月に登場した初代エクストレイルは、「200万円で買える使える四駆」という画期的なコンセプトで市場に投入されました。当時のSUVは高価格帯か軽自動車ベースが主流でしたが、エクストレイルは手頃な価格で本格的なSUV性能を提供するという新しい選択肢を示しました。
特徴とコンセプト
- 四角いボックス型のタフなデザイン
- トルク感のある2.0Lエンジン(MR20DE)
- 「ALL MODE 4×4」システムによる本格的な4WD性能
- 防水フロアや水洗いできる室内などアウトドア仕様
特筆すべきは、オフロードでの走破性と日常での使い勝手を両立させた点です。ラダーフレーム構造ではなくモノコック構造を採用し、悪路走破性と乗り心地のバランスを取りました。
初代は多くの若者やアウトドア愛好家の支持を集め、SUVブームの火付け役となりました。発売から7年間で累計約37万台を販売するヒット車となります。
2代目(T31型)2007-2013年:さらなる進化
2007年8月に登場した2代目は、初代の成功を踏まえて進化を遂げました。特に注目すべきは「オールモード4×4-i」の採用で、より高度な四輪制御を実現しました。
進化のポイント
- より角張ったデザインでタフさを強調
- 2.0L/2.5Lガソリンに加え、2.0Lディーゼルターボを新たにラインナップ
- より高度な「オールモード4×4-i」の採用
- ヒルスタートアシスト、ヒルディセントコントロールの装備
特に「20GT」のグレード名で登場したディーゼルターボモデルは、力強い走りと優れた燃費性能で高い人気を集めました。このディーゼルモデルは、3代目モデルが登場した後も2年間生産が継続されるほどの人気を誇りました。
2代目は世界的に評価が高く、欧州市場でも一定のシェアを獲得。クロスオーバーSUVというジャンルが定着する中で、より本格的なオフロード性能を持つモデルとして独自のポジションを確立しました。
3代目(T32型)2013-2022年:都会的洗練と進化
2013年12月に登場した3代目エクストレイルでは、デザインコンセプトが大きく変更されました。四角いボックスデザインから流線型のデザインへと変化し、より都会的で洗練されたSUVへと進化しました。
主な変更点
- 流線型のデザインへの大幅変更
- ルノー・日産連合のCMF-C/Dプラットフォームを採用
- 3列シート7人乗りモデルを初設定
- 2015年にはハイブリッドモデルを追加
都市部での使用に配慮しつつも、「オールモード4×4-i」や「アドバンスドヒルディセントコントロール」などオフロード性能も維持していました。
特に重要なのは2017年6月のマイナーチェンジで、このタイミングで「プロパイロット」が搭載されました。高速道路での単一車線自動運転支援機能は、当時としては画期的な先進技術でした。
3代目は9年という長期間販売され、途中でのマイナーチェンジでデザインや装備を更新しながら、累計で約41万台という販売実績を残しました。
現行型(T33型)2022年〜:電動化への進化
2022年7月に登場した現行型は、「タフグラファイト」をデザインコンセプトに、SUVらしい力強さと先進性を両立させています。最大の特徴は、全車に第2世代「e-POWER」を搭載したことです。
革新的な特徴
- 全車種第2世代「e-POWER」搭載
- 電動四輪駆動技術「e-4ORCE」の採用
- 発電用エンジンには可変圧縮比エンジン「VCターボ」を使用
- プロパイロット(ナビリンク機能付)の進化
現行型は「タフギア」のコンセプトを継承しつつも、電動化による環境性能と走行性能の両立を図っています。第2世代e-POWERは、モーターの最高出力が初代の1.8倍となる150kWへと強化され、SUVに相応しい力強い走りを実現しています。
また、「e-4ORCE」は前後輪それぞれにモーターを搭載し、精密な制御で路面状況に応じた駆動力と制動力を配分するシステムで、悪路走破性と車両安定性を高次元で両立しています。
エクストレイルの系譜が示すもの
24年にわたるエクストレイルの歴史は、日本のSUV市場の変遷とも重なります。初代の「使える四駆」というコンセプトから、現行型の「電動化SUV」まで、時代のニーズに合わせて進化しながらも、「タフギア」というアイデンティティを一貫して守り続けています。
四代にわたるモデルチェンジを経て、エクストレイルは単なる移動手段を超えた、ライフスタイルを表現する車としての地位を確立しました。今後予定されている2025年のマイナーチェンジでも、さらなる進化が期待されています。
エクストレイルの歴史は、技術革新とユーザーニーズを両立させながら成長してきた日本の自動車産業の縮図とも言えるでしょう。時代によって形を変えながらも、本質的な価値を守り続けるという姿勢は、多くの支持を集め続ける理由となっています。
最新の安全装備と搭載テクノロジー

現行エクストレイルには、日産が誇る最先端の安全技術とテクノロジーが惜しみなく投入されています。これらの装備は「安心・安全」という最も基本的なニーズに応えるものであり、SUVとしての走破性能と合わせて、エクストレイルの核心的な魅力となっています。
360°セーフティアシスト
エクストレイルの安全装備の中核を成すのが「360°セーフティアシスト」です。これは車両の全方向をカバーする総合的な安全支援システムで、以下のような機能から構成されています。
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
前方の車両や歩行者、自転車などを検知し、衝突の危険がある場合に自動ブレーキで衝突回避または被害軽減を図るシステムです。現行エクストレイルでは、以下の点が強化されています:
- 夜間の歩行者も検知可能
- 交差点右左折時の対向車や横断歩行者も検知
- 低速域での作動範囲拡大
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)
車線から逸脱しそうになると、ステアリングを自動修正して車線内に戻す機能です。道路の白線や黄線をカメラで検知し、意図せぬ車線逸脱を防ぎます。高速道路だけでなく、一般道でも機能するのが特徴です。
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)
隣接レーンの死角にある車両を検知し、接近する車両がいる側に車線変更しようとした場合に警告音と表示でドライバーに注意喚起します。さらに、それでも車線変更を続ける場合は、ブレーキを作動させて衝突回避をサポートします。
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
前方の車両との車間距離と相対速度を常に監視し、衝突の可能性がある場合に警告音と表示でドライバーに注意を促します。通常の前方衝突警報より早い段階で警告するのが特徴です。
その他の安全機能
- インテリジェント DA(ふらつき警報):ドライバーの注意力低下を検知
- インテリジェント BUI(後退時衝突防止支援システム):バック時の障害物を検知
- インテリジェント PA(駐車支援システム):ハンドル操作を自動化して駐車をサポート
- インテリジェント アラウンドビューモニター:車両の周囲360°を表示
高度な運転支援システム
プロパイロット(ナビリンク機能付)
現行エクストレイルの最先端運転支援機能である「プロパイロット(ナビリンク機能付)」は、以下の特徴を持っています:
- 高速道路での運転支援:
- アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をシステムがサポート
- 先行車との車間距離を維持しながら追従走行
- 車線の中央を維持するステアリング制御
- ナビリンク機能による進化:
- ナビゲーションと連動した先読み制御
- カーブ手前での自動減速
- 高速道路の合流や分岐、料金所手前での減速サポート
- 新機能「ナビリンク渋滞支援」:
- 渋滞時の発進・停止を自動化
- 30km/h以下の低速域での運転負担を軽減
これらの機能により、特に長距離ドライブや渋滞時の運転ストレスを大幅に軽減できます。
パワートレイン技術
第2世代e-POWER
現行エクストレイルの全グレードに搭載されている第2世代e-POWERは、以下の特徴を持っています:
- モーター駆動の電動車:
- フロントモーター最高出力:150kW(204ps)
- リアモーター最高出力(e-4ORCE車):100kW(136ps)
- 電気自動車のような力強く滑らかな加速感
- 発電用エンジン「VCターボ」:
- 世界初の量産可変圧縮比エンジン
- 燃焼効率を最大限に高め、燃費と動力性能を両立
- 圧縮比を8.0:1〜14.0:1の間で連続可変
- 走行性能と環境性能の両立:
- WLTCモード燃費:18.4〜19.7km/L
- EVモードのような静粛性と応答性の良さ
- ガソリン補給だけで走行可能な利便性
e-POWERの最大の特徴は、車輪を常に電気モーターのみで駆動する点です。エンジンは発電専用となり、バッテリーを充電するための電気を生成します。これにより、電気自動車のような走行フィールと、ガソリン車の利便性を両立しています。
e-4ORCE(電動四輪制御)
4WDグレードに搭載される「e-4ORCE」は、以下のような特徴を持つ高度な電動四輪制御システムです:
- 前後独立モーター:
- 前輪と後輪にそれぞれ専用モーターを搭載
- 0.01秒単位での緻密なトルク配分制御
- 高度な車両安定性:
- コーナリング時の前後輪の駆動力を最適化
- 荒れた路面でも車体の揺れを抑制
- 雪道や悪路でも安定した走行性能
- 乗り心地との両立:
- 減速時の前後ピッチングを抑制
- 乗員にストレスを与えない滑らかな走行
e-4ORCEは単なる四輪駆動システムではなく、高度な電子制御によって前後輪の駆動力と制動力を精密に制御することで、悪路走破性、操縦安定性、乗り心地の全てを高次元で両立させています。
カメラ・センサー技術
インテリジェント アラウンドビューモニター
4台のカメラを使用して車両の真上から見下ろしたような映像を表示するシステムです。現行エクストレイルでは、これに移動物検知機能が加わり、車両周囲の動く物体を検知して警告します。
遠隔操作パーキング
一部グレードでは、スマートフォンアプリを使用して車外から駐車操作ができる機能も用意されています。狭い駐車スペースでも、乗り降りのためのドア開閉スペースを心配することなく駐車できる便利な機能です。
快適・便利機能
プロパイロットパーキング
駐車時のステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト操作をシステムが自動で行い、縦列駐車や並列駐車をサポートします。駐車が苦手なドライバーにとって心強い機能です。
ハンズフリーバックドア
リアバンパー下に足を入れるだけでバックドアを自動で開閉できる機能です。両手に荷物を持っているときに便利で、アウトドアシーンでの使い勝手を向上させています。
アラウンドビューモニター カメラ洗浄機能
アラウンドビューモニターのカメラレンズを水で洗浄する機能が新たに追加されました。悪天候や泥道走行後でも、クリアな視界を確保できます。
先進安全装備が日常にもたらす価値
これらの最新安全装備とテクノロジーは、単なる「あると便利」という域を超え、以下のような具体的な価値をもたらします:
- 事故リスクの低減: 予防安全技術により、ヒューマンエラーによる事故を未然に防ぐ可能性が高まります。
- 運転疲労の軽減: プロパイロットなどの運転支援機能により、長時間運転による疲労が軽減されます。
- 運転の不安軽減: 苦手な駐車や悪条件下での運転をサポートすることで、運転に対する不安や恐怖を減らします。
- 保険料の優遇: 多くの保険会社では、先進安全装備を搭載した車両に対して保険料の割引制度を設けています。
ただし、これらの先進安全装備にも限界があることを理解することが重要です。いかに高度な技術でも、あくまでドライバーの運転を「支援」するものであり、「自動運転」ではないことを認識し、過信することなく適切に活用することが必要です。
最新の安全装備とテクノロジーは、日産エクストレイルの重要な付加価値となっており、マイナーチェンジではさらなる進化が期待されています。今後も技術革新によって、より安全で快適なSUVへと進化し続けるでしょう。
プロパイロットなど先進技術の進化
日産エクストレイルに搭載されているプロパイロットをはじめとする先進技術は、モデルチェンジやマイナーチェンジを経るごとに進化を続けています。これらの技術がどのように発展してきたのか、そして今後どのような進化が期待されるのかを詳しく見ていきましょう。
プロパイロットの進化の歴史
初代プロパイロット(2016年〜)
プロパイロットは2016年に日産セレナに初めて搭載された技術で、エクストレイルには2017年のマイナーチェンジで導入されました。初代システムの特徴は以下の通りです:
- 高速道路の単一車線での使用に限定
- 前方車両との車間距離維持
- 車線中央の維持
- 0〜100km/hの速度域で作動
当時としては革新的でしたが、カーブでの減速機能はなく、車線変更のサポートも行いませんでした。
現行プロパイロット(ナビリンク機能付)
現行エクストレイルに搭載されているプロパイロットは、ナビゲーションと連動した「ナビリンク機能」が追加され、以下のような進化を遂げています:
- ナビの地図情報を活用したカーブ前の自動減速
- 高速道路の合流部や分岐部、料金所手前での自動減速
- 渋滞時の発進・停止の自動化(ナビリンク渋滞支援)
- より滑らかな加減速とステアリング制御
これらの進化により、より幅広いシーンでドライバーの負担を軽減できるようになりました。
マイナーチェンジで予想されるプロパイロットの進化
2025年のマイナーチェンジでは、北米版ローグに先行導入された「プロパイロット2.1」が搭載される可能性が高いと言われています。その予想される新機能は以下の通りです:
プロパイロット2.1の予想される機能
- ハンズオフ機能:
- 特定条件下でステアリングから手を離しての走行が可能に
- ドライバーモニタリングカメラによる視線監視の強化
- 約30秒間のハンズオフ走行(その後警告音と表示で注意喚起)
- 車線変更アシスト:
- ウインカー操作に連動した自動車線変更のサポート
- 隣接車線の安全確認をシステムが行い、適切なタイミングで車線変更
- 高度なナビ連携:
- より詳細な地図情報との連携強化
- 複雑な合流部や急カーブでもスムーズな走行をサポート
これらの機能により、高速道路での運転負担がさらに軽減され、長距離ドライブの快適性が向上することが期待されます。
その他の先進技術の進化予想
インフォテインメントシステム
マイナーチェンジでは、北米ローグで既に採用されている「Googleビルトイン」が導入される可能性があります。これによりインフォテインメントシステムは以下のように進化すると予想されます:
- Googleサービスとの統合:
- Googleマップのネイティブ表示
- Google アシスタントによる音声操作
- Google Playストアからのアプリインストール
- スマートフォン連携の強化:
- ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto
- リモート機能の拡充(遠隔ロック/アンロック、エアコン事前操作など)
- 大型ディスプレイ化:
- センターディスプレイの大型化(9インチ→12.3インチ程度)
- タッチパネル操作性の向上
安全装備のさらなる進化
安全装備に関しても、以下のような進化が予想されます:
- センシング技術の進化:
- 夜間や悪天候下での検知精度向上
- 検知対象の拡大(動物や障害物など)
- 検知距離の拡大
- インテリジェント ドライバーモニタリング:
- ドライバーの疲労や注意散漫を検知
- 居眠り運転の予防
- 体調不良の検知と安全な停車サポート
- 自動駐車システムの進化:
- リモート駐車機能の拡充
- より複雑な駐車シーンへの対応
先進技術の利点と課題
利点
- 安全性の向上:人為的ミスによる事故リスクの低減
- 疲労軽減:特に長距離運転時のドライバー負担軽減
- 利便性の向上:複雑な操作の自動化による快適性向上
- 運転の楽しさ:テクノロジーによる新たな運転体験
課題と注意点
- システムの限界理解: どんなに進化しても、完全な自動運転ではないことを理解する必要があります。天候条件や道路状況によって機能が制限される場合もあります。
- 過信の危険性: 便利な機能ほど過信しがちですが、あくまで「運転支援」であり、最終的な責任はドライバーにあります。
- 操作の複雑化: 機能が増えるほど操作方法も複雑化する傾向があり、使いこなすためには学習期間が必要です。
- コスト増: 先進技術の増加は車両価格にも反映されるため、維持費や修理費用の増加につながる場合があります。
将来展望:次世代プロパイロットへ
2025年のマイナーチェンジを超えた将来展望としては、日産が公表している「次世代プロパイロット」の開発が注目されます。このシステムは2027年度以降に投入が予定されており、以下のような機能が期待されています:
- 市街地での自動運転支援
- 複雑な交差点での右左折サポート
- 信号認識による停止・発進の自動化
- より長時間のハンズオフ運転
エクストレイルは日産の主力SUVとして、これらの先進技術を積極的に採用していくことが予想されます。特に2028年頃に予定されている次期フルモデルチェンジでは、これらの次世代技術が全面的に採用される可能性が高いでしょう。
先進技術は日々進化を続けており、エクストレイルもそれに合わせて進化し続けています。安全性と利便性の向上は、今後のエクストレイルの重要な競争力となるでしょう。ただし、これらの技術はあくまで「運転支援」であることを忘れず、適切に活用することが大切です。