日産の高級ミニバン「エルグランド」が、2026年度にフルモデルチェンジ(E53型)を迎える可能性が高まっています。長年モデルチェンジが行われなかったエルグランドですが、ついに最新情報が明らかになり、スクープ画像も登場しつつあります。
今回のモデルチェンジでは、日産の次世代e-POWERを搭載し、燃費性能や走行性能が大幅に向上すると予想されています。また、四輪駆動システム「e-4ORCE」が採用されることで、大型ミニバンでありながら優れた安定性を実現すると考えられます。
デザイン面では、2023年のコンセプトカー「ハイパーツアラー」の要素を取り入れる可能性があり、現行モデルからの大きな進化が期待されています。さらに、日産の中期経営計画「The Arc」のもと、新型エルグランドは電動化と高級路線の強化を図る戦略の一環として登場するでしょう。
また、新型エルグランドの価格予想も注目されています。ライバルであるアルファード/ヴェルファイア(アルヴェル)との差をどうつけるのか、装備や性能の充実度とともに価格設定が重要なポイントとなります。
本記事では、2026年度に登場予定の新型エルグランド(E53型)の最新情報を詳しく解説し、フルモデルチェンジによる進化や、スクープ画像から予測できる変更点を紹介します。
新型エルグランド(e53)のスクープ画像と最新情報

- フルモデルチェンジで大幅進化? 2026年度登場予定
- e-POWER搭載! 第3世代の性能とは
- 「The Arc」と新型エルグランドの関係とは?
- 価格予想! フルモデルチェンジでどう変わる?
- コンセプトカー「ハイパーツアラー」との共通点
フルモデルチェンジで大幅進化? 2026年度登場予定

2026年度に登場予定の新型エルグランドとは?
日産は2025年2月の「2024年度 第3四半期決算発表」において、2026年度に大型ミニバンを投入すると発表しました。これにより、2010年の発売から15年以上にわたってフルモデルチェンジされていなかったエルグランドが、ついに新型へと生まれ変わる可能性が高まりました。
予想される主な変更点
新型エルグランド(仮称)では、以下のような大幅な進化が予想されます。
変更点 | 予想される内容 |
---|---|
プラットフォーム | 最新のDプラットフォーム採用の可能性 |
パワートレイン | 第3世代e-POWER搭載、e-4ORCE(電動4WD)も設定か |
デザイン | コンセプトカー「ハイパーツアラー」の要素を反映 |
内装 | 高級感と広さを両立した設計 |
安全装備 | プロパイロット2.0、アラウンドビューモニターの強化版など |
フルモデルチェンジのポイント
今回のフルモデルチェンジでは、単なるデザイン変更にとどまらず、エルグランドの根本的なコンセプトが見直される可能性があります。特に、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」との競争を意識し、以下の3点が強化されると考えられます。
- 燃費性能の向上(第3世代e-POWER採用による効率改善)
- プレミアム感の強化(内装の質感向上、VIP向けグレードの追加)
- 使い勝手の向上(広い室内空間や電動格納式シートの採用)
これまでの遅れを取り戻せるか
エルグランドは、元々「高級ミニバン」というジャンルを開拓したモデルでした。しかし、長期間フルモデルチェンジされなかったことで、アルファード/ヴェルファイアに市場シェアを奪われてしまいました。今回のモデルチェンジが、日産のミニバン市場における復活の鍵となるか注目されています。
e-POWER搭載! 第3世代の性能とは

画像引用:https://www.nissan-global.com/JP/NEWS/ASSETS/PDF/240325-02-j_presentation.pdf
第3世代e-POWERとは?
e-POWERは、日産が開発したシリーズ式ハイブリッドシステムで、エンジンは発電のみに使用し、駆動はモーターが担うという特徴があります。今回の新型エルグランドには、第3世代e-POWERが搭載される予定です。
第3世代e-POWERの進化ポイント
これまでのe-POWERと比較して、第3世代では以下の点が向上しています。
世代 | 燃費向上率 | エンジンの特徴 | 走行性能 |
---|---|---|---|
第1世代(2016年) | – | 既存エンジンを流用 | コンパクトカー向け |
第2世代(2020年) | 約10%向上 | エンジンの最適化 | ミドルサイズ車向け |
第3世代(2026年) | 約20%向上 | 専用開発エンジン | 高速走行時の効率向上 |
第3世代では、e-POWER専用に開発されたエンジンが採用され、燃費性能が向上するとともに、高速走行時の効率の悪さも改善されるとされています。
e-4ORCEとの組み合わせで走行性能アップ
さらに、前後に独立したモーターを搭載する電動4WDシステム「e-4ORCE」との組み合わせも有力視されています。これにより、以下のメリットが得られると考えられます。
- 滑りやすい路面での安定性向上(雪道や雨天時の安全性がアップ)
- カーブでのスムーズなコーナリング(トルク配分を最適化)
- 大柄なボディでも軽快な走行性能を実現
高速走行時の課題を克服できるか
これまでのe-POWERは市街地での燃費性能に優れていましたが、高速走行時の効率が悪いという弱点がありました。しかし、第3世代ではこの点が改善される見込みであり、ミニバンのような重量級モデルでも高い燃費性能を発揮できる可能性があります。
「The Arc」と新型エルグランドの関係とは?

画像引用:https://www.nissan-global.com/JP/NEWS/ASSETS/PDF/240325-02-j_presentation.pdf
「The Arc」とは?
「The Arc」は、日産が2024年3月に発表した中期経営計画の名称です。この計画では、2026年度までに30車種の新型モデルを投入し、そのうち16車種をe-POWERまたはEV(電気自動車)にすることが示されています。
新型エルグランドとの関連性
「The Arc」の発表の際、日産は今後発売予定の新型車のシルエットを公開しました。その中には、大型ミニバンらしき車両が含まれており、新型エルグランドを示唆している可能性が高いと考えられます。
また、以下の点からも「The Arc」と新型エルグランドの関連性が見えてきます。
- 電動化の強化:新型エルグランドには第3世代e-POWERが採用される予定
- プレミアムモデルの拡充:「The Arc」では高級路線の強化が掲げられている
- 新デザインコンセプトの適用:「The Arc」では最新のデザイン哲学を取り入れると明言
The Arcの目指す未来とエルグランドの役割
「The Arc」は、日産が今後EVやハイブリッド技術を進化させ、持続可能なモビリティを実現することを目的としています。その中で、新型エルグランドはプレミアムミニバン市場における電動化モデルとしての役割を担うと考えられます。
今後の展望
「The Arc」に沿った新型エルグランドの開発が進むことで、従来のガソリン車とは異なる、新たなプレミアムミニバンの形が生まれる可能性があります。今後の正式発表に注目が集まります。
価格予想! フルモデルチェンジでどう変わる?

現行エルグランドの価格帯
現行モデルの価格帯は以下の通りです。
グレード名 | 価格(税込) |
---|---|
250ハイウェイスターS(2WD) | 4,082,100円 |
250ハイウェイスターS(4WD) | 4,383,200円 |
250ハイウェイスター プレミアム(2WD) | 4,500,700円 |
250ハイウェイスター プレミアム(4WD) | 4,801,800円 |
350ハイウェイスター プレミアム(2WD) | 5,742,000円 |
350ハイウェイスター プレミアム(4WD) | 6,037,100円 |
VIP(2WD) | 7,948,600円 |
VIP(4WD) | 8,378,700円 |
出典:日産公式サイト
競合車種との比較(アルファード・ヴェルファイア)

一方で、新型エルグランドの最大のライバルとなるトヨタのアルファード・ヴェルファイアは、2023年にフルモデルチェンジされ、以下の価格帯となっています。
アルファード(2023年モデル)
グレード名 | 価格(税込) |
---|---|
ハイブリッドX(2WD) | 5,100,000円 |
ハイブリッドZ(2WD) | 6,350,000円 |
ハイブリッド エグゼクティブラウンジ(2WD) | 8,600,000円 |
ヴェルファイア(2023年モデル)
グレード名 | 価格(税込) |
---|---|
Z Premier(ターボガソリン車 2WD) | 6,700,000円 |
Z Premier(ターボガソリン車 4WD) | 6,898,000円 |
出典:トヨタ公式サイト
アルファード・ヴェルファイアは、2023年のフルモデルチェンジで価格が上昇し、特にハイブリッドモデルのエントリー価格が500万円台からスタートしています。最上級グレードは800万円を超え、レクサスLMの登場とともに高級ミニバン市場の価格帯が一段上がったと言えます。
新型エルグランドの予想価格
これらの市場動向を踏まえると、新型エルグランド(E53型・仮称)の価格は以下のように予想されます。
グレード名(予想) | 価格(予想・税込) |
---|---|
250ハイウェイスター(エントリーグレード・2WD) | 約5,500,000円 |
250ハイウェイスター プレミアム(2WD) | 約6,000,000円 |
350ハイウェイスター(上級グレード・2WD) | 約6,500,000円 |
350ハイウェイスター プレミアム(4WD) | 約7,000,000円 |
VIP(最上級グレード・4WD) | 約8,500,000円 |
価格上昇の要因
新型エルグランドの価格が現行モデルより上昇すると考えられる理由は、主に以下の点です。
- e-POWERの搭載
- 2026年度に登場する新型エルグランドには第3世代e-POWERが搭載される予定です。
- これは現行モデルのV6ガソリンエンジンとは異なり、新開発のハイブリッドシステムであるため、コストアップ要因となります。
- さらに、前後モーターを使った**e-4ORCE(電動4WD)**の設定が予想されており、駆動方式のバリエーションも価格に影響を与えるでしょう。
- プラットフォームの刷新
- 15年以上同じプラットフォームを使用してきた現行モデルに対し、新型は最新のDプラットフォームを採用すると考えられています。
- これにより、ボディ剛性の向上や燃費性能の向上が期待されますが、新しいプラットフォームの開発コストが価格に反映される可能性があります。
- 安全技術・装備の充実
- 競合車種と同等以上の運転支援システム(プロパイロット2.0)や、最新のアラウンドビューモニターが搭載される見込みです。
- これにより、エントリーグレードでも基本価格が上昇することが考えられます。
- 高級ミニバン市場の価格上昇
- アルファード・ヴェルファイアのフルモデルチェンジ後、価格帯が大幅に上昇しています。
- 日産としても、競争力を維持するために価格を抑える可能性はありますが、全体的な市場動向に合わせて上昇する可能性が高いです。
価格戦略と販売戦略
新型エルグランドの価格設定は、アルファード/ヴェルファイアと真っ向勝負をするのか、それとも価格を抑えて市場の隙間を狙うのかがポイントとなります。
- 価格を抑えた場合(約500万円スタート)
- アルファードのエントリー価格より安く設定し、コストパフォーマンスを強調する戦略。
- 競争が激しいハイブリッド市場では、価格の優位性が強みになる。
- プレミアム路線で価格を引き上げた場合(約600万円スタート)
- アルファードのZグレード(6,350,000円)と同等の価格帯に設定し、装備の充実をアピール。
- 高級感を求めるユーザー層に訴求する。
最終的な価格の決定要素
新型エルグランドの価格は、最終的に以下の要素によって決まります。
- ガソリンモデルの有無(全グレードがe-POWERになるかどうか)
- e-4ORCEの標準装備範囲(上級グレードのみか、エントリーグレードにも設定されるか)
- 内装やシートレイアウトのバリエーション(VIP仕様の設定など)
新型エルグランドの価格は、エントリーグレードで約550万円、最上級グレードでは850万円以上になる可能性が高いと予想されます。アルファード/ヴェルファイアと競争するには、価格設定が大きなポイントとなるため、正式な発表が待たれます。
コンセプトカー「ハイパーツアラー」との共通点





「ハイパーツアラー」とは?
「ハイパーツアラー」は、2023年のジャパンモビリティショーで日産が発表した大型プレミアムEVミニバンのコンセプトカーです。このモデルは、未来の高級ミニバンの方向性を示すものであり、新型エルグランドと共通するデザインや技術が多数含まれています。
デザインの共通点
新型エルグランドは、「ハイパーツアラー」のデザイン要素を一部受け継ぐ可能性があります。特に、次のようなデザインが採用されると考えられます。
- シャープなフロントフェイス:LEDラインが強調されたフロントデザイン
- スクエアなシルエット:大型ミニバンらしい存在感のあるフォルム
- 未来的なライトデザイン:市松模様のグリルイルミネーション
実際に、2025年2月の決算発表で公開された新型エルグランドのシルエットは、「ハイパーツアラー」に非常に近いものでした。
技術的な共通点
新型エルグランドには、「ハイパーツアラー」に搭載された最新技術の一部が導入される可能性があります。
項目 | ハイパーツアラー | 新型エルグランド(予想) |
---|---|---|
パワートレイン | 100%EV | e-POWER(第3世代) |
駆動方式 | AWD | e-4ORCE(前後独立モーター) |
運転支援技術 | 自動運転レベル3相当 | プロパイロット2.0搭載 |
室内空間 | 未来的なリラックス空間 | 高級志向の広い室内 |
新型エルグランドはEV専用ではなくe-POWERを採用するため、「ハイパーツアラー」と完全に一致するわけではありません。しかし、e-4ORCE(電動4WD)やプロパイロット2.0の採用によって、走行性能や快適性の向上が期待できます。
新型エルグランドが目指す方向性
「ハイパーツアラー」はコンセプトカーとして未来のミニバン像を描いていますが、新型エルグランドはその要素を現実的な形で取り入れたモデルとなるでしょう。
- 高級感のあるデザインと快適な室内空間
- 最新の電動パワートレイン(e-POWERとe-4ORCE)
- 高度な運転支援システム(プロパイロット2.0)
こうした要素を融合させることで、日産のプレミアムミニバンとしての地位を再確立することが期待されます。今後の発表でどこまで「ハイパーツアラー」の技術が採用されるのか、引き続き注目が集まります。
新型エルグランド(e53)のスクープ画像から読み解く魅力

アルヴェルとの違いは? 競争ポイントを比較
エルグランドとアルヴェルの基本的な違い
「エルグランド」と「アルヴェル(アルファード/ヴェルファイア)」は、ともに大型ミニバン市場を代表するモデルですが、それぞれの特徴には大きな違いがあります。まずは基本スペックを比較してみましょう。
比較項目 | 新型エルグランド(予想) | アルファード/ヴェルファイア(現行モデル) |
---|---|---|
駆動方式 | FF(e-POWER)、4WD(e-4ORCE) | FF/4WD |
パワートレイン | 第3世代e-POWER(ハイブリッド) | 2.4Lターボ(ガソリン)、2.5Lハイブリッド |
プラットフォーム | 新Dプラットフォーム(予想) | TNGA-Kプラットフォーム |
乗車定員 | 7名 or 8名(予想) | 7名 or 8名 |
価格帯(予想) | 約550万円~850万円 | 約510万円~860万円 |
安全装備 | プロパイロット2.0搭載(予想) | トヨタセーフティセンス |
競争ポイント① 走行性能の違い
新型エルグランドには、第3世代e-POWERが搭載される見込みです。これは、エンジンを発電専用に使い、駆動を100%モーターで行うハイブリッドシステムです。一方、アルファード/ヴェルファイアは、ハイブリッドとガソリンターボの2種類が設定されています。
e-POWERは、エンジンが直接駆動しないため静粛性に優れ、発進時のトルクも大きい特徴があります。ただし、高速道路では燃費効率が下がることが指摘されており、その点はアルヴェルのハイブリッドにアドバンテージがあるかもしれません。
また、新型エルグランドにはe-4ORCE(電動4WD)が搭載される可能性があり、これにより雪道や悪路での走行安定性が向上すると考えられます。
競争ポイント② 室内空間とシートアレンジ
ミニバンにおいて、室内の広さと快適性は重要な要素です。アルヴェルは、広々とした室内と高級感のある内装が特徴で、特に最上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」では、航空機のビジネスクラス並みの快適性を実現しています。
新型エルグランドも、コンセプトカー「ハイパーツアラー」の影響を受け、より高級感のあるデザインになると予想されます。特に、リムジン仕様に対応した2列目のシートアレンジを採用する可能性があり、これはアルヴェルとの差別化ポイントとなるでしょう。
競争ポイント③ 価格設定とコストパフォーマンス
現在、アルヴェルの価格は500万円台からスタートし、最上級グレードでは800万円を超えます。新型エルグランドも同様の価格帯になると予想されますが、e-POWERの燃費性能や装備の充実度によっては「アルヴェルよりコスパが良い」という評価を得る可能性があります。
特に、ミドルグレード(600~700万円帯)で、価格と装備のバランスが取れたモデルを展開できるかが、競争における重要なポイントとなりそうです。
最新デザインはどうなる? スクープ画像から予想

画像引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/elgrand/exterior.html
スクープ画像に見られる新型エルグランドのデザイン要素
「The Arc」にて公開された映像から、新型エルグランドのデザインの特徴を解説します。
- フロントグリルの進化
- 現行エルグランドは縦型の大型グリルが特徴でしたが、新型では「ハイパーツアラー」のデザインを踏襲し、横方向に広がるLEDラインを採用する可能性が高いです。
- これにより、フロントフェイスがより洗練され、未来的な印象を強調すると考えられます。
- スクエアなシルエット
- 映像を見ると、車体全体のフォルムは直線的で、アルヴェルに匹敵する堂々としたシルエットを持つことが予想されます。
- これにより、室内空間の拡大や、3列目シートの快適性向上が期待されます。
- リアデザインの変化
- リアには、薄型のLEDテールランプが採用される可能性が高く、全体的にモダンなデザインへと進化する見込みです。
- 2代目エルグランドのデザインを彷彿とさせる「切り立ったリアエンド」がスクープ画像から確認されており、エルグランドらしさを継承しつつ、新しいデザイン要素を取り入れていることがわかります。
「ハイパーツアラー」との共通点
新型エルグランドのデザインは、2023年の「ジャパンモビリティショー」で公開されたコンセプトカー「ハイパーツアラー」の影響を大きく受けると考えられます。
デザイン要素 | ハイパーツアラー | 新型エルグランド(予想) |
---|---|---|
フロントグリル | 貫通型LEDライト | ワイドLEDグリル(予想) |
シルエット | ロング&スクエア | スクエアフォルム採用(予想) |
リアデザイン | 極薄テールランプ | 薄型LEDテールランプ(予想) |
この共通点を見る限り、新型エルグランドは「未来的なプレミアムミニバン」を目指したデザインへと進化すると考えられます。
カラーリングとホイールデザイン
映像からは、新型エルグランドにはダークトーンのボディカラーが設定される可能性が高いことがわかります。
また、ホイールデザインについても、「ハイパーツアラー」のようなスポーティかつ高級感のある大型ホイールを採用する可能性があり、全体の印象をより力強いものにするでしょう。
得られた情報をもとにすると、新型エルグランドは以下の特徴を持つデザインになる可能性が高いと考えられます。
- LEDライトを活用したワイドなフロントデザイン
- スクエアなシルエットで室内空間の拡大
- 薄型LEDテールランプで洗練されたリアビュー
- 「ハイパーツアラー」のデザイン要素を取り入れた未来的なスタイル
これらの点から、新型エルグランドは単なるモデルチェンジではなく、日産のデザイン哲学を反映した新世代のプレミアムミニバンへと進化することが期待されます。
内装の進化に期待! 快適性と高級感をチェック

高級ミニバンとしての進化が求められる内装
新型エルグランドの内装は、これまでのモデルと比べてより高級感を強調したものになると予想されます。現行モデル(E52型)は登場から15年以上が経過しており、内装デザインの刷新が不可欠な状況です。特に、競合するアルファード/ヴェルファイアはラグジュアリー路線を強化しており、新型エルグランドもそれに匹敵する高級感を備える必要があります。
内装デザインの予想ポイント
新型エルグランドの内装は、日産が提唱する「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」というデザインコンセプトを反映し、和のテイストを取り入れたシンプルかつ洗練されたデザインになる可能性があります。
内装要素 | 予想される変更点 |
---|---|
インパネデザイン | デジタルメーター&大型ディスプレイ採用、ボタン類を減らしたシンプルデザイン |
シート素材 | ナッパレザーやアルカンターラの採用、2列目シートのさらなる高級化 |
室内イルミネーション | アンビエントライトの強化、調光機能付きLEDの搭載 |
シートレイアウト | 3列目シートの電動格納機能の導入、2列目VIPシートの採用 |
2列目シートの快適性向上
高級ミニバンにおいて、2列目シートの快適性は非常に重要なポイントです。競合のアルファード/ヴェルファイアには「エグゼクティブラウンジシート」が設定されており、リクライニング機能やオットマン、独立コンソールを備えた仕様が用意されています。
新型エルグランドでも、以下のような装備が搭載される可能性が高いでしょう。
- 電動リクライニングシート(角度調整可能)
- ヒーター&ベンチレーション機能(冷暖房対応)
- 可動式アームレスト&ドリンクホルダー
- タブレット収納スペース&USB充電ポート
また、リムジン仕様のように2列目を最大限後方にスライドできるシートアレンジを採用することで、広大なスペースを確保する可能性もあります。
3列目シートの利便性向上
従来のエルグランドは3列目シートの格納方法が固定的で、フレキシブルな使い方が難しい面がありました。しかし、新型では以下のような進化が期待されます。
- 電動格納式3列目シートの採用(ワンタッチで収納可能)
- 2列目スライド量の拡大(多様なレイアウトが可能)
- ラゲッジスペースの拡張(荷物を積みやすい設計)
高級感を高める装備の充実
内装の高級感を演出するためには、シートやインパネの質感だけでなく、以下のような装備の充実も重要です。
- デジタルインストルメントクラスター(12.3インチ以上の大型ディスプレイ)
- BOSEプレミアムサウンドシステムの採用(立体的な音響体験)
- 大型パノラマルーフの設定(開放感の向上)
- 最新の運転支援機能「プロパイロット2.0」(長距離移動の快適性向上)
まとめ
新型エルグランドの内装は、競合するアルヴェルに負けない高級感と快適性を重視した設計になることが期待されます。特に、2列目シートの高級仕様化や、3列目の利便性向上がポイントとなり、ラグジュアリーミニバンとしての存在感を再び確立する可能性が高いでしょう。
e-4ORCEによる走行性能の強化ポイント

e-4ORCEとは?
e-4ORCE(イーフォース)とは、日産が開発した電動四輪駆動システムの名称です。これは、前後のモーターを独立して制御することで、滑らかな加速と高い走行安定性を実現する技術です。新型エルグランドにも、このe-4ORCEが採用される可能性が高く、重量級のミニバンであっても優れた走行性能を発揮できると期待されています。
e-4ORCEの主な特徴
e-4ORCEは、従来のガソリンエンジンによる4WDとは異なり、前後のモーターが独立して駆動をコントロールする点が大きな特徴です。
項目 | 従来の4WD | e-4ORCE |
---|---|---|
駆動方式 | 機械的4WD(プロペラシャフト) | 前後独立モーター式4WD |
トルク配分 | 固定または機械的制御 | 瞬時に最適配分 |
走行安定性 | 雪道・悪路では安定 | さらに高い制御性能 |
コーナリング性能 | 曲がりにくい傾向 | スムーズなコーナリング |
e-4ORCEのメリット
- 雪道や雨天時の走行安定性が向上
- 前後モーターによるリアルタイムトルク配分で、滑りやすい路面でも安定した走行が可能。
- 従来の4WDと比べて、左右のホイールごとの細かい制御ができるため、悪天候時の安全性が向上。
- スムーズなコーナリング性能
- 一般的なミニバンは車体が大きく、コーナリング時の安定性に課題があるが、e-4ORCEは前後のモーターが最適にトルクを配分し、スムーズな旋回を可能にする。
- これにより、スポーティな走行感覚を得られるだけでなく、同乗者の揺れも軽減される。
- 発進加速のスムーズさ
- e-4ORCEはモーター駆動のため、エンジンの回転数を上げる必要がなく、発進時のレスポンスが向上する。
- 例えば、高速道路の合流時や、信号待ちからのスタートでもスムーズに加速できる。
新型エルグランドにおけるe-4ORCEの役割
新型エルグランドは、大型ミニバンでありながら快適な乗り心地と高い走行安定性が求められます。そのため、e-4ORCEは以下のようなシチュエーションで大きなメリットをもたらすと考えられます。
- ファミリー利用での安全性向上(雨天や雪道での走行安定性)
- 高速道路での長距離移動時の疲労軽減(スムーズなコーナリングと直進安定性)
- 都市部でのストップ&ゴーが快適に(発進時の静粛性とスムーズな加速)
新型エルグランドに搭載されるe-4ORCEは、従来の4WDシステムを超える高い制御性能を持ち、ミニバン特有の安定性の課題を解決する技術となるでしょう。特に悪天候時の安全性、スムーズな加速、快適なコーナリングが期待され、ラグジュアリーな走りを求めるユーザーに最適な機能となる可能性があります。